冷蔵庫もなかった時代に、サマセットから世界へ。
ドキュメンタリーフィルムの中で、ウータン・クランのGhostface Killah(ゴーストフェイス・キラー)は “ワオ、200年前とはクレイジーだ。テレビもなかったし、冷蔵庫もなかった時代に“と語る。
200年にわたる靴作りの伝統を記念して制作されたドキュメンタリーフィルムは、1825年に英国南西部にあるサマセット州ストリートでささやかにスタートしたブランドが、世界で最も認知され愛されるフットウェアブランドのひとつになるまでの道のりを紹介している。このドキュメンタリーフィルムのナレーションは米国のアイコン、Yasiin Bey(ヤシーン・ベイ)が担当し、Set Free Richardson(セット・フリー・リチャードソン)が監督を務め、クラークスの進化、カルチャーとの関連性、世界的影響力を浮き彫りにする。
英国の本社内にあるシューメーカーミュージアムのアーキヴィストTim Crumplin (ティム・クランプリン)は、「200年前、世界には電信、電話、自動車、飛行機はまだ存在していなかった。史上初の蒸気機関車も発明されたばかりでした。」「1825年当時のサマセットは、比較的他の地域から切り離されていたため、自給自足が求められ、クラーク家は他とは違うやり方をするようになったのです」と語っている。
ドキュメンタリーフィルムは、英国の片田舎にあった小さなファミリービジネスが、いかにして文化的かつ世界的な現象にまで成長したかを伝える説得力のある物語となっている。英国の一般家庭での知名度から、ヨーロッパ、ジャマイカ、日本、アメリカなど世界の重要拠点まで、クラークスは紛れもない足跡を残している。
ブリティッシュアイコン、リアム・ギャラガーの子どものころの記憶。
クラークスは、キッズシューズ、時代を超越したアイコンモデル、そして比類なき履き心地で愛される英国を代表するブランドだ。オアシスのLiam Gallagher(リアム・ギャラガー)はフィルムの中でこう語っている。
「僕がクラークスを知った一番古い記憶は、学校に通っていた頃かな……みんなが履いていて、当時は大流行だったからね。」
英国系ジャマイカ人デザイナーのMartine Rose (マーティン・ローズ)はこう付け加える。
「子どもが初めて靴を買うとき、最初に行くのがクラークスだった。足の幅、深さを測ってもらい子供の小さな足のサイズを知ることができた。」
” 今年、クラークスとの2度目のコラボレーションを発表する予定のリアム・ギャラガーは、ブランドへの忠誠心を語っている。
「90年代はずっとクラークスを履いていたし、たくさんの思い出がある……僕にとって他にブランドはないと思うんだ、本当に……他のブランドに目を向けることさえ難しい……クラークスは僕を失望させたことがないんだ」。
英国の田舎町をルーツに成長。
クラークスが英国から新しい市場に進出するにつれ、その靴作りへのユニークなアプローチは、ジャマイカから日本まで世界中の自由な発想を持つ人々に受け入れられるようになり、あらゆる世代の人々を魅了していった。特にクラークスはジャマイカ文化に深く浸透。ジャマイカのレゲエ・アーティスト、Lila Iké(ライラ・アイク)は「ジャマイカ人について知っていることがあるとすれば、海外から来たものを崇拝することです。 ジャマイカにとってクラークスは本当に特別な何かがあるのです」と話す。
ジャマイカの音楽とカルチャーの分野で活躍するDJ・プレゼンテーターであるBecca Dudley(ベッカ・ダドリー)は「(クラークスは)誰もが手に入れたがる、憧れの、プレミアムで高価な英国ブランドだった」と付け加える。
ジャマイカのミュージシャンBig Youth(ビッグ・ユース)はドキュメンタリーで「クラークスは、それを買う余裕のある特定の若者の間でヒットした。」と語っている。
クラークスが世界に与えたカルチャー。
アメリカでは、ヒップホップの黄金時代にクラークスが脚光を浴びた。
Ghostface Killah(ゴーストフェイス・キラー)は「1988年から89年にかけての黄金時代、スニーカーの大ブームが起きたとき……クラークスも同様だった」と振り返っている。
有名なApollo Kids(アポロ・キッズ)のMVのディレクターChris Robinson(クリス・ロビンソン)は、その制作についてこう振り返る。「300足以上のクラークスが必要だった。できるだけ多くのクラークスを買って、それらを染めたかった」と。回転する輪に設置されたワラビーがペンキに浸される象徴的なシーンを引き合いに出した。
このブランドの軌跡は、アジアだけでなく世界各地で想像力をかき立て続け、その世界的な魅力をさらに確固たるものにした。
『How Japan Saved American Style』の著者W. David Marx (W.デーヴィッド・マークス)はこう説明する。
「まず理解しておかなければならないのは、日本の子供たちは常に制服を着ていなければならなかったということです。彼らは本当におしゃれをしていたわけではない。大きな革命は1963年から1964年にかけてアイビーリーグのスタイルによってもたらされ、それは『メンズクラブ』や『平凡パンチ』のような雑誌を通してティーンエイジャーに浸透していったのです」。
マークスはこう付け加える。「これらの雑誌が紹介した本当に重要な靴のひとつがチャッカブーツで、具体的にはデザートブーツであった」「その後、70年代後半にサーファー・ブームが起こり、ワラビーもファッションに取り入れられるようになった」。
上海ブランドDOEの創設者Terry Zhu(テリー・チュー)は 「私のクラークスに対する第一印象はデザートブーツです。フォーマルなスタイルでも、スポーティなカジュアルスタイルでも、クラークスはいつも最初の選択肢です。」と語る。
時代を超えたレガシー。
クラークスの時代を超越したデザイン、多用途性、高品質のクラフトマンシップは時を超えて受け継がれている。「Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)」のRaekwon(レイクウォン)は”クラークスをアップ・アンド・ダウン・シューズと呼んでいる。なぜならドレスアップすることも、ドレスダウンすることもできるから“と語っている。
Chris Robinson(クリス・ロビンソン)はクラークスの世代を超えた魅力についてこう語る。「私は息子にクラークスを買い与え、私の両親は私にクラークスを買い与え、私の父はかつてクラークスを履いていた」。
オランダ人デザイナーのDanielle Cathari(ダニエル・カタリ)は 「クラークスは私にスニーカー以外のフットウェアを教えてくれました。現代女性の多用途性を象徴していると思う。リトルブラックドレスがアパレルにおける重要な存在であり、フットウェアにおいてそれはクラークスなのです」と自身の見解を語っている。
フルバージョン版フィルムの出演者(出演順):
Narrator: Yasiin Bey
Tim Crumplin – Archivist
Ben Lovell – Clarks Family Member
Irene Pedder – Clarks Family Member
Liam Gallagher – Musician
Becca Dudley – DJ and presenter
Martine Rose – Creative Director
Allan ‘Skill’ Cole – Jamaican Former Footballer
Big Youth – Musician
Lila Ike – Singer
Raekwon – Musician
Ghostface Killah – Musician
Chris Robinson – Director
Eric Haze – Artist
David Marx – Author
Daisuke Noda – Fanatic CEO / Mimic
Noriyuki Tooyama – +chip LLC CEO/ Mimic
Jun Takayanagi – Editor / Mimic
Younker Hong – Owner of Randomevent
Terry Zhu – Owner of Doe
Karen Smith-D’Aguilar – Store owner
【問い合わせ】
クラークス ジャパン 株式会社
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