世は空前絶後の古着ブーム真っただ中! かつての古着ブームを経験している大人世代も、古着に再び注目している人も多いのでは? そこで、業界人がヒイキにしているお店を紹介してもらうこの企画。今回はフリーPRの柳雅幸さんが下北沢のおすすめ古着ショップをピックアップ。
1.hickory(ヒッコリー)
新進気鋭の古着屋が活気づく下北沢において、 2005年開業と老舗の域にあるヒッコリー。 コンスタントに海外買い付けに行き、時代に捉われない良質なユーズドが並ぶと評判の店だ。ことアウトドアモノに関してはこだわりが窺え、希少な名品が突如店舗に並ぶことも。
「何しろ状態のいいものが多いです。特にアウトドアモノは汚れていたり劣化が進んでいたりと二の足を踏むことも多いのですが、ほとんどそういったことがない! しかもその脇にある90年代のラルフローレンやブルックスブラザーズなどにも思わず目を止めてしまい、しっかりつまみ食い。確信的ですよね、うまいなぁ? って(笑)」と柳さんは絶賛する。
柳さんが「ヒッコリー」で本気で気になるヴィンテージ。
アーリーウィンタースのゴアテックスジャケット
70年代に初期ゴアテックスを採用したことで知られる。まだシームテープが存在せず、表地から防水処理が施されている。1万6500円
オービスのサファリジャケット
USAメイドによる仕立ての良さが際立つサファリジャケットは、1980年代頃のアイテム。ウエストベルトも残っているなど状態も良好。8800円
EMSのTシャツ
創業50年以上を数えるアメリカのアウトドアリテーラーチェーンである EMS(=イースタンマウンテンスポーツ)のポケットボーダーT。8800円
ブルックスブラザーズのシャツ
ヒッコリーに揃うグッドレギュラーを象徴する1着。インポートファブリックを使ったUSAメイドのボタンダウンシャツは年々減少中。8800円
ポロ・ラルフローレンの ショーツ
ボタニカル柄がプリントされたリネンショーツ。さながらドレスパンツ然としたディテールなど、ラルフローレンらしい作り込みにも注目。7700円
【DATA】
東京都世田谷区代沢5-29-17
TEL 03-3419-4146
営業/13:00 ~ 20:00
休み/不定休
2.film(フィルム)
今年の9月で10年という節目を迎えるフィルムは、ベーシックかつ長く着られる良質な古着が揃う店として性別問わずヤングからミドルまでが集う。オーナーの島田さんはアメリカとヨーロッパの両方に買い付けに行き、60~90 ’sの時代の空気感にあったアイテムを集めているという。
そんなフィルムだが柳さんにとっては「コンディションやサイズを含めてちゃんと着られるアイテムがあるって印象です」とのこと。「最初に訪れたのは6年くらい前に遡りますから、その時からずっと同じ印象を持ち続けていますね。安定したアイテム展開のおかげで、ついつい財布の紐がユルくなっちゃうのが玉に瑕ですね(笑)」
柳さんが「フィルム」で本気で気になるヴィンテージ。
フレンチミリタリーのM-52パンツ
仏軍の定番チノパン。50〜60年代にかけて生産されたアイテムとなり、いまの時勢にあった大きめのモデルは年々希少になっている。2万2000円
フィルソンのハンティングベスト
ウールやダックを使ったヘヴィデューティな仕立てが特徴のフィルソンのハ ンティングウェアだが、こちらは綿ポリを使った軽やかな1着。1万1000円
エディーバウアーのシャツ
センスのあるリペアによってひとつの作品のような風格を漂わすシャツ。こういった一点モノに出会えるのも古着の魅力のひとつ。1万1000円
Vintageのオープンカラーシャツ
ダブルポケット&ロングスリーブ仕様でチェック柄という珍しい組み合わせが目を引く60sの開襟シャツ。さらに日本製という独特の一着。9680円
Vintageのシャツ
ぱっと見もつくりもリバースウィーブそのもの。しかし生地がカットソー仕立てとなっており、暖かい季節でも楽しむことできる。1万2100円
【DATA】
東京都世田谷区代沢2-28-4
TEL 03-6804-0608
営業/13:00 ~ 20:00(日曜祝日のみ 12:00 ~ 19:00)
休み/不定休
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2022年8月号 Vol.185」)
Photo/Satoshi Ohmura, Yuta Okuyama, Shunichiro Kai, Takuya Furusue, Eisuke Hamamoto, Nanako Hidaka, Norihito Suzuki, Kuniharu Wakabayashi, Yoshika Amino Text/Shinsuke Isomura, Tamaki Itakura, Okamoto 546, Tsuyoshi Hasegawa, Shuhei Sato, Tsuyoshi Hasegawa, Kazuki Imanishi, Shuhei Takano