トラッドな服好きたちには、決まって革靴愛の強い人が多い。まるで我が子を愛するかのようにそれぞれの革靴に名前をつけて……、とまではいかないが、所有する靴ひとつひとつにストーリーがあって愛着を持って育てているということには間違いない。ここでは、彼らの膨大なコレクションのなかから、とっておきの4足を厳選。今回は、「アヤメ オプティカルストア」店長・行方弘太さんの愛用靴を拝見!
キルトを付けることで名作の新たな一面に気付いた。

革靴を頻繁に履くようになったのは20代後半から。それまでは、断然スニーカー派でしたね(笑)。このゴルフは4年前に購入。かねてから履いてみたい靴だったんです。でも実際に手に取るとドレス感が強すぎて、次第に履かなくなってしまい……。

そんな折にふと入ったウエストンのショップで、スタッフの方がゴルフにキルトを付けていたんです。それに触発され、即キルトを購入。いい具合いにカジュアル感が出て、以降は僕の大定番になりました。紺ブレ&デニスラのトラッドスタイルはもちろん、休日のジャージーのお供としても活躍します。
【思い入れの強い一足】オールデン
10年以上前の誕生日に念願のコードバンを手に入れました。かなり探していて、まさにようやくといった感じ。今はニューバランスの中敷きを入れ自分らしく楽しんでいますね。
【最近お気に入りの一足】グッチ
いわゆる名作と呼ばれるビットローファーですけどあえて距離を置いていました。でも、いざ履いてみたら軽やかなうえに締め付けもない。デザイン性もさすがでもう虜ですね。
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断然革靴派な皆さんの靴選び、コレクションを拝見すると、次なる一足への欲望がふつふつとわいてくるはず。ぜひ参考に、出会いを求めて街へと出かけてみてがいかがでしょうか?
(出典/「断然革靴派 2nd 2022年4月号増刊」)