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アップル、映画『F1/エフワン』キャンペーンで、『マップ』アプリのモナコに新体験

6月27日に公開が迫ったApple Original Filmsの映画『F1/エフワン』のキャンペーンとして、アップルのiPhone/iPad/Macなどの『マップ』アプリで、モナコのコースを『Detailed City Experience』で提供している。Detailed City Experienceは、サンフランシスコ、ロサンジェルス、ニューヨーク、ロンドンなど一部の都市だけで提供されている高精細で立体的な地図表現。道の高低差や、建物の形状まで表現される。

Apple Maps brings a custom Detailed City Experience to the Formula 1 Grand Prix de Monaco(Apple Newsroom)
https://www.apple.com/za/newsroom/2025/05/apple-maps-brings-a-detailed-city-experience-to-formula-1-grand-prix-de-monaco/

映画公開直前に開催されるモナコのコースを『マップ』アプリで緻密に表現

今年の1月に世を去った筆者の父は、’70年代の初頭に仕事でヨーロッパに行った時に「モナコのコースをレンタカーで走った」というのが自慢だった。「ローズヘアピンのところなんて、普通のクルマでもハンドルを一杯に切るぐらい小さいコーナーなんや。アイツら、ようF1で走りよるわ」と言っていたことを思い出す。

古い市街地を最高速290km/hで駆け抜けるモナコGPは、安全性の高まった現代F1でもやはり正気の沙汰ではないと思える。しかしモナコは、今年で75周年を迎えるF1の歴史の中で、唯一初年度から同じサーキットで開催されるレース。優勝者にはモナコ国王からトロフィが渡されるとあって、やはり特別なレースなのだ。

Detailed City Experienceで見ると、市街地のいたるところに隠れキャラのようにいろいろなディテールが仕込まれていて楽しい。カジノコーナーなどには映画の看板が立っている(リアル世界でも同じところに看板が立っているのだろうか?)。

とある船の後部には、クルマが乗っていたりする。こんなシーンが映画に出てくるのだろうか?

7と44。ゼッケンの付いたクルマを探せ!

また、ピットレーンに並んでいるF1カーのうち、1台だけゼッケンが記されている。

ゼッケン7。どうやらこれは、ブラッド・ピット演じるソニーのクルマらしい。

なめるように地図を見渡して、さらに、もうひとつゼッケンが記されたクルマを発見した。

数々の死闘が繰り広げられたモナコ名物のトンネルを抜けた瞬間の場所。赤いフェラーリのゼッケン44……つまり、ルイス・ハミルトンがいる。ルイス・ハミルトンは『F1/エフワン』の脚本に加わり、映画が可能な限り現実に基づいた作品になるように助言したというから、特別扱いなのだろう。筆者が見つけたゼッケンの付いた車両は7と44の2台だけだったが、他にも見つけたらお教えいただきたい。

今年のモナコGPは来週末、5月23〜25日に開催される。

鈴鹿など、他のコースもDetailed City Experience仕様にして欲しいなぁ……。

現実のレーサーも登場する中、ブラッドピットが激走!

映画『F1/エフワン』は、6月27日から劇場で公開され、その後Apple TVでも見られるようになる。

それにしても、現実に大きなお金の動くコンテンツであるF1を題材に、架空のチームと、架空のドライバーを混ぜ込んで映画にするというのは非常に困難なチャレンジであるように思える。現実のドライバーが本物のドラマを繰り広げているだけに、表現を間違えればこっけいなことになるだろう。

(Apple TVサイトより)

予告によると、’90年代に事故を起こして引退していたドライバーが低迷するF1チームを率い、若い天才ドライバーを指導しながら再び栄光を目指す……というストーリーらしい。

映画には、現実のドライバーたちも登場するようで、昨年の日本GPを含め、いくつかのサーキットでは、来場した観客を背景に、本物のF1ドライバーも出演して映画のシーンが撮影されたようだ。

画面にはブラッドピットたちの架空のドライバーの向うに、マックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレス(今年はシートを失っている)、フェルナンド・アロンソ、カルロス・サインツ(今年はフェラーリからウィリアムズに移籍)、シャルル・ルクレールなどが2024年のチームの様子で写っている。

レースなんだから、当然のことながら彼らとバトルをしたり、場合によっては彼らがクラッシュしたり、抜かれたりするシーンもあるのだろう。一体、それはどうやって許可を取ったのだろうか?

レースをモチーフにしたといえば、’80年代に『バリバリ伝説』というレースマンガがあって、劇中にクリスチャン・サロンや、ロン・ハスラム、ケビン・マギーなどが登場し、奇跡的な追い上げを見せる主人公の巨摩郡に「ガッデーム!」なんていう勝手なセリフを言わされつつ、抜かれるシーンがあった。あの頃は無許可だったんだろうなぁ……。

今は、そうもいかないだろうから、本当に大変な映画だ。公開が楽しみだ。

今や、F1スポンサーはIT企業だらけ

ひと昔前は、F1といえばタバコのスポンサーばかりだったが、今IT系花盛り。いつの時代もF1は、その時代の花形企業がスポンサードしている。

レノボはグローバルスポンサーだし、フェラーリにhp、IBM、Red Bullにはオラクルや1 Password、そしてマクラーレンにはGoogleがスポンサードしていて、ホイールまで赤/青/緑/黄の4色に彩られている。

この勢いで、アップルがどこかのスポンサーについて、リンゴのマークの付いたF1カーが走ったら面白いと思うのだが……。Apple TVではメジャースポーツの中継などに関わる動きはあるけど、特定のチームのスポンサーについたことは(筆者の記憶にある限り)ないから、残念ながらその可能性は少ないのでしょうね……。

(村上タクタ)

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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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