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10年目のApple Watchは3回目の大型化。大画面のSeries 10は『買い』

9月10日午前2時(日本時間)の発表会で、Apple Watch Serise 10が発表された。現在予約受付中で、発売は9月20日。価格は5万9800円から。今回はさらに大画面化されるとともに、薄型化されたのが特徴。Apple Watch UltraとSEは、メカニズム的にはアップデートされず。

なんと、Ultraよりもディスプレイサイズを拡大

Apple Watchは2015年に発売された初代からほぼ1年ごとに更新されて、10世代目を迎える。いわゆる『Series ○』と言われるのがスタンダードでメインストリーム。常にサイズは2種類が販売される。少し前の世代を元にしたモデルを廉価版として発売するSEと、武骨なチタンボディで大画面、大型バッテリーを搭載しているApple Watch Ultraと合わせて合計3ライン。

iPhoneは毎年買い替えている筆者だが、我々のように仕事で新型を使う必要がないのであれば、さすがにApple Watchは毎年買い替える必要はないと思う。毎年、ひとつふたつ機能が追加されてアップデートされていくので、自分の好みのタイミングで2〜3年おきに買えばいい。

実はApple Watchは初代からほぼ3モデルごとに大型化している。初代〜Series 3までは38mmと42mm。Series 4〜6とSEが40mmと44mm。Series 7〜9が41mmと45mmとなっている。Apple Watch Ultraは49mmのみ。

Series 6(SEと同サイズ)と比べると、Series 10はこんなにも画面が大きくなっている。

ちなみに、大きい方のモデルで較べると、SEが368×394=14万4992ピクセル、Series 9が396×484=19万1664ピクセル、Series 10が416×496=20万6336ピクセルとなっている。Ultraは410×502=20万5820ピクセルなので、わずかながらUltraより表示できる情報が多い(Ultraはわずかに幅が狭くて、縦が長い)。

そして、今回のSeries 10は、42mmと46mmとなっている。なんと初代の大きい方のサイズに、Series 10の小さい方のサイズが追いついてしまったのだ。しかも今回は大きくなるだけではなくて、10.7mmから9.7mmへと薄くなっている。Apple Watchの旧モデルの集積度合いを知るエンジニアは、「あの、すき間のない集積度から、さらに1mm薄くするなんて!」と驚いていた。

サイズが大きくなって、厚さが薄くなっているから、ひときわ薄く感じる。腕から出っ張ったApple Watch Ultraと対比してみて、ピッタリフィットしている感じが魅力的だ。好みでどちらも選べるようになったことが素晴らしい。

機能については、今年はあまり増えていない

Apple Watch Series 10は従来のモデルが搭載していたフィーチャーをすべて取り込んだ上で新機能を加え、アップデートされている。

従来モデルの機能とは、OLEDを使った常時表示可能なディスプレイ、心拍数、呼吸数、手首の皮膚温度、心電図アプリ、血中酸素ウェルネスアプリ(心肺機能の測定)、睡眠記録、緊急SOS、深さ50mまでの耐水性能など。

そして、追加されたのはディスプレイの視野角の広さ、6メートルまで測定できる水深計、水温センサー、より高速な充電など。つまりは新しいセンサーや機能が追加されたわけではない。いくつか、新機能があるように見える発表だったが、それはwatchOS 10などで追加される新機能。

それでも大画面が使えるというのは便利になる。

こちらは筆者が今使っているApple Watch Ultra 2にiOS 18を入れてマップを見た状態だが、ようやくマップが実用的なぐらいの情報量が表示できるようになってきている。

iOS 18の翻訳アプリもとても便利だ。言語のパッケージをダウンロードしておけば、通信のない状態でも翻訳してくれる。発声もしてくれるので、相手が協力的でさえあれば実用的な翻訳機として使えそうだ。

Apple Intelligence利用で、大画面のもたらすメリットは大きい

今回のApple Watch Series 10のキモは、Apple Intelligenceの構想が発表されてから最初のApple Watchだということだろう。

ChatGPTなどを使っている人ならお分かりにように、音声での会話は、AIとのコミュニケーションにおいて非常に重要になってくる。その時に、パソコンやスマホではなく、常に腕に装着しているApple Watchは非常に重要なものになる。

ことに、Apple Intelligenceは、自らのプライベートな情報を扱える秘書のような存在になるだろう。

「○○さんから来たメールの内容を要約して読み上げて」
「なるほど、イベントへの招待ね。僕のスケジュールは空いてる? 空いていれば『参加できる』ってことをビジネス的なメールで返事しておいて」

……というやりとりを音声でするようになるだろう。その時に、iPhoneをポケットから出さずにApple Watchでちょっとした情報を確認できれば、とても便利になるはずだ。Apple Watchは、簡単な『サイン』を表示できればいいというデバイスから、より詳しい情報を表示する必要が高まっていくだろう(これまでは、詳しい情報を見るというより、簡単な通知を見るデバイスだった)。

筆者もApple Watch Ultraシリーズを使うようになってから、Apple Watchの画面をよく見るようになった。やはり、十分な情報が表示できると便利なのである。

S10の性能は、今のところ不明

搭載されているS10チップが、S9チップより、どのぐらい性能が上がっているのか? そもそも上がってるのかどうかは分からない。過去にも名称こそ変わってるが、内容は同じ……ということもあったので、今回はどうなのか……。

Apple Watch Series 10の発表を見ても、あまりS10チップについて触れられていないので、そこに進化はないのか? 「オンデバイスSiriが性能向上」とあるので、性能が上がっている可能性もなくはないが。

このあたりは今後の情報に期待するしかないが、今回の一番のキモはディスプレイの大型化による情報量の増大だろう。Ultraとほぼ同じレベルというのは心強い。

どのモデルを選ぶかで価格はけっこう違う

さらに、今回特筆すべきはチタニウムモデルが追加されたことだろう。

しかし、従来のステンレスモデルより軽くはなっているが、アルミモデルより重いことには留意しておきたい。チタンというと軽そうなのだけれども、Ultraと同様、素材の高級感が魅力ということになりそうだ。


チタンモデルで選べるカラーは、スレート、ナチュラル、ゴールドの3種類。新しいミラネーゼループやリンクブレスレットがよく似合いそうだ。

ちなみに、チタンモデルにはGPSモデルが存在せず、GPS+Cellularモデルのみ。大きい方の46mmモデルで11万7800円から(42mmモデルは8000円安)。ミラネーゼループが12万5800円、リンクブレスレットが16万3800円。

アルミモデルはGPSモデルの、46mmが64800円から(42mmモデルは5000円安、GPS+Cellularモデルは1万6000円高)。チタンは素敵だがアルミモデルの方がだいぶお安い。カラーは、シルバー、ローズゴールド、ジェットブラックの3色。

過去の経験からいうと、ケースの本体色は以外と目立たないのだが、バンドとの組み合わせに制限が出る。本体色を選ぶ時は、そのバンドと一緒使うことを考えて選びたい。

今回も新しいバンドがいろいろと出ているので、自分が抱いたイメージにピッタリあった本体とバンドが欲しいなら、アップルストアでじっくり選ぶのもいいかもしれない。筆者は、アルミのローズゴールドか、チタンのナチュラルか、ベルトはミラネーゼループか……? というあたりで迷っている。

本体色、ベルト、そしてウォッチフェイスで多彩なグラフィックを楽しめるというのもApple Watchの楽しみだ。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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