前髪の生えグセを見極め、お悩みを解決しながらデザインを楽しむ「クロスパーマ」 | 「TOMTO」 YUYA
COUNSELING
今回のモデルさんの髪質は細い・柔らかい・毛量やや多め。前髪が3つに分かれてしまってすき間ができてしまうのがお悩み。重くはしたくないとのご要望なので、ほどよい透け感が出る前髪を目指すことに。それに合わせて顔まわりを中心にレイヤーを入れて軽やかさをプラスし、髪色も透明感のある色にチェンジ。
■PERM RECIPE
1剤/シスキュア デコルア C-2.0:シスキュア デコルア C-3.0=3:1
2剤/シスキュア デコルア 2C-BR 6%
(以上すべてタマリス)
■COLOR RECIPE
フローム バニラベージュ+オリーブ20%+モーヴグレイ10%(ox3%)/タマリス
BEFORE
前髪が3つに分かれてしまうので流れる方向を変えて収まりをよくし、パックリとしたすき間を改善。ほどよい透け感のある薄めの前髪に。またサイドバングが外側に向いているので、内側に入るようレイヤーを入れて顔を包み込むデザインにしたい。
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PROCESS
(左から)
- パーマ剤が肌に付着しないよう、フェイスクリームを塗布したペーパーを額に貼る。前髪の生えグセに合わせてスライスを取る。
- 第1線。この部分は向かって右方向に流したいので右方向に毛束を引っ張り、1剤を塗布。左隣りのパネルも同様に塗布する。
- 第2線。向かっていちばん右は根元が浮いているだけ、左隣り&いちばん左は根元が外側(左側)に向いて生えている。
(左から)
- いちばん右は真っ直ぐ下に引っ張って1剤を塗布。
- 左隣りのパネルは右方向に引っ張って1剤を塗布。いちばん左のパネルも同様。
- 第3線。引き出す方向は第2線と同じだが、わりと上のほうまでクセがあるので、上までしっかり塗布する。厚めバングにならないよう気をつける。
(左から)
- 1剤塗布終了。10分自然放置。
- ペーパーは前髪に負荷がかからないよう、丁寧にはずす。
- やさしく前髪を持ち、水圧だけで薬剤を流す。押さえて流すと根元に変なクセがついてしまう。水洗後はタオルで軽く押さえる程度に水分を拭き取る。
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(左から)
- 中間水洗後。1剤だけでだいぶ前髪の形状が変わった。
- 1剤と同じ位置でパネルを分け取り、2剤は毛束を引っ張る角度は緩めに(真っ直ぐぎみに)塗布する。10分自然放置後、シャンプー。
- 洗い上がり。前髪が狙った位置に落ちている。
(左から)
- カラー剤を塗布する(ワンメイク)。今回、使用したパーマ剤はコスメ系なので、カラーとの同日施術OK。10分自然放置後、流す。
- ウェットの状態でレザーで、あご下〜バックにつながるようなレイヤーを入れる。その後、ドライ。
- 前髪のセンターを、目に少しかかるくらいの長さでブラントカット。これを起点にカットする。
(左から)
- サイドバングはパネルをひねってレイヤーを入れ、透け感を出す。
- バックにレイヤーを入れ、前と後ろのバランスを取る。
FINISH
割れてすき間が見えていた前髪が、ほどよい透け感のある前髪に。サイドバングが内側に入り込んだことで小顔効果も!
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仕上がり
YUYA:寝ていた前髪がふんわりしてかわいくなりましたね!
モデル:透け感のある前髪、いいですね! 全体に動きも出ました
「僕はいつもセミナーで、クロスパーマをプチメニューとして提案できればわりと簡単にパーマ比率が上がりますよとお伝えしています。ちょっとした工夫でお店にとってもお客さまにとってもいいことばかり。ぜひおすすめです!」(YUYAさん)
今回レクチャーして下さったのは……「TOMTO」YUYA
ゆうや。『トマト』代表。1988年生まれ。神奈川県出身。ベルエポック美容専門学校卒業。都内1店舗を経て2021年、干山真平氏と共に『トマト』をオープン。クロスパーマを考案し、全国でセミナーを行う。卓越したパーマ技術と豊富な知識を生かし、現在「つむじパーマ」を研究中。
撮影:ササキヒロユキ 取材・文:森永泰恵
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