アメリカ車がベースのキャンピ ングカーにあえて乗るという選択肢。

キャンピングカーというとアメリカ製のモーターホームや、フルサイズバンのシャシーを使い、リアに専用のボディを架装したクラスCと呼ばれる車両が一般的だったが、最近はそんな常識が徐々に変わりつつある。キャンピングカーのベース車両がフィアットのデュカトなどになり、いわゆるアメリカ車ベースのキャンピングカーはどんどん姿を消しているのだ。そんな時代だからこそ、アメリカ車がベースだった時代のキャンピングカーに敢えて乗るという選択をオススメしたい。

アメリカ車ベースのキャンピングカーに乗る!|1990 CHINOOK CONCOURSE

今回紹介するのは、キャンピングカー販売の老舗、千葉県のニートRVで販売中となっているトレイルワゴン社のチヌークコンコースというキャンピングカー。

リアがダブルタイヤになっているフォードE350のカッタウェイシャシー(後部にキャンピングカーなどのボディを架装するためのキャビンとシャシー)に、FRPワンピース成型のボディを架装しているのが特徴。ワンピースゆえに旧い車両だが雨漏りの心配が少なく、側面の特徴的なダイアモンドシェイプウインドーやリアから乗り降りする仕組みなど、独自のスタイルを持っており、今でも人気の高いモデルだ。

駆動系はフォード製7.5リッターV8と3速ATの組み合わせで、タフで壊れにくいのが特徴。足回りやエンジンに関するパーツも今でも問題なく入手できるため、しっかり手を入れて乗れば今でも現役で活躍することができるのだ!

ダッシュパネルにはウッドパネルが貼られ、クラシカルな雰囲気。ステアリングにもウッドが貼られる。

この手のキャンピングカーとしては珍しく出入り口は後部にしかないのが特徴。逆に側面に出入り口がないことで左側面にロングソファ、右側面にベッドにもアレンジできるダイネットを配置。

横長のソファは背もたれ部分を付属のストラップで天井から吊るすことで、上下二段のダブルベッドになる。

チヌークの特徴となっているダイヤモンドシェイプウインドーが側面に装着される。ガラスはスライド式でして若干だが開く構造となっている。

車体後部には電子レンジや冷蔵庫、さらにシンクなどを設置。その奥にはシャワールームがクローゼットが備わる。

フロントフードからはほとんど見えないが、エンジンはパワフルなFORD製7.5リッターのV8で3速ATの組み合わせ。

ベースとなったFORD E350のカッタウェイシャシーは後部に大きなボディを架装するため、ダブルタイヤとなる。

Specification:

全長:6380mm
全幅:2360mm
全高:3100mm
エンジン:水冷V型8気筒
排気量:7536cc
燃料供給方式:電子制御インジェクション
駆動方式:FR
車両価格:176万円(税込)

【DATA】
ニートRV
千葉県千葉市若葉区若松町2248-1
TEL043-234-5000
9時30分〜18時 火曜、第2水曜休
https://neatrv.com

(出典/「Lightning 2025年4月号 Vol.372」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

Pick Up おすすめ記事

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...