プロダクツに直結するヴィンテージは常に探している。
東京を拠点にヘッドウエアブランドを手掛け、いまや国内外で多くの支持を集めているTHE FAT HATTER。その代表を務める菊地氏もヴィンテージが大好物だ。
「一時期に比べて、だいぶ手放してしまったのですが、そのなかでも今残されているものといえば、結局は自分が作るプロダクツに直接関係しているものばかりですね。例えば、3年ほど前にようやく手に入れたコンフォーマーは、欲しくても使えるものが全く見つからないんです。使える状態の完品が見つかるのはほんとに稀なんですよね。どれも探しに探して苦労してようやく手に入れたアイテムばかりなので、おそらく今後も手放すことはないと思います」
今回、見せてもらった菊地氏のヴィンテージコレクション。帽子作りに必要な道具は当然手放せないため、確かにどれも換えの効かないものばかり。欲しいと思ったものはとことん調べてから手に入れるのが染み付いているようだが、現在はヴィンテージ欲がだいぶ落ち着いていると彼自身話している。し
かし、聞くところによると、菊地氏は最近、新たなクラシックカーを購入したのだという。1930年代 FORDのモデルA。今回は撮影までに間に合わなかったが、近いうちにまたお披露目してもらうことをにしよう。
「苦労して手に入れたものは思い入れも強く手放せない」
職業柄、これまで多くのヴィンテーハットに触れ、手にしてきた中でもとびきり希少なハット。どちらもSTETSONのもので、左は1940年代のソブリンクオリティのビーバーハット。右は1950年代のウィペット。
1940年代のマリンハットをベースに「1st PLACE」のリボンが付けられ、寄せ書きされた唯一無二な逸品。ヘタウマな文字とイラストにインパクトがあり、もはやオブジェとしてショップに飾っているもの。
- 1
- 2
関連する記事
-
- 2025.07.04
「The REAL McCOY’S CEO」辻本仁史さんの、一生手放せないヴィンテージ。
-
- 2025.06.25
クラッチマガジンは100号めとなる記念号。「一生手放せないヴィンテージ」がテーマです。