とっておきのヴィンテージデニム。高木英登さん

あらゆる理由から譲ることなど到底考えられない思い入れが詰まったデニムが人それぞれの価値観で存在するはず。レザーウエアを展開するブランド、天神ワークス代表の高木英登さんのとっておきデニムは大戦モデルお構いなしの刺繍カスタム。大戦モデルであろうとコレクションではなくガンガン着まわしているそうだ。

1940s PAY DAY Work Jacket/Custom

1940年代、大戦期に作られたPAY DAYのカバーオールをベースにチェーン刺繍で複数人の名前が描かれるアートな1着。フロント4つの月桂樹ボタン、2ポケットから年代が浮かび上がる

上質なレザーウエアを展開する天神ワークス代表の髙木氏もヴィンテージ好きを公言するひとり。彼のお気に入りの1着は、超インパクトのある1940年代、大戦期に作られたPAY DAYのカバーオールだ。それも単なる大戦期のジャケットではなく、後年にチェーン刺繍によって賑やかなカスタムが施された古着ファン必見の1点もの。

「8年くらい前に購入したカバーオールですが、まず見た目のインパクトの強さにやられました。色鮮やかなチェーン刺繍でカスタムされ、おそらくMARCEと言うイベントに集まった仲間たちの名前が刺繍されていると思うのですが、名前の印象から多国籍感があるようですね。

購入したときはいわゆる大戦モデルのようなドス黒い印象を受けたのですが、普通に着用したかったので水洗いをしました。するとめちゃくちゃ汚れが出ましたね。同時にデニムや刺繍の色まで抜けてしまって、一気にタイムスリップしたかのような風合いになってしまいました。旧いものなので仕方ないですがコレクションしておくよりはガンガン着用するほうがボクには合っているので。ヴィンテージ市場の中で、大戦モデルというと特別感がありますがそんなことお構いなしな賑やかなカスタムは実にアメリカっぽくて好きですね」

「MARCE」と言うなにかのイベント時のサインボードとして使用されていただろう逸品で、購入時はほとんど洗われていないコンディションで、ボディの色ももっとドス黒く、汚れていたのだという

(出典/「CLUTCH2024年8月号 Vol.96」)

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