デザイン重視で世界中から集めた、ウエスタンウエアコレクションを拝見!

さまざまジャンルにおいて存在しているヴィンテージコレクター。デニムのようにメジャーなものから知る人ぞ知るニッチなものまで、そこには奥深い世界が広がっている。ここでは世界中からウエスタンウエアを集めているという向田雄一さんの貴重なコレクションの一部を見せてもらった。

純粋にデザインだけで選んだ、ヴィンテージウエスタンシャツの数々。

「The Letters」向田雄一さん|1981年生まれ。福岡県出身。服飾専門学校に在籍時より、ハイブランドなどを扱うセレクトショップのスタッフとしてキャリアをスタート。上京後、NUMBER (N)INEに入社し、店長を務める。ブランド解散後、TAKAHIROMIYASHITATheSoloistを経て、2012年のSSシーズンより自身のブランドであるThe Lettersをスタート

向田さんは自身のブランドであるThe Lettersを設立して以来、一貫してウエスタンを核に持っており、肌触りや深みのあるエイジング、繊細なニュアンスを出すために、ほとんどのプロダクツを生地から作り込んでいる。

ウエスタンという個性の強いオーセンティックウエアをモチーフにしながらも、エレガントでモダンにアウトプットするモノ作りは、本場のアメリカでも評価されており、著名なミュージシャンたちも愛用している。

今回はそんなウエスタンの代表的なアイテムであるシャツのコレクションを披露してもらった。年代やブランドを問わず、純粋にデザインだけで選んだというヴィンテージは、日本国内だけでなく、世界中で買い集めたもの。知人のヴィンテージバイヤーに同行し、アメリカ中西部にも出向くなど、独自のアプローチでウエスタンを探求。その真摯な姿勢がコレクションにも服作りにも表れている。Instagram@theletters_official https://the-letters.net

1.1950〜60s Unknown

オーダーメイドで制作したと思われるプルオーバーのウエスタンシャツ。背面にはプリーツが入る。縦に付いたスマイルポケットもユニーク。

2.1950s H BAR C

ブラックとグレーのツートンが珍しいデザイン。H BAR Cのレインボーカラータグから1950年代のものだと年代判別が可能である。

3.1950s H BAR C

ブラックのレーヨン生地を使った人気の仕様は、定番のH BAR C。カラフルなメキシカン調の刺繍が、アクセントになっている。

4.1950s H BAR C

ブラックレーヨンでフリンジ付きという派手なデザインもウエスタンの醍醐味である。プルオーバータイプは数が少ないのもポイント。

5.1960s DEE CEE

いろんなデニムシャツを着てきた向田氏がベストバランスと称する逸品。ともに同型であるが、エイジングで表情が大きく違う。

6.1950s H BAR C

レーヨンでグレー×ブルーのツートンボディに、ウエスタンのアイコンであるロングホーンモチーフの刺繍が施されているグッドデザインだ。

7.1950s DEER CREEK

様々なシャツを展開していたDEER CREEKのオープンカラーシャツは、ウエスタン柄のフランネル生地。ブラック×レッドの配色も◎

8.1970s BON HOMME

ニューヨークのメーカー。年代は他に比べると浅いが、デザインが気に入って購入したパジャマシャツ。プリントのフランネルを使っている。

9.1950s LEVI’S

リペアやダメージでいい風合いになっているショートホーンタグのコットンチェックシャツ。シルバーボタンがマッチしている。

10.1960s LEVI’S

サドルマンタグの付いたウエスタンシャツ。直線的なウエスタンヨークとフラップがおもしろい。前立てだけバイアスになっている。

11.1960s LEVI’S×WINCHESTER

アメリカのハンティングブランドであるWINCHESTERとのコラボレーションで発売されたウエスタンシャツ。動物柄モチーフのデザインが特徴。ジャケットも存在。

12.1960s Wrangler

斜めベルが付いたタグから、BLUE BELL社傘下時のWranglerだとわかる。フランネルのウエスタンシャツは多くの種類が存在する。

13.1950s AMBERLEY

ウエスタンシャツでは珍しいボックスシルエットのオープンカラー。タグには当シャツを手掛けたカウボーイのネームが入っているのも注目。

14.1950s LEVI’S

ショートホーンタグより1950年代と判別できる。近年、ヴィンテージ市場で人気の高いシャドー系のチェック。コットン素材。

15.1950s LEE

圧倒的に数の少ないLEEの隠れた名作であるRIDER SHIRT。数年前の正月の初売りで手に入れた思い出の品。エイジングも完璧。

16.1960s BAR C

一説によると映画『イージー・ライダー』の劇中で着用されていたと言われるデニムシャツ。絞りのないベーシックなシルエットが◎

17.1960s WESTMOOR

ブラックでレーヨン生地を用いたウエスタンシャツ。ホースシューモチーフの装飾的な刺繍が珍しく、完成されたデザインである。

(出典/「CLUTCH2024年5月号 Vol.95」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

上質な馬革をシンプルに愉しむ。石炭(COAL)を運ぶために使われていたコールバッグという選択肢

  • 2025.12.27

きめ細かく美しい銀面を持つことで知られる馬革。軽くて強靭、上品な質感、そして使うほどに味わい深い経年変化で、多くのレザーファンたちを魅了し続けてきた。そんな馬革をシンプルに愉しませてくれるのがINCEPTIONのコールバッグだ。 ヴィンテージをベースに、実用性を加味し再構築。 19世紀末から20世紀...

【KERRY WOOLLEN MILLS×2nd別注】本物のアランは暖かさだけじゃない! アランケーブル クルーセーター登場

  • 2026.01.24

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【KERRY WOOLLEN MILLS×2nd】アランケーブル クルーセーター もともとは海の男たちを守るための、...

オリジナル建材で古民家をスタイリッシュにリニューアル! ビフォーアフターを大公開!!

  • 2025.12.28

2025 年の夏の時点では床だけが施工されただけの古民家を再び訪れると、当時とはまったく違う姿になっていた。カントリーベースはこの家にどんな魔法をかけたのか? 何でもない空き家が宝物なる材料と技術 [caption id="attachment_887933" align="alignnone" w...

日本屈指のインディアンジュエリーブランドが放つ、美しき馬蹄のシルバージュエリー。

  • 2025.12.24

日本屈指のインディアンジュエリーブランド・ファーストアローズがこの冬新たにリリースした「馬蹄」を象った「ホースシュー」シリーズ。奇しくも2026年は午(うま)年。ファッション面だけでなく、来年こそは飛躍を願う人にとって最高の開運アイテムとなるはずだ。 新作「ホースシュー」シリーズを一挙紹介! 1. ...

Pick Up おすすめ記事

ヘビーデューティど真ん中! レトロなデイパックに注目。

  • 2026.01.26

1977年に発売された『ヘビーデューティの本』という名著をご存知だろうか。当時数々の雑誌で、イラスト・ルポ(自ら現地に赴いて取材した内容をイラストを用いながら報告すること)を描いていた小林泰彦さんが手掛けた1冊で、いまだファッション好きにとってのバイブルとなっている。ヘビーデューティとは、「耐久性が...

日本屈指のインディアンジュエリーブランドが放つ、美しき馬蹄のシルバージュエリー。

  • 2025.12.24

日本屈指のインディアンジュエリーブランド・ファーストアローズがこの冬新たにリリースした「馬蹄」を象った「ホースシュー」シリーズ。奇しくも2026年は午(うま)年。ファッション面だけでなく、来年こそは飛躍を願う人にとって最高の開運アイテムとなるはずだ。 新作「ホースシュー」シリーズを一挙紹介! 1. ...

アメリカンヴィンテージやヨーロッパのアンティーク品や建築物からインスパイアされた「ホリゾンブルー」のジュエリー

  • 2025.12.28

宝飾品と呼ぶべき繊細で美しいジュエリーを世に送り出し、国内外で人気を集めるHorizon Blue Jewelry。アメリカンヴィンテージだけでなく、ヨーロッパのアンティーク品や建築物など様々なものからインスパイアされた逸品は、大量生産できないため入手機会の少ない希少な存在だが、ここでは今後発売する...

【KEATON CHASE U.S.A.×2nd別注】大人のための、ちょうどいいシャンブレーシャツ登場!

  • 2026.01.25

ライトオンスのシャンブレーを使用した、米国のシャツファクトリー「キートンチェイスUSA」の定番プルオーバーシャツ。カジュアルな要素を備えながらシャツ本来のきちんと感も残したこのアイテムを、2nd仕様に別注。胸ポケットの作りや前立てのボタンの数などを微調整し、すっきりと大人な印象にまとまっている。 >...

憧れの平屋が実現できる! かつてスクリーン越しに憧れたアメリカンハウスで暮らす

  • 2025.12.31

かつてスクリーン越しに憧れた、夢が詰まったアメリカンハウス。到底叶わないと思っていたその景色が、実は日本でも実現できるそうなんです。新婚ホヤホヤの編集部員、パピー高野とジョージが、アメリカンスタイルを得意とする、埼玉県を中心に海外スタイルのお家を手掛ける注文住宅・輸入住宅の専門店「古川工務店」の住宅...