コードバンの特別な革靴には、専用クリームで極上メンテを。

その希少性と美しさから“革のダイヤモンド”と呼ばれるコードバン。まさに宝石のような美しいきらめきあってこそ、そう呼ばれるにふさわしい。そのために欠かせないのが日々のメンテ、そして専用クリームを使った極上メンテだ。

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最高級の革“コードバン”を使った革靴は、極上のケアで長く愛用したい。

大切に長く履いて、経年変化を楽しんでこそ革靴の醍醐味というもの。カーフと同じようなケアでも問題はないが、数ある革のなかでも最高級・最高品質のコードバンだからこそ、極上のメインテナンスを定期的に施してあげたいものだ。

そこで欠かせないのが、コードバンのためにつくられた専用クリーム。これを使って時間をかけてケアすることで真の光沢を得られるとともに、より長く愛用できる一足となる。

「サフィール・ノワール」のコードバンクリーム

ニートフットオイルなど、コードバンに最適な栄養を含有。よりお手頃な価格のベーシックラインも。2420円(ルボウ☎052-521-0028)

こちらがその専用クリーム。1920年にフランスで誕生したシューケアブランド、「サフィール」のハイグレードラ
インである“サフィール・ノワール”の、コードバンのために原料を配合して作られたクリームだ。

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コードバンの弱点と専用クリームのメリットとは?

コードバンは通常のカーフとは違い銀面(革の表皮)がないため、革にとって栄養の役割を果たす油分が抜けやすいという弱点がある。油分が抜けると革の表面が白く濁り、せっかくの光沢感が損なわれてしまう

さらにここで通常のクリームを使って栄養補給を試みたとしても、抜けてしまった油分を補いきれない。見た目にはある程度綺麗になるかもしれないが、実はコードバンにとっては不十分なケア方法なのだ。

一方、コードバン専用クリームはニートフットオイル(牛の脚の油)やビーズワックス(蜜蜂が巣を作るために分泌するロウ)など、コードバンに適した天然の栄養成分を含み、しっかり保革・栄養補給を行うことができる。

また、固形ではないため、油分がしっかりと繊維の奥まで染み込んでいくのも大きな利点。これにより、天然原料が傷・ひび割れ・毛羽立ちを改善・予防してくれるのだ。

靴磨きの達人に訊いた極上メンテナンスの方法。

では実際にどのようにコードバンを磨いていけばいいのか。ノウハウを達人に伺った。今回のようにハイシャイン(鏡面磨き)まで行えば輝きも段違い!

教えてくれたのはこの方! 西武池袋本店5階紳士靴売り場シューケア用品コーナー サフィールオフィシャルアドバイザー麻生潤さん

靴づくりを学んだ後、複数の革靴メーカーを経て現職に。一日に平均15足を磨きながら接客・販売も行うスペシャリスト。

1.ブラシでホコリをはらう。

コードバンに固いブラシは厳禁。毛羽立って光沢感が失われる可能性があるので、馬毛ブラシのような毛先の柔らかいものをおすすめする。

2.クリーナーで汚れを落とす。

表面の固まったワックスを取り除く。クロスを指に巻き付け、クリーナーをクロスにとって馴染ませていく。力加減は優しくなでるような感覚で。

3.専用クリームで油分補給。

クロスではなく指で専用クリームを塗り込んでいく。アプライブラシなどを使うと、毛羽立ちが起きてしまう可能性があるので注意。力を入れず、優しく擦り込むイメージで。今回のメインとなる重要な工程なので、時間をかけて丁寧に行おう。

4.再びブラッシング。クリームを馴染ませる。

再びブラッシング。最初の工程で使ったものよりも、やや毛先が長くコシのある馬毛ブラシを使用。専用クリームがすでに表面で溶け出し、ツヤが出始める。

5.ワックスを使ってポリッシュ。

光沢感を出す工程。ワックスを指で塗った後、ほんのり水で湿らせたクロスでワックスを塗り込む。カーフに比べ水が染み込みやすいので、水もワックスも少量で。ワックスが水を弾き、革へのダメージはないためご安心を。

6.ミラーグロスでよりピカピカに。

さらに光沢を出したい場合は、布に少量を取り、磨き上げる。最後は水だけを染み込ませたクロスで水拭き。均一な力で優しく伸ばすようなイメージで。

7.仕上げのブラッシング。

跡が付かないよう、柔らかなフィニッシャーブラシでブラッシング。白く濁っている部分をクリアにしていくイメージで。保管にはシューツリーが必須だ。

コードバン以外の革靴もこれさえあればメインテナンスは完璧!

紹介した靴磨きの達人直伝の極上メンテに使用した、専用クリーム以外の使用アイテムを紹介! これらはコードバン以外の革靴のメインテナンスにももちろん使用できるので、紳士たるもの揃えておくのがベスト。これでいつも美しい革靴を履くことができる!

フィニッシャーブラシ

細くて柔らか、かつ毛量の多い仕上げ用のブラシ。馬毛と山羊毛を使用。仕上げ用とはいっても、ほこり落としにも活用可。1万6500円(ルボウ)

コンディショニングクリーナー

表面の汚れ・ワックスを落とし、奥に浸透したワックスは残す画期的なクリーナー。それによりワックス掛けの仕上げが早まる。2750円(ルボウ)

ハイシャインポリッシュクロス レギュラー仕様

起毛量と生地にこだわり、ふわりとした質感に仕上げた。極薄なので、指に感覚が伝わりやすく力加減もしやすい。3枚入り。1320円(ルボウ)

ポリッシャーホースヘアブラシ

ホコリ落としや磨きに使用できる馬毛ブラシ。“日々メンテ” でも紹介したホコリ落とし特化型のミディアムホースヘアブラシも。3850円(ルボウ)

ビーズワックスポリッシュ 100㎖

高級なカルナバワックスを含むビーズワックスベースのポリッシュ。光沢感を与えるだけでなく、同時に優れた保革効果も。2200円(ルボウ)

ミラーグロス

より素早く、強く光らせるための鏡面磨き用。カルナバワックスやモンタンワックスなど、高級な天然ワックスを贅沢に使用。2420円(ルボウ)

LCA シューツリー EM260S

スプリングチューブ2本で接続され、ブレなくテンションをかける王道シューツリー。つま先も靴の形に合わせて変化。1万3750円(ルボウ)

紹介したアイテムの購入はこちらから

履いた後は、忙しくてもこれだけはやっておこう!

仕事に追われていたり、面倒くさがりのあなた。せめて最低限のケアは欠かすべからず! 履いた後はこれだけはやっておきたい3ステップを紹介する。

1.ブラッシングでほこり落とし。

まずは革靴に付着した汚れやほこりを取り除く。毛羽立ちやすいコードバンだからこそ、優しく隅々までブラッシングしよう。

2.ローションで栄養補給。

とにかく怖いのが栄養不足。取り返しのつかない事態を避けるため、栄養補給ができるローションを、クロスを使って塗布していく。

3.クロスで仕上げの乾拭き。

クロスの綺麗な面を使って乾拭きして終了。少なくともその日履いた靴は、帰宅後にこのケアだけでも欠かさないようにしよう。

最低限必要な3アイテムがこちら!

ミディアムホースヘアブラシ

豚毛は固くて起毛させてしまう可能性があるため、柔らかい馬毛が理想。毛足が長くケアしやすい。H45×W120×D35㎜。5500円(ルボウ)

レザーバームローション(汚れ落とし・栄養補給)

コードバンのみならず、幅広く使用することが可能。革に栄養と柔軟性を与えてくれ、ミンクオイル配合で保革性も高い。2200円(ルボウ)

ポリッシュクロス

ローションはもちろん、クリームやワックスの塗布にも欠かせない必需品。コットン・フランネル仕様。3枚入り。660円(ルボウ)

紹介したアイテムの購入はこちらから

一生モノのコードバンの革靴を長く、美しく保つために専用クリーナーとプロ直伝のワザは必要不可欠。これを使ってじっくりとケアしてあげれば、さらに愛着が沸いてくるに違いない。ぜひ挑戦してみてほしい。

【問い合わせ】
ルボウ
☎052-521-0028

(出典/「2nd(セカンド) 2021年5月号 Vol.170」)

この記事を書いた人
パピー高野
この記事を書いた人

パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
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