木の香りと温かな陽射しのマリアージュが美しい生活を作る。
SNSが発達したことで、情報は簡単に手に入るが、“間”がなくなったと言われている。たしかにギチギチに情報が詰まったショート動画が次々と流れ、余白や間を楽しむような文化がなくなっている。そんな情報社会に疲れた人こそ体感してほしいのが、BESSの“三角WONDER間貫けのハコ”だ。昔ながらの日本家屋には必ず存在していた「マ」と「ヌケ」をBESS流にモダンな解釈で取り入れ、暮らしを楽しむという哲学を入れて再構築した空間を演出している。
まず目に飛び込んでくるのが、のびのびと広がる三角屋根にアルマジロをモチーフにしたという個性的な外観。庭に接する部分にはほのぼのする縁側があり、家族やご近所さんが自然と集まってくれる“間”を表現。そして中に入ってみると国産杉のおおらかな空間となっており、開放的な三角天井、吹き抜けの階段、大きな窓が設置され、まさに縦にも奥にも“貫”けがある。こんな家で暮らしたら、スマホよりも本を読んだり、家族や仲間と話したり、ゆとりのある生活を送れそうでしょ?
アルマジロは、哺乳類で唯一甲羅を持つ。見た目はかわいいけど、頑丈なボディを持つ。そんな愛嬌と頑丈さを兼ね備えた外装だ。
天井にも贅沢に国産杉を配している。人工的にビタビタに詰めるのではなく、あえて質感や幅をランダムにすることで隙を演出した。
大きな妻壁は、エイジングが楽しめそうな白茶色に塗装。大きな窓を配することで、家から外への貫けを表現している。吹き抜けの階段や高い三角天井も開放感たっぷりな印象に。
ご近所さんたちが集まってきそうな縁側には、国産杉を使っているので、経年変化を楽しめる。サイドには棚を設置しているので、BBQ道具などを置いても◎。
1階のリビングルームは、国産杉に囲まれたゆったりとした空間が広がる。より貫けた空間を楽しむために、間貫けのハコでは床座の暮らしを提案。陽射しも多く入る。
子どもの独立などで、家族のかたちが変わってもフレキシブルに変えていけるオープン設計。そのため2階は開放的な空間に。屋根の勾配により、ロフトのような雰囲気。
子ども部屋としても使えるし、ゲストルームとしても役立ちそうな空間。三角屋根を活かすことで、横からも上からも陽射しが注ぎ、植物の温室ばりに好環境である。
寝室はクイーンやキングサイズのベッドを置いても余裕があるくらい広い。大きな窓があるので、気持ち良い朝を迎えられそう。軸の異なる材をランダムに配置したすだればりの天井もアクセントになっている。
【問い合わせ】
「住む」より「楽しむ」BESSの家
TEL03-3462-7000
http://www.bess.jp
https://www.bess.jp/logway/
(出典/「Lightning 2025年5月号 Vol.373」)
Text/S.Sato 佐藤周平 Photo/S.Kai 甲斐俊一郎
関連する記事
-
- 2025.02.27
Lightning厳選! 自分らしい理想の暮らしをかなえてくれる住宅メーカー6選