時計業界の救世主!? 多くのコレクターを有するスウォッチ。
70年代、日本製の安価で正確なクォーツウォッチの登場により、世界の時計市場は、その勢力図を一変させた。それまで機械式の王座に君臨していたスイス時計産業の衰退は、他国の時計業界にも絶大な影響を及ぼし、俗にクォーツショックとして語り継がれることとなる。
そんな時計業界の救世主とも呼ばれた男こそ、後にスウォッチを設立するコラス・G・ハイエックだった。彼はあえて薄型のクォーツムーブメントに着目し、より若年層にもアピールできるよう安価なプラスチック製のクォーツウォッチを83年に『スウォッチ』としてデビューさせた。
個性的でアヴァンギャルドでリーズナブル、さらにシーズンごとにコレクション展開するという実に80年代らしいその試みは、ファッションウォッチという新たなカテゴリーを生み出し、誕生から36年を数える今日もなお多くのコレクターを有する人気ブランドとなった。
そんなスウォッチから復刻されたヴィンテージコレクションも黄金期80年代をモチーフとしている。
スウォッチ ヴィンテージ コレクション
ダイヤルには3Dプリントでボーダーとエンブレムを表現し、80’sならではのヴィヴィッドな配色を纏った86年作を忠実に再現。10,780円
アヴァンギャルドなダイヤルデザインにトリコロールカラーのストラップが当時のポップアートやアドバタイジングを踏襲した87年作。10,780円
【問い合わせ】
スウォッチ コール
TEL0570-004-007
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
Text/T.Hakusui 白水健寛 Photo/K.Miyata 宮田幸司