「スウォッチ」の80年代の名作グラフィックを復刻したモデルが気になる。

80年代というと、DCブランドのブームを思い浮かべる人も多いだろう。だが、80年代こそが、今も続くストリート・ファッションの原点であるといっても、それはあながち間違ってはいないはずだ。80年代にファッションウォッチという新たなカテゴリーを生み出し、今なお人気ブランドとして君臨する「スウォッチ」の復刻版に注目したい。

時計業界の救世主!? 多くのコレクターを有するスウォッチ。

70年代、日本製の安価で正確なクォーツウォッチの登場により、世界の時計市場は、その勢力図を一変させた。それまで機械式の王座に君臨していたスイス時計産業の衰退は、他国の時計業界にも絶大な影響を及ぼし、俗にクォーツショックとして語り継がれることとなる。

そんな時計業界の救世主とも呼ばれた男こそ、後にスウォッチを設立するコラス・G・ハイエックだった。彼はあえて薄型のクォーツムーブメントに着目し、より若年層にもアピールできるよう安価なプラスチック製のクォーツウォッチを83年に『スウォッチ』としてデビューさせた。

個性的でアヴァンギャルドでリーズナブル、さらにシーズンごとにコレクション展開するという実に80年代らしいその試みは、ファッションウォッチという新たなカテゴリーを生み出し、誕生から36年を数える今日もなお多くのコレクターを有する人気ブランドとなった。

そんなスウォッチから復刻されたヴィンテージコレクションも黄金期80年代をモチーフとしている。

スウォッチ ヴィンテージ コレクション

ダイヤルには3Dプリントでボーダーとエンブレムを表現し、80’sならではのヴィヴィッドな配色を纏った86年作を忠実に再現。10,780

アヴァンギャルドなダイヤルデザインにトリコロールカラーのストラップが当時のポップアートやアドバタイジングを踏襲した87年作。10,780

【問い合わせ】
スウォッチ コール
TEL0570-004-007

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/別冊Lightning Vol.21880年代モノ アーカイブス」

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