オートモビルカウンシル2022で展示された、4台のドリームカーのディテールを目に焼き付けろ!

日本における自動車文化の新たな創生を図ることを目的に、2016年から開催されているオートモビルカウンシル。数多くの歴史的、そして文化的価値をもつ名車が一堂に会するイベントだが、その中でも大きな注目を集めたのが主催者による展示。今回は「スーパーカー・ドリーム」をテーマに、奇跡的なコンディションを維持している4台のドリームカーが登場した。

1.Lamborghini Miura P400

ランボルギーニ初となるミドエンジンを採用したミウラ。横置きの4リッターV12エンジンと4連装トリプルチョーク・ウェーバーをミドシップに搭載する。闘牛牧場のオーナー、ドン・アントニオ・ミウラの名前にちなんでネーミングされたミウラは1966年3月ジュネーブモーターショーで発表され、1973年までに約747台が生産された。流れるような美しいスタイリングはカロッツエリア・ベルトーネが担当し、その原案スケッチを描いたのはジョルジェット・ジウジアーロ。その後にジウジアーロは移籍することになり、後任となったマルチェロ・ガンディー二によって仕上げられた。

2.Lamborghini Countach LP400

スーパーカーの代名詞的な存在であり、また昭和のスーパーカーブームをけん引した一台がカウンタックである。1974年に登場した最初の市販モデルLP400のもつウェッジシェイプのモノフォルムは、後にビッグウイングやオーバーフェンダーが追加された500Sとは異なるエレガントなスタイリングが特徴。このデザインを担当したのは当時ベルトーネのチーフだったマルチェロ・ガンディー二である。エンジンは4リッターV12を前後逆にして車両後部に縦置き搭載する。LP400のLPは、エンジンレイアウトの「Longitudinale Posteriore(縦方向後ろ)」からきている。

3.Ferrari 365GT4 Berlinetta Boxer

1973年から1976年にかけて製造されたフェラーリ365GT4ベルリネッタ・ボクスター。これは「2ドアクーペ」「水平対向」の意味をもち、略してBBとも呼ばれている。デザインは当時ピニンファリーナのチーフデザイナーを務めたレオナルド・フィオラヴァンティ。エンジンには180度V12エンジンを搭載し、最大380psを発揮。最高速は302㎞/hを公称する。最終的に365BBは387台が生産され、1976年に後継モデルの512BBが登場した。このBBとランボルギーニ・ミウラ、そしてカウンタックの3台は日本のスーパーカーブームの中でも特に人気を博した御三家である。

4.de Tomaso Pantera

イタリアの自動車メーカー、デ・トマソがフォードのエンジンを搭載して製造された伊米合作のスーパーカーがパンテーラだ。デザインはカロッツェリア・ギアのトム・チャーダ。エンジンはフォードの5.8リッター水冷V型8気筒OHVエンジンを搭載し、330psを発揮。生産性に優れたエンジンはコストパフォーマンスにも優れ、同時代のライバル達に比べて車両価格が約半額だったこともあり、フォードの販売網を活かして多くの台数が販売された。1971年に最初のモデルが登場し、以降モデルチェンジを繰り返しながら1993年までの23年間という長きにわたり販売された。

(出典/「CLUTCH2022年6月号 Vol.85」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

アイヴァン史上初の完全復刻。“ヒストリック コレクション”誕生の裏側に迫る!

  • 2026.05.22

「アイヴァン」2026年春夏の新コレクションとして突如発表された“ヒストリック コレクション”。これまでにもアーカイブを現代に甦らせる試みは幾度か行われてきたものの、どれも細やかなアップデートが施されていた。文字通りの“完全復刻”は今回が初となる。 アイヴァンには立ち返るべき原点がある どこぞのヴィ...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

Pick Up おすすめ記事

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

ロンドン生まれのアイウエアブランド「CUBITTS」が日本に本格上陸! 人気の秘密に迫る。

  • 2026.05.19

英国・ロンドン生まれのアイウエアブランド「キュービッツ」。日本へ本格上陸したばかりでまだ多くを知られていない、その全容を紐解く。 ロンドン生まれ質実剛健な実力派 2013年にロンドンで創業、2025年に日本へ本格上陸を果たした「キュービッツ」。本国では、新鋭ながら圧倒的な知名度を誇り、ビスポークも手...

夏を彩るカラーゴールド。「市松」定番の18金シリーズはカラバリ豊富で夏に欠かせないアクセサリー

  • 2026.05.18

湘南に工房を構えるオーダーアクセサリーブランド「市松」。1997年に創業し、その2年後から27年も続く定番の18金シリーズは、カラバリも豊富で、いまや欠かせないブランドの顔だ。プロダクツとしての魅力だけでなく、夏の装いにも重宝する。 「市松」の定番、特別な5色の18金 「酷暑日」という言葉が新たに発...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...