クルマ好きでなくても楽しめる「ピーターソン自動車博物館」は、ロサンゼルス観光におすすめ!

ロサンゼルスの中心街、ミッド・ウィルシャーエリア。ロサンゼルスカウンティ美術館LACMAからもほど近い、ウィルシャーブルバードとフェアファックスアヴェニューの交差点にそびえ立つ、スペイシーなデザインのこの巨大な建物。前を通ったことのある方は、一体何の建物なんだろう、と気になったに違いない。

その正体は、Petersen Automotive Museum。


1994年に、雑誌ホットロッドマガジンのオーナーであるロバート・ピーターセン氏が創設した自動車博物館である「Petersen Automotive Museum」。ロサンゼルス市民には欠かせない移動手段である自動車の歴史を、希少価値の高い名車およそ300台のコレクションとともに紹介するこのミュージアムです。
常設展示のほか、企画展に定評があり、取材時には”DISCOVER THE ROOTS OF MONOZUKURI”と銘打ち、60年ほど前からアメリカのマーケットに進出し、今ではアメリカ人にとっても欠かせない存在となっている日本車の歴史から名車コレクションを、アメリカ目線で紹介していました。今回はその様子をご紹介します。

アメリカ目線で見る、日本車の歴史。

普段、日本で見る日本車の歴史とは違って、いわば輸入車としての日本車の姿を見るというのはなかなか面白いですよね。このクルマも海を渡っていたのか、こんなクルマあったっけ? なんて見ていると、ちょっと感慨深いものです。”DISCOVER THE ROOTS OF MONOZUKURI”の展示は、アメリカ人にとっても興味深いもので、多くの人が興味深く見入っていました。

1967 TOYOTA SPORTS 800


入り口を入るとすぐ目に飛び込んで来たのは、こちら。「1967 TOYOTA SPORTS 800」トヨタ初のスポーツカーです。

1958 SUBARU 360 K111


映画「ALWAYS三丁目の夕日」にも登場していた、こちら「1958 SUBARU 360 K111」。実は、SUBARUで初めてアメリカに輸出された車なんです。

1968 HONDA S600 COUPE


そしてこちら「1968 HONDA S600 COUPE」 は、HONDAから初めてヨーロッパに輸出された自動車になります。今にも動き出しそうな、キレイな車体でした。

1938 NISSAN MODEL 70


こちらはさらに時代を遡って、「1938 NISSAN MODEL 70」。ニッサン最初の乗用車であり、アメリカの影響を色濃く残した姿をしていますね。タイヤのホイール部分にはカタカナでニッサンの文字が書かれています。

メイン展示スペースとなる2階には、見覚えのあるクルマたちも。

続いてメインの展示スペースである2階に上がると、そこにはクラシックカーとは一線を画す、見覚えのある、懐かしの名車の姿が目に飛び込んできました。

1973 Nissan Skyline 2000 GT-X


こちらは「1973 Nissan Skyline 2000 GT-X」。当時の広告「ケンとメリーのスカイライン」から“KENMARI”の愛称で親しまれたので、覚えている方も多いですよね。

1974 MAZDA RX-3 BY DNA GARAGE

1969 NISSAN R382


レアなクルマがたくさん並んでいました。

1967 HONDA N600


HONDAから初めてアメリカに輸出されたクルマがこの「1967 HONDA N600」であり、まさにロサンゼルス港にやって来たクルマなのです。もう50年、まだ50年。日本のクルマがここまでアメリカで成功すると、当時の人たちは想像できていたのでしょうか。感慨深いですね。

1960 MAZDA R360 COUPE KRBB

1966 NISSAN SILVIA CSP311

1962 HINO RENAULT PA62


戦後貧しくまともに車の製造が出来なかった頃、日野自動車はフランスのメーカー、ルノーとコラボしてこのクルマを作りました。日野自動車もルノーと一緒にクルマを作っていたとは……クルマに歴史ありです。

1955 FUJI CABIN 5A


こちらも戦後間も無い頃、貧しかったため安く製造できるようにと考えて作られた三輪自動車。戦後の物資不足からできたデザインが、逆に近未来的に見えるから興味深いですね。

1954 SUMINOE FLYING FEATHER


こちらも同じく戦後貧しい頃、とにかく軽量にと作られた「1954 SUMINOE FLYING FEATHER」。主にバイクの材料から作られているので、よく見るとその面影を感じます。

1955 SUZUKI SUZULIGHT SF

1960 MITSUBISHI 500 A10

1969 MAZDA COSMO SPORT 110S

1967 TOYOTA 2000GT MF10


言わずと知れた、日本初のスーパーカーですね。

1936 TOYODA AA REPLICA

このように、日本の名車たちが勢揃いした企画展示が時折行われている、「Petersen Automotive Museum」ですが、常設展でも日本車を収集していたり、日本国内でもなかなか見れない名車も収蔵していたりと、クルマ好きでなくても楽しめる空間となっています。日本の美術やアニメもですが、海外の人たちがどんな反応をしているのかって、なかなか見れないので、こういう場所で体感してみると面白いと思います。
そして、ロサンゼルスを訪れる方にとって観光スポットとしておすすめなのには、理由がるのですが、そう、ハリウッドも近いということで、あの名作映画に登場したクルマが間近で見れるんです!
続いては常設展示をご紹介します!

常設展示には日本だけでなく、世界の名車が並ぶ。

クルマ好きなら心躍る、世界の名車が勢揃いする常設展示。

1965 Shelby 427 Cobra H2

1914 GALT


1915 DETROIT ELECTRIC MODEL 61 BROUGHAM

1937 S.S. 100 JAGUAR

1965 FORD ZEBRA MUSTANG BY BARRIS

中にはこんなユニークな車も。1965 FORD ZEBRA MUSTANG BY BARRISはゼブラの毛皮をまとったなかなかの珍品? 雨の日はどうするんですかね? 濡れてもいいのかな……。

車だけでなく、バイクの展示も充実しているのでバイク好きにもおすすめです。

さすがロサンゼルス! あのクルマに遭遇!


そして3階は、映画で使用された車や、ハリウッドスターが所有していた車がずらりと並ぶフロアになっています。いろいろな国の観光客の皆さんが食い入るように見ていました。

1914 RENAULT TYPE EF BY EARL AUTOMOBILE WORKS


ハリウッド最初のセレブリティと言われている喜劇俳優roscoe fatty arbuckleが所有していたという「1914 RENAULT TYPE EF BY EARL AUTOMOBILE WORKS」。

1958 Plymouth Fury “Christine”


1983年の映画CHRISTINEに登場する1958 Plymouth Fury “Christine”。

1979 Volks Wagen Type2 Transporter


映画Little Miss Sunshineで登場する「1979 Volks Wagen Type2 Transporter」。そう、クラクションが鳴り止まなくなるシーンがコミカルで印象的な、あの車です。

1981 Delorean DMC-12 “Time Machine”



1985年のバックトゥーザフューチャーで登場する「1981 Delorean DMC-12 “Time Machine”」。デロリアンですよ、憧れましたよね。メタリックなボディは健在でした。

BATMOBILE


1989のBATMAN、そして1992のBATMAN RETURNSにて登場するBATMOBILE。こうやって見るとかなりイカツイデザインしてますね。

また1階にはポルシェに特化した展示スペースもありました。



このように、ここでは紹介しきれないほど充実しているこのミュージアム。じっくり見ていけば2時間はかかってしまうほど。クルマ好きではなくても、面白いデザインや、レトロなデザインなど見ていて飽きないはず。斬新なデザインの建物を見かけたら、ぜひ訪れてみてください。企画展示については公式HPに情報があるので、チェックをお忘れなく。
【DATA】

Petersen Automotive Museum
6060 Wilshire Blvd, Los Angeles, CA 90036
https://www.petersen.org
この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

TRUE SWEATWEAR, MADE IN JAPAN. “未来のヴィンテージ”となる究極のスウェット。

  • 2026.09.29

スウェットやTシャツを中心に、高品質なプロダクトを創り続けるジャパンブランド「RIDING HIGH」。生地や糸より前の“綿”から開発するなど、徹底的なモノづくりの姿勢は国内外で高い評価を獲得している。そんな彼らが生み出すプロダクトは、すべてメイド・イン・ジャパンである。 [caption id="...

今季ワードローブに加えたいアイテムを厳選紹介! 「EIGHT-G」で秋支度。

  • 2026.10.04

秋の装いが楽しくなる季節。ミリタリーやワークといったアメリカ由来の実用服をベースに、素材やディテールへこだわりを詰め込んだエイトジーの新作から今季のワードローブに加えたいアイテムをピックアップ。 (右)ジャケット110,000円(TMJ2615)、シャツ23,100円(8LS-81)、ジーンズ24,...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

Pick Up おすすめ記事

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...