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AirPods Pro(第2世代)USB-Cタイプを購入。Lightning版と何が違う?

タイミング悪く(良く?)AirPods Pro(第2世代)を紛失したので、9月13日(日本時間)に発表され、9月22日に発売されたAirPods Pro(第2世代)USB-Cタイプを購入した。

アップルは同じ(第2世代)と表記しているが、このモデルは以下の3点において、従来のAirPods Pro(第2世代)Lightningタイプと異なる。

・充電端子変更(Lightning→USB-C)。
・ケース側とパッドの変更によりIPX4→IP54に。耐汗耐水性能に防塵性能が加わった。
・Vision Proとの接続時にロスレスオーディオに対応。

筆者にとっては、新型iPhone 15シリーズの時に、AirPods Pro(第2世代)USB-Cタイプのケースが充電されることを検証したり、Vision Proとの接続を確認するために、いずれにせよ手元に必要になるものではあるが、物入りではある。うっかり紛失しがちな小物に税込3万9800円は安くない(泣)。USでは249ドルだから、悪いのは円安だが。

ともあれ、これだけ機能が違うのに、同じ(第2世代)と括ってしまったのは少々ややこしい。さらに、iOS 17の導入で、AirPods Pro(第2世代)Lightningタイプでも、AirPods Pro(第2世代)USB-Cタイプでも使えるようになった機能もあるので、さらにややこしい。

ちょっと整理してお伝えしよう。まずは、ハードウェア的な違いから。

USB-C to USB-Cケーブルが同梱されている

パッケージはいつも通りで、ほとんど区別はつかない。

箱の中の構造も同じ。ただし、例によって例のごとくで、ケースがセットされている部分の下に、ケーブルとイヤーピースが収納されているので、ちゃんと取り出すこと。あわてん坊の人は捨ててしまうのではないかと、いつも心配になる。

ケースがセットされているプレートを取り外すと、USB-Cケーブルが現れる。iPhoneに入ってるのと同じようなメッシュでカバーされた丈夫そうなケーブルだ(長さは同じ1mだが、厳密に同じものかどうかは不明。梱包の巻き方は異なる)。

コネクター以外は、体感的には同じ

パッケージから出て来た製品は一見、同じに見える。

違いはケース側のコネクター部分のみ。

ちゃんとUSB-Cになっている。といっても一見して、そう大きな違いがあるわけではないので、両方持っている人は間違えてケーブルを差し込まないように気をつけたい。

iPhoneとペアリングして聞き較べたところ、新品なので(メンタル的に)若干の気持ちよさはあるが、音質は同じに思える。といっても、AirPods Pro(第2世代)Lightningは紛失してしまって、手元にないので、厳密には較べられないが。

Vision Proとの組み合わせでロスレスオーディオに対応するというので、何かが違うのかもしれないが、少なくとも筆者の感覚では違いは感じられなかった。

もちろん、iPhone 15シリーズと接続すると、AirPods Pro側が充電される。この時に供給される電力は最大で4.5Wらしい。ただ、筆者が計測した状況では、0.5Wぐらいでゆるゆると充電されるばかりだった。母艦であるiPhoneの電池残量や、AirPods Proのケース側の電池残量を勘案して、動的に制御されているようだ。こちらは、iPhone 15側をフル充電、AirPods Pro(第2世代)側を空に近くして、改めて試してみたい。

ちなみに、USB-C to Lightningケーブルがあれば、iPhone 15シリーズはLightning接続のAirPodsシリーズを充電することもできる。

iOS 17で利用可能になる、『適応型モード』とは?

iPhone側をiOS 17にアップデートして、AirPods Pro(第2世代)側のファームウェアを最新のものにすれば(AirPodsのファームウェアはiPhone経由で自動的にアップデートされるが、6A300以降のファームウェアが必要なようだ)、『適応型モード』という機能が使えるようになる。


これは、従来の『ノイズキャンセリング』と、『外部音取り込み』の中間的な機能。

AirPods Pro(第2世代)のノイズキャンセリングは外の音をほぼ完全に遮断してしまう機能で、たとえば電車のホームで『ノイズキャンセリング』にして音楽を聞いていると、電車が入ってくる音さえ聞こえずに少々危険に思うことがある。

逆に、『外部音取り込み』は、AirPods Proを使わずに外の音を聞いている時よりも、さらに聞こえるというか、聴力が拡大されたように感じる。電車の騒音も2割増に聞こえてくるので、ちょっとツライ。

対して、『適応型モード』はちょうどいい感じに外の音が聞こえてくるのだ。

警告音やノイジーな音が遮断されるとか、そういう感じではなく、全体的に快適で、ヒステリックな音は遮断されるが、最低限危険回避のために聞こえているべき音は聞こえるという感じだ。

電車では、周囲の環境音を遮断するためにイヤフォンをしている人が多いので、『ノイズキャンセリング』にする人は今後も多いと思うが、安全面や状況を分かっていなさ過ぎて周りの人に迷惑をかける可能性などを考えると筆者は『適応型モード』をお勧めしたい。

Vision Proの機能にも似た『会話感知』

さらに、『会話感知』という機能が追加された。

これは、話しかけられて、自分が話し始めたら、『誰かと会話を始めた』と判断して、『適応型モード』から『外部音取り込み』に移行して、会話を可能にする機能。

非常に自然に、スムーズに移行するので、慣れたら、モードが移行したことに気づかなくなるほど。

これはちょうど、Vision ProでVR空間内にいるのに、話しかけられたら、その話しかけた人の周りだけ現実空間が見えるのに似ている。アップルは視覚的にも聴覚的にも、自分が快適な独自の空間内と、普通の現実空間をシームレスに行き来できるようにしようとしているのだと思う。そして、そのスムーズな移行はとても快適に感じた。

買い替える必要はないが、着実に進歩している

AirPods Pro(第2世代)はiOS 17の使用で確実に快適になる。これはiOS 17にアップデートさえすればみなさんがすでにお持ちのAirPods Pro(第2世代)Lightningタイプでも感じられることなので、ぜひiOS 17を導入いただきたいと思う。

そういう意味では、AirPods Pro(第2世代)Lightningタイプをお持ちの方は、AirPods Pro(第2世代)USB-Cタイプをわざわざ買う必要はないと思う。

ただ、この大人気のワイヤレスイヤフォンは、ハードウェア的にも着実に進歩しているので、AirPods Pro(第2世代)をお持ちでない方は、購入するいいチャンスだと思う。特に、iPhone 15シリーズとの組み合わせは、iPhone 15から充電できるなどの便利さを含めて快適な使い心地を提供してくれる。

全般に、ハードウェアもソフトウェアも含めて、いつの間にか進化しているというのがアップルらしい。気が付けば、我々はAirPodsが最初に発売された時とは全然別のレベルの快適さを享受しているのだ。

(村上タクタ)

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村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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