鞄職人が愛用する鞄とは? クルマと同じく修理しながら使い続けたい鞄。

  • 2024.02.07

職人からデザイナーまで、鞄を手掛けるスペシャリストたちが個人的に愛用している鞄や、こだわりは何か。車業界に身を置きながら、バッグブランドを立ち上げた「Sturdy Luggage Supply」水野大册さんに話を聞いた。

トータルのライフスタイルを心地よいものにしたい。

「Sturdy Luggage Supply」水野大册さん|神奈川県横浜市出身。食品のコンサルタント業から転身し、28歳で独立。2000年にBUDDY AUTOを設立し、前々から趣味としていたクルマの業界に。2010年にはオリジナルブランド、Sturdy Luggage Supplyを立ち上げ、オリジナルの鞄製作を開始する

ワゴニア、チェロキーなど、人気のアメリカ車の整備販売をするBUDDY AUTOの水野氏。彼が鞄作りを始めたきっかけは単純で、自分で使う鞄が欲しかったから。レザークラフトを趣味としていたこともあって以前、鞄や小銭入れを作ってみたりと、あくまでも自分用。

本格的にブランドとして設立したのは2010年。クルマの整備工場の一室に自社工場を構え、少量ながら生産を始めた。いまやバッグのみならず、レザージャケットをはじめアパレルも展開する。もちろん企画から生産まですべて自社工場で完結する。

「トータルでライフスタイルを心地よいものにしたいという想いが昔からあるんですよね。これまでいろんなバッグを使いましたが なんかしっくりこなくて。それなら自分で作ってしまえと。

基本的にはボクが身につけたい欲しいものしか作りません。コットン、レザーなど、天然素材にこだわるのは経年変化をする素材が好きだから。しかも製品は基本的に永久保証。考え方はクルマと同じで修理しながら大切に使い続けるのが性に合っているんですよね」

【水野さんの愛用バッグ】CANVAS TOTE BAG

馬車の幌などに使われる堅牢な4号帆布をメインマテリアルにハンドル部分は栃木レザーを採用した頑丈なトートバッグ。A3サイズがすっぽり入る使い勝手の良い大型トート。15,400円

鞄のボトム部分やハンドルの付け根にはカッパーリベットで補強がなされている。また手刷りのステンシルプリントがヴィンテージ感溢れるディテールとなっている。

【DATA】
Sturdy Luggage Supply
Tel.045-900-2211
https://sturdy-web.com

※情報は取材当時のものです。

(出典/「CLUTCH2024年2月号 Vol.94」)

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