’70年代初頭のNYは、なんとWTCが1本
ヒルマン・ミンクスを買って琵琶湖にドライブをした父も昨年亡くなって、詳細を聞くことはできない。
このちょっと後に父がNYに行った時の写真も出てきた。筆者が2歳の頃、父は1年ほど海外をうろうろしていたというから、時期としては1971年頃だと思われる。

サングラスをして、チャールズ・ブロンソンを気取っていたのだと思う。背後のビルがWTCだとすると、1973年竣工なので、建設中なのは時期として符合する。
これをカラー化してみた。

カラー化してみると、より雰囲気が出た。後ろがWTCだと言ったからか、2本に増やされているのはご愛嬌。父は、55年ほど前にここをどんな気持ちで歩いていたのだろうか?
ちなみに、ChatGPTに場所を推測させてみると「撮影場所はマンハッタン南東端の South Street、FDR Drive(当時のSouth Street Viaduct)沿いと見るのがかなり有力です。おそらくBrooklyn Bridge〜Manhattan Bridgeの間、South Street Seaportより少し北寄り。カメラは南西〜西南西、Lower Manhattan中心部と建設中のWTC方向を向いています。」との回答。
当たっているのかどうかは、今となっては良く分からない。
元データの解像度と正確性が大切。取り込みは、ぜひScanSnapで
生成AIでの写真復元やカラー化は面白い。
一方で、元写真に残っていない情報まで、本当に過去に存在した状態に戻しているわけではない。元画像に残っている情報と、大量の画像を学習することで得た知識を使って、「おそらくこうだったのではないか」というもっともらしいディテールを生成している部分もある。つまり、きれいになればなるほど、それが本当に過去の風景を正確に再現したものなのかは注意して見る必要がある。それを踏まえた上で楽しみたい。
生成アップスケールで重要なのは、『高解像度化=本来そこにあった情報が戻ってくる』ではないこと。通常の補間なら既存画素から計算して拡大するだけだが、生成アップスケールは「この顔ならここにまつ毛がありそう」「この着物ならこんな織り目だろう」と新しいディテールまで作ってしまう。見た目の解像感は上がっても、史料としての情報量が増えるわけではないことに注意したい。
だからこそ大切なのが、元写真からできるだけ多くの情報を取り込んでおくことだ。元データに十分な情報が残っていれば、それだけAIが推測して補う必要は少なくなる。最初に写真をスキャンする時には、なるべく高解像度かつクリアな状態で保存しておきたい。そのためにも、ScanSnapできれいに取り込み、用途に応じて十分な解像度でスキャンしておくことが大切だ。
(村上タクタ)
デジUP!
https://www.pfu.ricoh.com/scansnap/digiup/
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