事故をきっかけにFXRを7年かけて理想のチョッパーに【岡本幸士さんが FXRに乗る理由】

世界中に熱狂的なファンをもつ「FXR」と「ダイナ」。両車に共通するのは、どちらもハーレーらしい“大排気量Vツイン”を“ラバーマウントフレーム”に搭載し、スポーティな走りを快適に楽しめることが特徴。しかし、世界中で多くの人を魅了しているのだから、単にそれだけが魅力ではないハズ!? 今流行のカスタムや実際のオーナーの声から真の魅力をひも解く――。今回は岡本幸士さんにお話を伺った。

当時パーツをふんだんに使って90sスタイルを忠実に再現

「シウンクラフトワークス」でメカニックとして活躍している岡本さん。スタッフになる以前からチョッパーが好きで、国産からハーレーに乗り換える時にFXRを探したが良い車両に巡り会えず、「ツインカム」のダイナを購入。数年乗ってやはりFXRが欲しいと思った時に訪れたのがシウン。代表の松村さんが自分で乗ろうと思っていたFXRがあり、岡本さんは、その車両を購入。その後、インジェクションの車両にも乗ってみたいとFXRを手放して高年式のダイナに乗り換えた。しばらく乗って感じたのは、剛性があって面白いけれどインジェクションが自分に合わない。そう思った時、手放したFXRがシウンに在庫されていたのを発見し、やっぱりこっちが良いと乗り換えた。ダイナは、剛性が高くクルージングには良かったが、FXRの軽快に走れるフィーリングが岡本さんには合っていたようだ。

カスタムするきっかけになったのは事故だった。どうせ直すなら全部バラしてフレームを塗装したいと松村さんに話すと、そこまでやるならチョッパーにしようということになる。アレン・ネスやインディアン・ラリー、「ウエストコーストチョッパーズ」など1990年代から00年代初頭に活躍したアメリカのチョッパービルダーが好きな岡本さん。目指すは90sスタイル。当然、自分のバイクより仕事が優先なので製作にはかなり時間がかかった。その間に当時のパーツも集めスタイルを確立し、7年の歳月をかけて松村さんも認める極上のチョッパーが完成した。

チョッパー好きが高じてシウンクラフトワークスにメカニックとして入り10年以上経つ岡本幸士さん。90年代のアメリカのカスタムカルチャーが大好きで当時のパーツを大量に所有している。シウンクラフトワークスはこの春、新社屋に移転した。

1991 FXRスーパーグライド“CANDY JACKET”

90sを再現したスイングアームチョッパー。岡本さんが作る上で松村さんからの課題のひとつがアメリカ製のパーツ縛り。そのためかなりの時間をかけて当時モノの部品を集めた。まだ秘蔵のパーツも多く、今後もマニアックに変わっていきそうだ。

ハンドルはシウンオリジナル。ライザーはFOX SLY製、ミラーにはアレンネス製を採用している。

松村さん直々のフレイムス。塗料はカメレオンカラーを使用。ピンストとレタリングは「GRIMB」。

純正フェンダーがCCI製ストラットとネス製のテールで一変。リアサスはドラッグスペシャリティ。

コイルは濃いグリーンにペイント。黒いパーツが無いのもこだわり。カバー類は岡本さんがポリッシュ。

90sらしくEキャブにクリアキン製ハイパーチャージャー。カムはアンドリュース製に交換した。

2in2マフラーはアレンネスとBUBのコラボというレアパーツ。ミッションはデルクロン制に交換。

(出典/「CLUB HARLEY 2026年10月号」)

この記事を書いた人
CLUB HARLEY 編集部
この記事を書いた人

CLUB HARLEY 編集部

ハーレー好きのためのマガジン

ブランドとしての知名度が高く、独自のアパレルにもファンが多いハーレーダビッドソンは、バイクにあまり馴染みのない『ごく普通の人』にも大変な人気を博しています。バイクの知識がない人はもちろん、今日ハーレーのことが気になり始めた人、そしていまハーレーが好きで好きで仕方ない人たちも満足のいく情報を詰め込んだ雑誌が『クラブハーレー』です。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

FINE CREEKを世界でいちばん熱く語る男。

  • 2026.10.07

この男恐るべし、である。北海道・帯広にあるセレクトショップ、...Dannyオーナー、河合裕介さん。彼のセレクトスタイルは一貫している。自分の愛せるものしか、ショップに置かないのだ。「売れるモノ」をセレクトするのではなく、「自分の売りたいモノ」のみを並べる。この時代にあって、その姿勢はまさに「愚直」...

今季の「Lee」はブランケット付きジャケットに注目せよ!

  • 2026.10.19

シグニチャーモデル「101」が101周年を迎えるなど、アメカジ好きに多くの話題を提供してくれるLee。そんなアメリカンデニムを代表する同ブランドの注目の新作は、ブランケットを携えたワークジャケットだ。普遍的なデザインと保温性に優れるという機能を備えるこの秋冬の相棒となる逸品を紹介する。 Leeのシグ...

武骨な男服に効かす超繊細なメタルフレーム。「ディグナクラシック」の新作に注目

  • 2026.10.09

フライトジャケットやデニムなどの武骨な服に合うメガネで王道として挙がるのはプラフレームの場合が多い。だが、そんな武骨さのなかに繊細さを潜ませギャップを楽しむという意味ではメタルフレームも有用だ。 細かな彫金が施されたディグナクラシックの新作 今季展開されるメタルの新作は計6型で、それぞれにシルバーと...

「Wrangler(ラングラー)」の名作、スタッズを纏う。レザーラバー垂涎スウェードモデルも登場!

  • 2026.10.19

ワークウエアとしての機能だけでなく、ファッション的視点を取り入れることで独自の立ち位置を築いてきた3大ブランドのひとつでありデニム界の異端児・Wrangler。そんな彼らの受け継がれし不朽の名作に“スタッズ”が施された特別モデルが登場した。 “スタッズ”で作るネオ・ウエスタンスタイル ラングラーとい...

ネイティブアメリカンの美しき手仕事。伝統を守りながらもモダンな表現を得意とする現代作家を紹介!

  • 2026.10.08

ネイティブアメリカンのヴィンテージや工芸品を通して、彼らのカルチャーを伝えるCORNERS。今回は伝統的な手法を守りながらも、モダンな表現を得意とする現代作家をピックアップ。もの作りが乏しくなった今の米国だからこそ、余計に強く輝いているのだ。 Pamela Brown 1868年から続くナバホ族の織...

Pick Up おすすめ記事

今季の「Lee」はブランケット付きジャケットに注目せよ!

  • 2026.10.19

シグニチャーモデル「101」が101周年を迎えるなど、アメカジ好きに多くの話題を提供してくれるLee。そんなアメリカンデニムを代表する同ブランドの注目の新作は、ブランケットを携えたワークジャケットだ。普遍的なデザインと保温性に優れるという機能を備えるこの秋冬の相棒となる逸品を紹介する。 Leeのシグ...

ネイティブアメリカンの美しき手仕事。伝統を守りながらもモダンな表現を得意とする現代作家を紹介!

  • 2026.10.08

ネイティブアメリカンのヴィンテージや工芸品を通して、彼らのカルチャーを伝えるCORNERS。今回は伝統的な手法を守りながらも、モダンな表現を得意とする現代作家をピックアップ。もの作りが乏しくなった今の米国だからこそ、余計に強く輝いているのだ。 Pamela Brown 1868年から続くナバホ族の織...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

武骨な男服に効かす超繊細なメタルフレーム。「ディグナクラシック」の新作に注目

  • 2026.10.09

フライトジャケットやデニムなどの武骨な服に合うメガネで王道として挙がるのはプラフレームの場合が多い。だが、そんな武骨さのなかに繊細さを潜ませギャップを楽しむという意味ではメタルフレームも有用だ。 細かな彫金が施されたディグナクラシックの新作 今季展開されるメタルの新作は計6型で、それぞれにシルバーと...

55周年を迎えた「MOTO」。周年を祝うスペシャルなレザー&シルバープロダクツを紹介

  • 2026.10.11

レザーやシルバーを駆使した製品を手がけるMOTO。1971年の創業より半世紀を超えて55年。ここでは、周年を祝うスペシャルプロダクツを紹介する。MOTOや本池秀夫さんが纏う唯一無二の世界観にも注目だ。(写真は「本池美術館」の隣にあるアトリエにて。周年限定のライダースジャケットにコンチョを装着する本池...