整備がしやすいのもメリット
4カム特集といえば、スポーツスターを連想するが、実はサイドバルブのWやKなども4つのカムを搭載するいにしえの4カムエンジン。そこで、ベビーツインのストリートバイクに加え、数々のレーサーを手がけ、自らもレースに挑み続けるバディの福田さんがベビーツインに惹かれる理由を聞いた。
「大前提、WLでもKでも遅くても速くても面白いのがベビーツインのいいところ。ジャブを撃ち続けるような軽くコロコロ回るストックのフィーリングはいつまでも走り続けたくなるような心地よさ。構造がシンプルなため、整備がしやすいのもメリットですね。そして、車体が軽くて、エンジンチューンの振れ幅が広いので、草レースに向いているバイクだと思います。ビルダー目線で言うならストックは非力ながらも、チューンに答えてくれるのでいじりがいがあるモデルです」
30年以上フラットトラックを走り続けるレース狂がベビーツインにハマるのはその懐の深さにあり。上のGは今年リメイクしたばかりの一台だが、ビーチレースで何度も優勝する福田さんにとってもいまだ限界は未知数。素人も玄人も飽きさせない奥深さこそ、ファンがベビーツインを愛して止まない理由なのだろう。

福田收男さん|30年以上フラットトラックレースを続けるベテランビルダー/レーサーで、国内のヴィンテージビーチレースにおいても45クラスで優勝を何度も経験する実力者。
1954 KH

福田氏がKモデルのポテンシャルを引き出すことに挑戦したKH。排気量900㏄のままフライホイールを軽量化して、KRヘッド、KHKカムをインストールした高回転仕様のホットなエンジンを、レプリカのローボーイフレームに搭載。ビーチレースではトライアンフなどのOHVと戦う50sオープンクラスで優勝に輝いた。

シングルSVモーターのBモデルをモディファイしてベビーツインを搭載。パイプ自体が細く、溶接のインローも少ないためアルミ外装と相まって軽量化を実現。
1950 G

福田さん自身がライダーとしてレースに参戦する愛機。基本的なスタイリングはフラットトラックを想定したものだが、ビーチレースでも何度チャンピオンに輝いている。最新のモディファイでBフレームを採用し、外装をすべてアルミで一新することで、ホットなエンジンの仕様はそのままに、さらなる軽量化に成功。SVレース狂のノウハウを詰め込んだ一台である。

心臓部は1950年Gモーターをベースとして、トレッド&オズボーン製のクランクを使用し、排気量900㏄にストロークアップ。KRバルブ、モディファイしたKHKカムをインストールし、燃焼室は福田さんのノウハウでハイコンプレッション化されたスペシャルモーターだ。



WRスタイルのナロータンクはアルミでワンメイド。ミッション/クラッチは30sのナローでバンクを稼ぐ。左右にスプロケを備えるクイックチェンジハブを採用。
(出典/「
text&photo/Y.Kinpara 金原悠太 取材協力/バディカスタムサイクルズ TEL045-442-3082 https://buddycustomcycleshp.wordpress.com
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