実際のオーナーに聞く“4カム”の魅力とは!? 4カムばかり4台乗り継いだMASAさんの場合

ハーレーのフラットトラックレーサー「XR750」のごとく左に取り回されたハイパイプマフラーに、懐かしいストーツ製の外装、さらにセリアーニ製フロントフォークやオートメーター製プロサイクルなどなど……まるで1990年代に突如訪れたスポーツスターブーム時、社外パーツカタログやバイク雑誌で見て皆が憧れたスタイルそのもの。そんなこだわりをヒシヒシと感じさせるオーナーのMASAさんは、このXL1200Sに21年乗り続けている。

走ってよし、イジってよし、壊れても低コストで直せてよし、の3拍子がそろった最高のバイク‼

「6年前にこの外装を譲り受けたことがきっかけで今のカタチになりました。その前は別のスタイルだったんですよ。でも、もともとトラッカーが好きだったこともあって、自分で当時のアメリカのレーサーをいろいろと調べてパーツを集めたりしながらコツコツとカスタムして、最近それがようやく落ち着いた感じです」

そんなMASAさんだが、よく話を聞くと、1200と883を乗り継ぎ、ビューエルに乗った後、さらに今の愛車に乗り換えたというから4カムばかりを4台も乗り継いだことになる。そこまでほれ込んだ理由とは……⁉

「ズバリ低コストでまったく違うエンジンにチューンできることや、見た目のスタイルをチェンジできるといった、カスタムベース車としての懐の深さがあるからだと思います。僕自身もこれまでに外装などを3回変更したし、エンジンも何度かイジって、その度に新しい遊び方や発見があって、より深く好きになりました」

「ホットドック」の河北さんに、何度もデザイン案を描き、ダメ出しをされつつ頼み込んで作ってもらったマフラーをはじめ、自分でセッティングした2連のFCRキャブレター、前後で異なるホイールを選んだ理由など、MASAさんの愛車には各部にストーリーがある。だからこそ奥が深いのだ。

「ツーリングから峠まできっちりこなすオールラウンダーであり、気負うことなく、お気に入りのTシャツとスニーカーでサラッと乗れる。走ってよし、イジってよし、壊れても低コストでよしの3拍子そろった最高のバイクですよ」

2001 XL1200S

ストーツ製のタンク&シートに2連のFCRキャブ、左出しのハイパイプが目を引くMASAさんの愛車。ルックスもさることながら、エンジンはBuell用サンダーストームヘッドやワイセコ製ピストンなどを用いて“Buellみたいに上まで回るけれど下のトルク感も出る”ように「バーン! H-Dスポーツ」でチューニングした。

この1200Sを一層個性的に見せる「オールドスピードファクトリー」別注モデルの2連FCRキャブレターに交換。セッティングは自分で行なったという。

オートメーター製の“19201”を装着。MASAさんが4カムに乗り始めたころの定番アイテムで、その当時憧れていたからこそ、この雰囲気は外せない。

リアホイールはサンダンス製“トラックテック7スポーク”を選択。前後で違うデザインのホイールというのも昔のレーサー風でカッコいいと採用した。

「見た目はフラットトラッカーだけどロードオンリーだから18インチでいいじゃん」と、あえてミスミエンジニアリングに別注した18インチを装着。

現在絶版のホットドック製サイレンサーの中古品を探して入手し、エキパイのデザインを自ら考えて作ってもらったマフラー。車体への収まりも見事だ。

径43㎜のセリアーニ製フロントフォークは「テクニクス」でチューンし、「ミスミエンジニアリング」で製作してもらったブラケットを用いて装着した。

(出典/「CLUB HARLEY 2026年8月号」)

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ポイズン雨宮
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ポイズン雨宮

真性バイクオタ

単気筒や2気筒のいわゆる“エンスー的なバイク”が大好きな真性オタ。中でも70sアメリカを感じさせるモーターカルチャーを特に好む。XR1000と1969年型カマロを所有し、その維持に四苦八苦しつつも実は喜んでいるドMでもある。カフェレーサー好きでもあり、フェザーベッドフレームのH-Dを作りたいと絶賛夢を膨らませ中。
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