Rokid Style
https://jp.rokid.com/products/rokid-ai-glasses-style

ディスプレイを持たないRokid
正確には先日試用したグリーンのディスプレイを持つスマートグラスはRokid AI Glasses、今回のディスプレイを持たないタイプはRokid AI Glasses Styleと呼ばれるようだ。ここでは、一般に使われているRokidと、Rokid Styleという呼称を使う。

ひとつの分野のテクノロジーが成熟してくると、次から次へと近いコンセプトの商品が出てくるようで、現在、スマートグラスや録音文字起こしデバイスは百花繚乱の状態にある。
本機はRokidのディスプレイなし版のような製品で、10万9890円と少々高価なRokidに対して、セール期間中は6万4990円、予約期間が終わっても7万7980円で購入可能だ。簡単に言えばディスプレイがない分、最初は4万5000円安く、発売後も3万円ほど安く価格設定されているということだ。
いわば、位置づけとしてはMeta Ray-Ban Displayに対して、Meta Ray-Banに当たることになる。ちょっとややこしいので、それぞれの機能をベン図で表わすとこうなる。

この図だけ見ると、カメラもカラーディスプレイも備えるMeta Ray-Ban Displayが一番良いように見えるが、かならずしもそういうものでもない。
グラス型デバイスは、装着感や重さ、日常的に使っていてストレスがないかどうかなどが重要になる。たとえば、公共交通機関を使う機会が多ければカメラ付きは憚られるシーンも多いし、表示するデータによってはカラーディスプレイよりグリーンディスプレイの方が見やすかったりする。
まずは、自分がスマートグラスに何を求めているのかをよく考えることが必要だ。
主眼は、AI利用
スマートグラスの進化は、AIの進化と並行して起こっている。
つまり、他の多くの業界と同じく、もしくはそれ以上に『AIをいかに使いこなすか?』ということが命題になってくる。スマートグラス単体で考えると、入出力機構に乏しく、大きなチップセットを搭載するのが難しいスマートグラスで複雑な操作をするのは困難だ。
しかし、スマートグラスをスマホを土台としてAIを使いこなすためのデバイスだと思えば、スマートグラスは急に便利になる。
そう考えた時にカメラの存在も『AIへの情報取り込み装置』として重要になってくる。「今見えてるのは何?」「このメニューを訳して」など、カメラがあると使い道は急に広がる。
Rokidは当然そちらを志向している。『ならば、AIアシスタントにフォーカスして、ディスプレイを省略しよう』という方向の製品がRokid Styleだということになる。

「ディスプレイを気にしなくていい」という考え方はあるか?
筆者は、グリーンのディスプレイの情報はありがたいと思う。
特に翻訳などでは、相手の声を音声でかぶせて翻訳されると非常に聞き取りにくくなるが、視覚情報として入ってくると、耳から来る相手の原語の声と並行してディスプレイの文字を読むことができるから分かりやすい。その他、文字情報として入ってくると、便利なことは多い。
一方、いちいち視覚に割り込んでくる煩雑さというのはある。Rokid Styleは、『カメラ』『AI』『スピーカー』に機能を集約して、『ディスプレイ』を気にしなくていいようにしている。
どちらが良いのかは難しいところ。
製品をお預かりしているので、試用してみて、実際のところをどうなのか? をレポートしたいと思う。
そういえば、スピーカーで思い出したのだが、音質はRokidより良いように感じた。スペック上は『指向性Hi-Fiスピーカー×2』と、RokidもRokid Styleも同じ表記なのだが、少し低音がしっかりしているように感じた。そのあたりもしばらく使い込んで確認したい。
『カプセル充電器』は利用時間を大きく延ばす
別途販売されるカプセル充電器もお借りできた。

ケースに2個入っていて、交互に繰り返し装着することで、Rokidを5回フル充電にできるのだそうだ。

テンプルの外側の充電ポートにマグネットで装着する方式で、Rokid Styleの方が形状はピッタリフィットするが、Rokidの方でも利用可能。
便利なようでもあるが、Rokidのスマートグラスのバッテリー消費が激しいということを露呈させる商品でもある。公称では8〜12時間とされているが、筆者が使ってみた実態としては6時間程度が限界に思える。
このカプセル充電器を使えば問題なくなるが、そもそも専用充電ケーブルが必要な点も合わせて、ちょっと気になるポイントではある。
『太い黒セルのスクエアフレーム』はトレンドではあるが、少々主張が強いように感じる。テンプル部が太いことも合わせて、洗練されていないというか、スマートグラスらしい雰囲気が前面に出過ぎてしまっているかなとは思う。
ともあれ、詳しくはまた後日。
(村上タクタ)
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