夏は白Tに、数々の修羅場をくぐってそうなペインターパンツ

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「気づけば家のデニムパンツは20本を超えていました。「何本同じものを持ってるの?」と咎められるたびに、「いや、全然違うから」と答えるところまでがお決まりです」と語る編集・ジョージがお届け!

ジェラードの311W ペインターパンツ Vintage Finish

真夏だろうとジーンズを穿いていたい。でも、この暑さだと、正直心が折れそうになる日もあります。もっとライトオンスで、もっとワイドシルエットで、夏でもガシガシ履ける、ヴィンテージ以外で雰囲気バツグンなデニムパンツはないか……。

ありました。出会っちゃいました。このペインターパンツ、白T一枚でもすべてを任せられそうな存在感。レーザーでヒゲやアタリを出し、バイオウォッシュやブリーチで色を落としたうえに、手作業で濃淡や色ムラまで加えているらしい。さらに擦れやダメージを作り込み、裏当てをしてミシンや手縫いでリペア。新品の段階で、すでに人生(デニムだから綿生?)二周目みたいな顔しちゃってます。

加工のベースとなったのは、長年穿き込まれたヴィンテージのペインターパンツ。ポケット口や裾の擦れ、生地が痩せて横糸が浮いた様子まで研究したそうで、どこを見ても本当にリアル。

ゆったりとしたシルエットとライトオンスの生地なら、暑い時期にも穿きやすい。トップスはなんでもオッケー、足元はサンダルとかで。夏は重ね着でごまかせないからこそ、このくらいパンツに仕事をしてもらいたい、ペンターパンツだけに。シンプルになりがちな装いを、穿くだけで完成させてくれる盛夏の即戦力です!

ジェラードの定番ペインターパンツ「311W」をベースに、圧倒的なヴィンテージ加工を追求した数量限定モデル。1940年代のヴィンテージを解析したライトオンスデニムに、レーザーやバイオウォッシュ、ブリーチなど多段階の加工を実施。手縫いによるリペアやペイント跡まで加え、長年穿き込まれたような表情に仕上げた。ジェラードの高度な加工技術が光るスペシャルな仕上がりだ。88,000円(ジェラード Tel.03-3464-0557 https://jelado.com)

ウエスト背面には地球儀を描いた大判の紙パッチと、ブランド創設21周年を示す小型パッチを配置。総生産85本の限定モデルならではの仕様。

ミシンと手縫いによって1点ずつ味のあるリペア加工。あえて残した不規則な運針や糸の始末が、作業着として使い込まれた時間まで想像させる。

フロントのメタルボタンには、長年の使用で生じたようなサビ加工をプラス。文字や縁に残るくすみと色ムラが、色落ちしたデニムに自然に溶け込む。

(出典/「Lightning 2026年9月号 Vol.389」)

この記事を書いた人
ジョージ
この記事を書いた人

ジョージ

風合い至上主義

1997年生まれ。学生時代、アウトドア好きが高じてテックウェアに興味を持ち、次第にワークやミリタリーといった起源のある服へ傾倒。経年変化を楽しめるデニムや、長く付き合える天然素材の魅力に惹かれている。民藝品好きで、旅先では器を探すのが恒例。休日はULギアを身にまとい山へ。日本のいいものを、風合いとともに伝えたい。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

上野の2つの「SUN HOUSE」で、秋支度。おすすめのアイテムを聞いてきました

  • 2026.09.18

歩いてわずか30秒ほどの距離にある、上野ふたつのサンハウス。今回はそれぞれの店舗で、この秋おすすめのアイテムを聞いてみた。2軒を行ったり来たりしながら、そろそろ秋支度を始めよう。 上野のサンハウスは行ったり来たりが正解です 昨年のリニューアルを経て、アメ横に2店舗を構えるようになった「サンハウス」。...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

Pick Up おすすめ記事

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...