いまさらだけど『鬼滅の刃』に夢中。無関係のこのジャケットにも反応してしまった。

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「ウィリアム・ギブソン コレクションの色違いの同モデルに心は傾きかけたが、試着したらコッチが断然しっくりきた。目立ちたがり屋にはピッタリだろ?」と語るライトニング編集長・松島親方がお届け!

「バズリクソンズ」のラインクルーマンジャケットG-1

自分の仕事は流行を追いかけるコンテンツメイクではないが、ある程度は流行に敏感になろうと努力はしているつもりだ。しかし、流行に飛びつく瞬発力が衰えたのか、遅れをとることが増えた。

例えば、映画の『国宝』。テレビでも、SNSでも、この夏は大きな話題をさらった。前評判から凄かったこともあり、躊躇していたら、日に日にその騒ぎは大きくなって、鑑賞する気が失せた。いつか、自宅で観ることになるだろう。『鬼滅の刃』だって同じ。大きな話題になったのは数年前か? コミック、アニメ、映画と、大勢の人の心を鷲掴みにし、空前の大ブーム。そうなると、ひねくれ者は自然と距離を置いた。

「ブームに乗るんじゃない、ブームをつくることが雑誌屋の使命だ!」

これが雑誌編集者としての矜持なのだが、雑誌屋の肩書きを脇に置いて、この夏、映画大ヒット中の『鬼滅の刃』のアニメを自宅で初鑑賞したら、面白いことこの上なし。もちろん映画も楽しませていただくことに。そして、気が付けば何人もの登場人物が着用している市松模様に敏感になっていた。まったくもって『鬼滅』とは無関係のこのジャケットにも反応してしまったほど。米空軍の歴史の中に埋もれかけていた『鬼滅』風ジャケットが物欲を刺激した。

1950年代アメリカ空軍が飛行機の地上誘導員のために採用したラインクルーマンジャケット。ミルスペックにはTYPE G-1と記されている。G-1と言えば海軍の名作フライトジャケットだが、実は空軍にもまったく異なるG-1が存在していた。目立つことが重要なラインクルーマン。街で着てもよく目立つので安全かつ安心なのだ。バズリクソンズが当時のヴィンテージピースを忠実に再現した。6万4900円(ジャンキースペシャル TEL03-3232-0850 https://junkyspecial.com)

バズリクソンズらしく、着ると見えなくなるような細部にまで抜かりはない。ミルスペックラベルは書体まで忠実に再現されている。

MA-1などのナイロンフライトジャケットに欠かせないシガレットポケットを備える。生地は派手だが、作りはシンプルなG-1の重要装備。

バズリクソンズの数々の名作フライトジャケットに使われてきたクラウンの復刻ファスナーを装備。ヴィンテージ感がグンと増す。

(出典/「Lightning 2025年12月号 Vol.380」)

この記事を書いた人
松島親方
この記事を書いた人

松島親方

買い物番長

『Lightning』,『2nd』,『CLUTCH Magazine』男性スタイル&カルチャー誌の統括編集長。ロンドンのセレクトショップ「CLUTCH CAFE」のプロデューサーも務める。 物欲を満たすためには海をも越え、全地球規模で買い物を楽しんでいる。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

東京・入谷にできた靴づくりの新聖地「THE ZINE FOOTWEAR CLUB.」にメディア初潜入!

  • 2026.10.18

「ブラザーブリッジ」や「シュアブーツ」を手がける「ザ ジン フットウェア」。店舗と企画・縫製工場がひとつになったいわば“本拠地”を入谷に新設した。メディア初公開となる、その全貌に迫る。 メーカーでもあり店舗でもある新拠点 弊誌の読者であれば、おそらく「ブラザーブリッジ」という革靴ブランドはご存知であ...

世界最高峰のニットメーカー「JOHN SMEDLEY」が編むもの。

  • 2026.10.20

イングランド中部、リーミルズの自社工場で240年以上前からニットウエアを作り続ける〈ジョン スメドレー〉。1784年に創業した同ブランドが編んできた歴史と伝統が息づく場所で彼らが編むものとは。 240年の伝統と魂が息づくファクトリー 英国のトラッドブランドとして群を抜く歴史を持つのが〈ジョン スメド...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

ヒートツイードとは? 軽くて薄くて暖かい、英国派に捧ぐ革命ツイード

  • 2026.10.26

〈トラディショナル ウェザーウェア〉が誇る人気シリーズ、ヒートツイード。英国ツイードのオーセンティックな雰囲気はそのままに、驚くほど軽く、保温性の高いオリジナル生地。一度味わうとやみつき間違いなし! 英国らしくも、軽くて暖かなツイード生地は現代的ヘビーデューティ素材の最適解である。 【コート】ブラン...

Pick Up おすすめ記事

19世紀から英国紳士に愛され続ける世界最高峰のハンドメイド傘

  • 2026.10.19

年間を通じて降水頻度が高い英国において傘は必需品。ひいては英国紳士を象徴するプロダクトのひとつだ。その中でも、旧くから英国王室や上流階級の紳士たちに愛されてきたFOX UMBRELLAS(フォックス アンブレラズ)は最上級の存在である。 手作業から生まれる圧倒的な造形美 真のトラッド好きは服だけでな...

ヒートツイードとは? 軽くて薄くて暖かい、英国派に捧ぐ革命ツイード

  • 2026.10.26

〈トラディショナル ウェザーウェア〉が誇る人気シリーズ、ヒートツイード。英国ツイードのオーセンティックな雰囲気はそのままに、驚くほど軽く、保温性の高いオリジナル生地。一度味わうとやみつき間違いなし! 英国らしくも、軽くて暖かなツイード生地は現代的ヘビーデューティ素材の最適解である。 【コート】ブラン...

原毛から生地まで。一貫生産を守る英国生地の名門「ムーン」とは?

  • 2026.10.19

服を突き詰めていくと辿り着くのが生地。トラッド好きなら一度は耳にしたことがあるであろう英国の名門が「ムーン」だ。羊毛から紡績、染色、織布を一貫して行う英国最後の生地メーカーが誇る伝統のモノづくりに迫る。(写真は、生地の製造において重要な“織り”の工程。タテ糸とヨコ糸をゆっくりと交差させ、チェック柄が...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

東京・入谷にできた靴づくりの新聖地「THE ZINE FOOTWEAR CLUB.」にメディア初潜入!

  • 2026.10.18

「ブラザーブリッジ」や「シュアブーツ」を手がける「ザ ジン フットウェア」。店舗と企画・縫製工場がひとつになったいわば“本拠地”を入谷に新設した。メディア初公開となる、その全貌に迫る。 メーカーでもあり店舗でもある新拠点 弊誌の読者であれば、おそらく「ブラザーブリッジ」という革靴ブランドはご存知であ...