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iPhone Duoとの1週間。iPhone 17 Proから乗り換えられそうか?【先行レビュー】

10月23日にiPhone Duoが発売される。256GBで36万4800円はスマホの値段としてはかなり高価だが、アップルファンには予約している人も多そうだ。生産数がまだ限られているのか、予約もかなり狭き門のようで、発売日から来年1月ぐらいにかけて手に入れる人が多そうだ。今回、ひと足先に1週間ほど試用することができたので、日常での使用感をレポートしよう。

iPhone Duoは日常に馴染むだろうか?

細かいスペックについて、いろんなところに書いたが、気になるのは『日常を共にする唯一の相棒……iPhone』として使えるかどうかだろう。

iPhone 18 Proなら買って手持ちの機種からそのまま移行すれば、ほぼそのまま使える。iPhone Duoを買うというのは新しいチャレンジだ。重いかもしれないし、使いにくいかもしれない。意外と開かないかもしれない。今年1年、このiPhone Duoを使えるか? 来年、iPhone Duo 2が出たとすれば、それに買い替えたくなるだろうか? そのあたりを考察してみた。

筆者は、普段iPhoneをジーンズの尻ポケットに入れることが多いのだが(撮影の都合上右に入れたが、普段は左に入れている)、まずはその感触から。

iPhone Duoの重さは254g。17 Proの206gはもちろん、17 Pro Maxの233gより重い。これが気になるかなと思ったのだが、少なくとも1日入れて歩いてみたが違和感は感じなかった。ただし、長さは短く、幅は狭いので、取り出す時に手間取ることはあった。

従来のiPhone 17 Proより形状的に持ちにくいし、ケースなしだと少々滑るので、万が一落としたら……と思うとゾッとする。誰しも、時々うっかりiPhoneを落とすことはあって、ケースのおかげや、運の良さで助かる……ということが多いと思うが、ヒンジのあるiPhone Duoを落として、ヒンジの動作が悪くなったりしたら……と思うと冷や汗が出る。

エッジ部分の形状に指が入りやすいので、開くのは容易で、特に開けはじめに大きな力はいらないようになっている。動きはスムーズで、どこでも思った角度で止められる。どういう設計になっているのかは分からないが、素晴らしいヒンジだ。さらに、引き切った所、閉じ切ったところで、パシッと止まる節度感があるのも素晴らしい。

もし、落としてヒンジを傷め、この動きが渋くなったりしたら、ずいぶん悲しいだろう。そのぐらいこの動きは、iPhone Duoの本質を表していると思う。

ディスプレイの曲がる部分は本当によくできていて、陳腐な表現だが、魔法のようだ。

閉じた状態でもけっこう使える

外側の5.4インチディスプレイも十分に広くて、日常的な通知の閲覧、メッセージ、SNS、ニュースサイトの閲覧……などは、閉じたままで十分に対応できる。キーボードの使い心地も旧来のiPhoneに近い使用感で使える。

写真はスマートニュースだが、完全対応になると、下にあるメニューが右側に表示されるようになるはずで、そうなるとかなり閲覧性はよくなる。

ただ、この状態で使うと重さはすごく感じる。見た目は小さいのに、254gもあるからだろう。

7.6インチディスプレイは非常に見やすい

開けばその使用感が素晴らしいのは言うまでもない。

ウェブサイトを見たり、マンガを読んだり、動画を見たり……何に使っても大画面はいいものだ。また、発売前なので人前に出すことはできないが、電車の中で使ったら、ついつい得意な気分になってしまう。きっと、隣の人は覗き込んだりしてしまうに違いない(なので、恥ずかしくない動画を見なければならない(笑))。

Nano-texture仕上げのディスプレイは、写り込みが少なく、マット感もいいのだが、ぼんやりした反射が若干白っぽく感じるというか、黒の締まりが足りないように感じてしまう。慣れるのかもしれないが、このNano-texture仕上げは賛否両論出るかもしれない。

閉じた際の文字入力は従来と変わらない感じで入力できると書いたが、開いた際の文字入力には現状若干難がある。というか、個人的な好みの問題なのだが、フリックのテンキーが右側から動かせないのは困る。筆者は右利きだが、フリックは左の親指を使うのだ。

これは、ぜひ左にも設定できるようにして欲しい。

『カナジ』という社外キーボードは左に設定できるのだが、現状1文字入力するたびにフラッシュしたりして入力しづらい。社外キーボードは(パスワードを含めた)入力した文字のデータが提供されるので、できれば社外キーボードは使いたくない。ここは純正キーボードに早急に対応して欲しいところ。

英文字キーボードも大きな面積を占めてしまうので、できればiPadで使えるようなフローティングキーボードが使えるとありがたいのだが(筆者が設定を見逃している可能性もゼロではないが)。

読書に最高!

とにかく、マンガ読んだり、小説読んだり、ゲームしたり、娯楽全般に非常に向いている。公園で、ちょっと時間がある時に、小説を読めるなんて最高。普段はiPadで読んでるのだが、画面が大き過ぎる。このiPhone Duoのサイズ感が読書にちょうどいい。

筆者が、現行のiPad miniの購入に踏み切れないのはこの縦横比の問題で、小説を読むには昔のiPad miniの方が良かった。iPhone Duoは、昔のiPad miniの比率に近くて読みやすい(iPhone Duoは約1.42:1、iPad mini第1〜5世代は約1.33:1、現行iPad miniは約1.52:1)。

読書がはかどりそうだ。

ただし、今のところKindleもSony ReaderもiPhone Duoには対応していないので、ご覧のように見開き表示で使うことはできない。対応していないアプリは下のように開いた画面の中央に表示されてしまう。縦にして拡大して使うことはできるが、書籍アプリに関してはぜひ見開き表示に対応して欲しいものだ。マンガも同様。

実のところ、iOS 27に対応していなくて、こうなってしまうアプリはけっこうある。早期の対応を期待したい。

筆者はあまりゲームをやらないのだが、ドラクエウォークの麻雀をやってみると、iPhone 17 Proと違って、他プレイヤーの捨て牌が見やすくて良かった。これで無用な振り込みが減りそうだ(笑)

Split Viewはとっても便利

ゲームといえばSplit Viewで複数アプリを表示できるので、ドラクエウォークをやりながら普通のマップを見られるのは助かった。よく、「このギガモンまで何kmあるんだろう?」なんて思うのだが、それを計測できる。

複数アプリを立ち上げるには、アプリを指でホールドして持ち上げ、左右どちらかの端に寄せる。するとグレーアウトした表示場所が表れるので、そこにドロップすれば良い。


メールで来た要件をカレンダーに入れるとか、資料を見ながらメモを取るとか、攻略サイトを見ながらゲームをするとか、これまで複数アプリを表示できなかったから考えもしなかったような便利な使い方がいろいろある。

区切り線をタップして、フリックするとこのペアのまま保存することもできる。

Touch IDの位置に、戸惑う

まだ発売日前なので、人目を忍んで持ち歩かなければならないので、SuicaやApple Payでの支払いは試していないのだが、40万円前後もする端末を振り回してお金を支払うのは少々気が重い。バーに置き忘れたりしないか心配だ(笑)

そうそう、いい忘れたが、Face IDからTouch IDになったのには少々戸惑う。

Touch IDからFace IDになった時には、「Touch IDの方が良かったなぁ」と思ったものだから、勝手な話だ。

しかし、閉じている場合は奥の方の本体の右側。開くと右側、縦持ちにすると上……と、使い方によって体感的にTouch IDの場所が変わるのが問題だ。

これは慣れるのだろうか……。筆者は一週間経ってもまだ慣れていない。

あまりにいろいろ撮影方法があって、戸惑う

写真にも同様の悩みがある。外側の48MP Dual Fusionカメラ、閉じた時と開いた時の2つのインカメがあり、それが表示されるディスプレイが裏表にある。今、どのカメラで撮影していて、どこに表示されているのかが、あまり直感的ではないというか、複雑なので悩むのだ。

48MP Dual Fusionカメラで撮影している映像を、表裏両面に表示するとこんな感じ。

どのカメラを使うか、曲げるか曲げないか、縦か横かによって挙動が違うのは面白いともいえるが、慣れるまでは悩みそうだ。

もうちょっと分かりやすくなるといいのだが。

iPhoneケースはまだ悩ましい

あと、多くの人が悩みそうなのが、iPhoneケースだ。

これに関しては筆者も明快な答えを持っていないし、おそらく持っている人はまだいないだろう。

これは純正のiPhone Duoケースだが、両面テープで固定する仕組みになっている。

本体の、写真でいえば上側の部分は両面がディスプレイだから、固定するために引っかける場所がないのだ。仕方がないといえば、仕方がないのだが、両面テープで固定してしまうと付け外しができない。価格は1万4800円。

こちらは、スタンド付きiPhone Duo フォリオというのだが、肝心のエッジ部分を守れないのが悩ましい。

ユニークなのは、折り曲げた時に、背の部分がケース内部から伸びてカバーするようになっている点。スタンド部分も金属ヒンジが入っていて精巧な作りになっている。このタイプはなんと2万4800円。高い。

しかし、これでは肝心のエッジ部分は全然守られないので、落とした時のダメージから守るという意味ではあまり役に立たない。また、アウトカメラの映像を外側のディスプレイに表示した時に邪魔になる。

何を守るのか? どの機能を諦めるのか>……などを考えないと、ケースは選べそうもない。アップルケアに入って、いっそ裸で使うしかないのか……とも思えてしまう。

発売は10月23日。生産数は少なそうなので、出荷とともに徐々に浸透していく感じだろう。

果たして、1年使ったあと、感想はどう変わっているだろうか?

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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