無ければ作るという精神(切っただけだが)。「バズリクソンズ」のミリタリーチノ 1942モデル

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「かつて、テーラーメイドの3ピースのスーツをオーダーした。どうしてもショーツも欲しくなって、4ピースになってしまった。七五三スタイルのオッサンが完成した」と語る編集長・松島親方がお届け!

「バズリクソンズ」のミリタリーチノ 1942モデル

最近は、各ブランドが海外でも大人気になって、大きなサイズを作るようになった。以前だとジーンズのウエストは36までというのが当たり前だった。アメカジ&ミリタリーのリーダー格であるバズリクソンズは遂に、今年の春からチノパンにウエスト40インチを追加した。ナイロンフライトジャケットも3XLまで展開するモデルがあり、私はそのバカデカいL-2Bを愛用している。

しかし、この暑い時期、人類の中でもっとも暑がりな我々が穿けるショーツが見つからない。ウエストがゴムのパンツはある。しかし、ベルトを絞めて穿くような「ちゃんとした」ショーツになると、だいたいどのブランドも36が最大。太っている人ほど、ショーツが必要なのに。

そこで暴挙に出た。ビッグサイズウエストのチノパンを買って、裾上げを膝の長さでお願いしたのだ。「もったいないな〜」って声が聞こえてくる。定型に収まる人たちの声。私は、そうは考えない。詰めて残った筒状の上質な生地を使って、何を作ろうかとワクワクしている。バッグぐらい作れちゃうんじゃないか? 痩せれば済む話なんだが、「それがなかなかできないから悩んでるんだ」っていう人も多いのでは。太っているから悩み、背が低いから考え、金がないから知恵を絞る。嗚呼、生きるって楽しいなぁ。

バズリクソンズが、第二次世界大戦期の米陸軍チノトラウザーズを忠実に再現した「1942 MODEL」。1940年代初頭、アメリカ陸軍で採用されていたカーキ・トラウザーズをベースに、当時ならではのディテールやシルエットを追求した一本。太めで、ゆったりとした腰まわり、股上も深いのが特徴。ウエスト38インチまで。細身のオリジナルスペックチノは40インチまで。17,380円(ジャンキー・スペシャル Tel.03-3232-0850 https://junkyspecial.com)

第二次世界大戦当時の生地を分析し、糸から忠実に復刻。繊維長の長い上質な綿を紡いだ2本の糸を双糸にして、綾織で織り上げたツイル生地だ。

ウエストの内側にハンドスタンプで記されるサイズ表記。実物の1942モデルヴィンテージに倣って、位置やフォントまで合わせている。

徹底したヴィンテージ研究によって、単なる「ミリタリー風」ではなく、US ARMYの刻印入りメタルボタンなども忠実に再現される。

(出典/「Lightning 2026年10月号 Vol.390」)

この記事を書いた人
松島親方
この記事を書いた人

松島親方

買い物番長

『Lightning』,『2nd』,『CLUTCH Magazine』男性スタイル&カルチャー誌の統括編集長。ロンドンのセレクトショップ「CLUTCH CAFE」のプロデューサーも務める。 物欲を満たすためには海をも越え、全地球規模で買い物を楽しんでいる。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

70を超えるレザーブランドが集う! 「Leathers Day TOKYO 2026」が五反田TOCビルで9月26・27日開催!

  • 2026.08.30

雑誌『Lightning』と兄弟誌『2nd』『CLUTCH Magazine』の3誌による、レザー好きのための大規模イベント。4度目を迎える今年は、初の東京会場での開催が決定! 普段なかなか手に取って実物を見ることができないブランドや、このイベントでしか手に入らないアイテムが揃う特別な2日間。さらに...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

Pick Up おすすめ記事

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

70を超えるレザーブランドが集う! 「Leathers Day TOKYO 2026」が五反田TOCビルで9月26・27日開催!

  • 2026.08.30

雑誌『Lightning』と兄弟誌『2nd』『CLUTCH Magazine』の3誌による、レザー好きのための大規模イベント。4度目を迎える今年は、初の東京会場での開催が決定! 普段なかなか手に取って実物を見ることができないブランドや、このイベントでしか手に入らないアイテムが揃う特別な2日間。さらに...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...