なりたいのは水色のカーディガンを着たウサギ。大人も楽しい“概念コーデ”のススメ。

概念コーデという言葉をご存じだろうか。アニメやゲームのキャラクターの服装を真似るコスプレとは異なり、色だったりモチーフだったり、普段着の中でそのキャラクターを感じさせるコーデのことを指す。こうしたスタイルはバウンドコーデとも呼ばれている。

幼少期にすでにやっていた概念コーデ。大人になったいま、再び。

中高時代「漫画オタク」と呼ばれるカテゴリーにいたけれど、コスプレには手を出したことがなかった。当時は既製品もなく、一からすべて作らなくてはならないうえ、ベースになるような安価な服や素材もなく、高額な遊びだったからだ。あと引っ込み思案だったこともある(プロフィールのアイコンがバックショットなのもその名残)。

そんな青春時代から30年近く経ち、概念コーデにちょっとだけ足を突っ込んでみた。その対象は、ピーターラビット。

いま「は?」と声に出した人、怒らないので名乗り出てください。きっと記事を読んだあと、「あ、自分も意識していないけれどやってるかも……」となるはずだから。現時点で笑ってはいけません。

まずなぜピーターラビットかというと、この写真を見てほしい。

齢5歳くらいの幼少期の姿なのだが、このとき着ているカーディガンが、ピーターラビットのカーディガンなのだ。色味はピーターラビットが着ているものと同じ水色。ボタンにはピーターラビットがプリントされていて、ファミリアで購入したものだった(母談)。

これが大のお気に入りで、当時の写真にやたらと出てくる。なんならニットのピーターラビットも着ていた。

修学旅行に来たいとこと原宿にて。おめかししているところを見ると一軍の服だったよう
ニットの柄にピーターラビット。結構長く着ていた記憶がある

絵本も何度も読んでもらって眠りについた。ピーターラビットの集団行動が苦手そうなところが自分と似ていて、自分を重ね合わせていた。

成長して、カーディガンはどこかへ行ってしまったけれど、このカーディガンのことはいつも思い出して、似たようなものが大人向けにないのだろうかと探していた。

そして、ついに去年ジャーナルスタンダードで見つけたのがこれ。色がまさにピーターラビットの水色。素材は幼少期に着ていたカーディガンのようなスウェット生地ではないが、手を通したらあの頃の自分に戻ってウキウキしてしまった。ピーターラビットが農夫のマグレガーさんに追いかけられて木戸の下を潜り抜けるシーンが大好きだったけれど、その後網に引っ掛かり、脱ぎ捨てたカーディガンはかかしにされてしまう。なんて嫌な奴なんだと今も思う。

そして、今季またビームスボーイで見つけてしまった。今度はなんとスウェット生地。ボタンは金ボタンではないけれどポケットもついていて、概念的にはかなり近いイメージ。予約していたのが届いたので早速着てみた。

袖は長めで丈は結構短め。チノパンを合わせればよりウサギ感が出て概念度がアップしそうだ。ブルーのほかオフホワイトとブラックがあるが、私が選んだブルーのサイズ2だけ残りわずかになっている。購入した人の中にはきっとピーターラビットになりたかった大人が私以外にもいると勝手に思っている。

ジェームズ・ディーンに憧れて穿いている「Lee 101-Z」、キムタクに憧れてヤマハ「TW200」に乗ったとか、ピーターラビットが好きで着ているカーディガン、対象が違うけれどどれも概念コーデと呼べるはず。きっとあなたも気づかずに概念コーデをやってるいるのでは?

実はピーターラビット以外にも概念コーデをしたいキャラクターがいる。それはくまのパディントン。彼の特徴であるダッフルコートと帽子とバッグ。特にダッフルコートが欲しいと思い、ずっと街中でイメージの近いものを探しているのだがなかなか見つからない。時折、コラボアイテムも出ていたが、丈が短かったりファーが付いていたりとピンとこなかった。

……。色は違うがパディントンのコートを編集長の松島親方が着ていた。体型も似ている。先を越されてしまった。どこのものなのか次に会ったら聞いてみようと思う。ちなみにくまのパディントンのダッフルコートは水色のイメージが強いけれど、オレンジ色のイラストもある。概念コーデの先輩として松島親方を今まで以上に尊敬することにした。おさがりを狙っていることはまだ秘密にしておこう。

この記事を書いた人
ぬまっち
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ぬまっち

Dig-it中の人

ライトニング編集部に配属されたのは2011年。その後、海外ガイド本、美容専門誌などを渡り歩き、再びライトニング編集部へ戻ってくるも実は本誌で執筆したことがないDig-it中の人。延べ5年ほど在籍しているのに寂しい!ということでWEBで書くことを決意(編集長はまだ知らない)。東京都町田市出身。小学生の時、駅前のマルカワでエドウィンのジーパンとネルシャツを購入してもらい、アメカジデビュー。その後エビちゃん期を乗り越え、ゆるくアメカジ周りを周回中。
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