2ページ目 - いまが買いドキ!? ちょい旧ハーレー調査隊が、今回は「FLSTSBソフテイル クロスボーンズ」を調査!

【調査報告③】絶版のスプリンガーフォークが「クロスボーンズ」で復活!!

FXSTSスプリンガー ソフテイルが2006年に、そしてFLSTSヘリテイジ スプリンガーの後継モデルにあたる「FLSTSCスプリンガー ソフテイル クラシック」が2007年を最後に絶版になったことで、スプリンガーフォーク採用モデルはすべて消滅した。

しかし、2008年の後期導入モデルとして市場に投入された「FLSTSBソフテイル クロスボーンズ」でスプリンガーフォークが復活。これは、ハーレー社が2008年からスタートした「ダークカスタム」と呼ばれるプロジェクトによって誕生した一台であり、ユーザーが求めている理想のハーレーに近いカスタムモデルを提供することが狙い。そのため、当時のカスタムシーンを反映したディテールが盛り込まれているのが特徴だ。それまでのチョッパー路線やヴィンテージ路線とは一線を画した本格ボバースタイルを採用し、1940年代の「キャッツアイ」と呼ばれるメーターダッシュや「ハーフムーン」のステップボードをこのモデルで初めて装備して、多くの注目を集めたのである。

絶版となった現代版スプリンガー

FLSTSヘリテイジスプリンガーは2003年で絶版となり、その後継モデルとして2005年からラインアップに加えられたのが「FLSTSCスプリンガー ソフテイル クラシック」だ。フォグランプをはじめ、豪華なシートやサドルバッグが廃止されシンプルな佇まいとなったが、2007年を最後に絶版モデルに。

当時のリアルなボバーを再現!

この車両は1940年代後期にカスタムされた実際のボバーカスタム。フランダース製のドッグボーンライザーとハンドル、そしてフロント用をリアに流用してファットボブフェンダー風にした他、切った貼ったで自作したフロントフェンダーがポイントになっている。

【調査報告④】販売終了まで外観上に大きな変更はない

クロスボーンズは、2008年後期に登場して以降2011年まで製造された。販売期間がわずか3年半と短いだけに、大きな変更は加えられていないが、細かく見ればステッカーやグラフィック、そして年ごとにカラーバリエーションが変更されている。ただし最終モデルとなった2011年のみ、BCMの採用をはじめ、エンジンの仕様変更が行われた。とはいえ、見た目には違いがないので購入の際は注意しよう。

2008年モデル

2009年モデル

2010年モデル

2011年モデル

グラフィックを変更

2010年モデルまでは前後フェンダーの上面とタンクの上面にピンストライプが入っていたが、2011年にグラフィックを変更。前後フェンダーのピンストは廃止され、タンクのロゴマークのすぐ近くにワンポイントのピンストライプが加えられた。

2010年以前

2011年

オイルタンク

初期型はナックルヘッド時代に採用されていたデカールのデザインを復刻したバッジを装備していたが、2009年モデルからウィリー・Gデザインのスカルマークに変更。2011年モデルではステッカーを廃止して、シンプルな外観に仕上げられた。

2008年

2009年以降

2011年

【調査報告⑤】見えない部分が進化した最終型

最終となった2011年モデルは、ツインカム96エンジンに若干の仕様変更が加えられた他、BCM(ボディコントロールモジュール)を新たに採用。これは灯火類やホーン、スターターソレノイドやアクセサリー電源などを統括して制御して、コントロールするためのもので、リレーの廃止やヒューズ、配線などの削減に貢献。その他エンジンを制御するECM(エンジンコントロールモジュール)とネットワークリンクするHDLAN(CAN)システムを採用するなど装備の近代化が進んだ。

エンジンも仕様変更

ツインカム搭載の全モデル共通で、カムプレートのクランクシャフト受け部とコネクティングロッドがブッシングレスになった他、クランクケース右側のメインベアリングに回り止めを追加。さらにクラッチハブベアリングも変更されるなど、微細な仕様が変更されている。

スイッチを変更

BCMの採用に伴ってハンドルスイッチも変更。新たにハザードスイッチが追加された他、メーターのデジタル表示を切り替えるトリップボタンもハンドコントロールに移設。HDLANシステムによって液晶パネルにエンジン回転数も表示できるようになった。

BCMを採用

BCM(ボディコントロールモジュール)

新たに灯火類などの電装系パーツを制御するBCMの採用によって、イグニッションや他のスイッチにかかる高電流負荷を緩和。さらにヒューズやリレー、配線の量も大幅に削減している。

調査結果

販売終了から既に14年が経過している上に、強度的な観点から今後再び世に出ることはないであろうスプリンガーフォーク採用モデルながら平均価格は170万円とプレミア価格になっていないので、スプリンガーに乗りたい人は狙い目なモデル。ただしタマ数は少なく、カスタム率も高いのでノーマル車両を探すのは意外と困難かもしれない。

プレミア度:★☆☆☆☆
お買い得度:★★★★☆
審美眼必要度:★★★☆☆

(出典/「CLUB HARLEY 2026年10月号」)

この記事を書いた人
ポイズン雨宮
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ポイズン雨宮

真性バイクオタ

単気筒や2気筒のいわゆる“エンスー的なバイク”が大好きな真性オタ。中でも70sアメリカを感じさせるモーターカルチャーを特に好む。XR1000と1969年型カマロを所有し、その維持に四苦八苦しつつも実は喜んでいるドMでもある。カフェレーサー好きでもあり、フェザーベッドフレームのH-Dを作りたいと絶賛夢を膨らませ中。
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