2ページ目 - 森のガレージで追い続ける、アメリカンカルチャーへの憧れ。ヘルメットメーカーTT&CO代表・高橋さんの六輪生活

FAVORITE CAR & MOTOROCYCLE

高橋氏のガレージに格納されるヴィンテージを中心とした二輪&四輪をピックアップ。共通点は全てV型の大排気量モーターを搭載するアメリカ製だということ。長年ガレージライフを続けるアメリカンヴィークルラバーの現在のコレクションに注目。

1960 H-D FLH|オリジナルの魅力を再認識する’60sデュオグライド

縁があって最近手に入れたばかりのデュオグライド。近年どチョッパーに傾倒していたはずが、この車両との出会いからオリジナルを基調とした威風堂々としたスタイルにハマり始めているという。パンヘッドエンジン採用時代の1958年からリアサスペンションを装備し、走行性能がアップデートされたモデルである。

「デュオグライドが好きというよりこの車両が好き。ゆったりとしたポジションで乗るこのスタイルがマイブームです」

ハードケースのサイドバッグは当時の純正装備。スペーシーな雰囲気を感じる丸みを帯びたデザインが当時の時代感を漂わせる。オリジナルのシートはバディシートだが、こちらはアイアンスポーツに採用されたダブルシート。キャリアを外さずに装備できるため積載量はそのまま。当時流行したライトカスタムの手法だ。

199x H-D FXRP|専用装備を残すリアルポリス

アメリカの警察官の白バイとして採用されたFXRのポリスパッケージで、専用装備がほぼ全て残る貴重な車体。以前所有していたエンジンをホップアップしたFXRPが忘れられずまた手に入れてしまったのだとか

「FXRPはポリスからもアウトローからも愛された特別なモデル、ラバーマウントの乗り心地も良いし、ホットなカスタムもできる。でも今はオリジナルが気分です」

1979 H-D FLH LIBERATOR|オプションパーツを装えるロングツアラー仕様

希少なリベレーターフェアリングを備えるFLH。大型のフェアリングに加え、前後16インチホイールでサイドケース、トップケースを備える重厚なスタイル。リベレーターフェアリングは当時H-D社が大陸横断を想定して、純正オプションで展開したパーツで、デュアルヘッドライトが特徴。リベレーターフェアリングのFLHは当時エルビス・プレスリーが愛したことでも知られている。

1980 H-D FXWG|当時のトレンドを汲み取ったファクトリーチョッパー

ファクトリーメイドのモデルとしては初めてフレームスペイントを純正採用したFXWG。フォークがやや長めに設計され、ナローな21インチホイールを採用するなど、当時のチョッパーシーンの流行をメーカーが取り入れて開発したモデルである。

「オリジナルの姿がとにかくカッコいい。1977年の映画『ガントレット』に出てくるバイクのペイントにそっくりなのも興味深い」

1932 FORD 5 WINDOW COUPE|ストリートを快適に走るデュース

チョップトップが施された’32年フォード。’32年はV8フラットヘッドが初採用され、フレームなどもアップデートされたモデルだが、こちらはシボレーのスモールブロックV8で、4速マニュアルミッションを搭載した日常的に走るストリートのホットロッド。とはいえ、高速走行ではエンジンスペックに対して足周りにやや不安があるため、アップデートを画策中。ライセンスフレームやリアバンパーに装着するオーナメントは、アルミキャストのTT&CO.オリジナルパーツ。

ホットロッドに劣らず、マッスルカーも愛する高橋さんの最近のフェイバリットがこのチャレンジャー。7.2Lモーターが発するトルクフルなフィーリングに病みつきなのだそう。

一般的なガレージでは現実味のない大きさの看板や照明などのインテリアがこのガレージの特徴の一つ。H-Dモノには特に目がなく、正面にディスプレイされるアメリカのディーラーショップの看板は衝動買いしたものの輸送に苦労したのだとか。ここで過ごす時間が仕事のアイディアの源になることも多く、遊びも仕事も網羅するガレージライフである。

(出典/「CLUTCH Magazine 2026年8月号」)

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