
今回のHOVERAir VERSAは、スターターセットが13万9800円。スタンドやコントローラーを含むオールインワンセットが17万7800円。9月から行われるMakuakeの先行販売では、スターターセットが12万7900円、オールインワンセットが16万2600円で販売される。
HOVERAir VERSA
https://jp.hoverair.com/pages/hoverair-versa-line?srsltid=AfmBOopqESBVcUt_-LMEo5M5zeOD-cwzplbWF-h2cpfoeiC3RHpS9PNx
一・二人称で撮影するジンバルカメラ
スマホ以上のクオリティの写真や動画を撮りたいという人に普及しているのがジンバルカメラだ。高度なジャイロによる制御で常に水平を保ち、ブレのないプロクオリティの映像が撮れる。最近はインフルエンサーが使うことから、一般の方にも動画カメラとして受け入れられているように思う。

自撮りもできるし、相手や自分が見ているものも撮影できる。つまり一人称・二人称の映像を撮影できる。

でも、旅行などに行っていると、自分や同行者を含めた三人称視点の映像も欲しくなる。それを撮影できるのが、このHOVERAir VERSAだ。ジンバルカメラに飛行ユニットを付けて、空を飛ばしてしまおうというわけだ。
もちろん、HOVERAir X1 Smart、HOVERAir X1 PRO/PROMAXで培われた高度な自動制御技術が使われるので、自動的に安全に飛ばすことができる。
Wang CEOの熱心なプレゼンテーション
プレゼンテーションは、ZERO ZERO ROBOTICS創業者兼CEOのMQ Wang氏が来日して行った。表情を見ていただければ分かる通り、Wang氏はこのプロダクトが好きでたまらないようで、非常に饒舌なプレゼンテーションだった。
Wang氏は壇上で実際にVERSAを操作してみせてくれた。

まず手のひらに乗せて画面をタッチすると、ごく普通のジンバルカメラとして撮影。
そこに約65gのフライトキットをカチッと装着すると、数秒でカメラは自律飛行モードに切り替わり、手のひらから静かに離陸した。3mほど飛んで戻ってくると、また手のひらに着陸する。この一連の流れを見せられると、なるほど『一人称・二人称』のほかに『三人称』の視点が加わるという意味がよく分かる。旅先で家族写真を撮るとき、シャッターを切る人だけが写らないという問題は、ジンバルカメラユーザーなら誰もが一度は感じたことがあるのではないだろうか。
期待できそうなカメラ性能
VERSAが強調するのは、あくまで「カメラ」としての完成度だ。センサーサイズは1/1.3インチ、ダイナミックレンジは17.5段(105dB)とのことで、Wang氏はiPhone 17 Pro Maxの14段を引き合いに出し、それを上回ると説明していた。しかも複数フレームを合成しているわけではなく、1フレームでこの数値を実現しているようだ。夕暮れ時に壮大な夕焼けを前にして、逆光でもきれいに撮れるよう工夫した点だという。

3軸ジンバルとタッチスクリーンを搭載し、4:3のセンサー全面を使うOpen Gateに対応。そのままのカメラの向きで縦撮影も可能。また、カメラを縦にすることで、クロップなしで4Kの縦動画を撮影可能。10bit H-Logでのセミプロ向け撮影や、AIによる低照度補正、ライブフォトにも対応する。3軸ジンバルならではの360度回転撮影(Inceptionモード)も面白そうな機能だ。ハンドヘルドモードでの連続録画時間は最大3時間、バッテリーは取り外し可能。4nmのSoCを採用し、Pro Maxの7nm、Airの11〜12nmより高性能かつ発熱を抑えた設計だという。

AI機能もいくつか用意されている。『AI自動構図』はシーンを解析して最適なフレームを自動選択する機能。『3D World』はオービット飛行中に撮った画像から3Dシーンを再構築し、後から任意の角度で見返せる機能だ。さらにアプリ上では一人称視点と三人称視点の映像を自動でミックスし、映画のようなトランジションを生成する自動編集機能も備える。面倒な編集なしで、さまざまな視点の動画を組み合わせて一本の動画を作ることができる。
実機を試用してみるのが楽しみ
フライト時の総重量は約230gで、Pro・Pro Maxと同じく航空法上の「無人航空機」に該当し、通常の航空法による規制が適用される。Pro Maxとの比較では約40g重くなっているが、スクリーンや3軸ジンバル、ラッチ機構、ヒンジといった追加コンポーネントを極力軽く作るために腐心したという。

接続にはカスタムメイドのポゴピンを採用し、5Aという大きな電流をプロペラに供給する。フレーム素材はPro Maxと同じ「HEM(Hyper-Elastic Material/高弾性素材)」。筆者はHOVERAir X1 Smartを飛ばしているが、木の枝に当たったりして落ちても、驚くほど壊れないことを体験済みだ。

取材時も多くのメディアが「これは面白い!」と熱中しており、比較的ドローンを自由に飛ばせるようなエリアや、私有地などでは非常にユニークな撮影が楽しめそうだ。試用機をお借りしたら、改めて実際に使ってレポートをお届けしたい。

(村上タクタ)
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