2ページ目 - お笑い芸人・デッカチャンがハマった、ちっちゃいけど深い8cmCD沼

トレイが折れて後悔するは短冊CDあるある

また、初期の短冊CDは中のトレイが半分に折れて、正方形に折りたためるのが売りだったため、あらかじめトレイが折りやすくなっているのも短冊CDの特徴。不意にトレイが折れてしまうことがあるのも、悩みのひとつ。

「初期の短冊CDは、折りたたむことを前提としたアートワークだったし、『正方形に折りたたむと、コンパクトで収納しやすい!』と思っていたから、折っていたこともあったんですけど、途中から折らない前提のアートワークになったし、折らない方が収納しやすいんです。トレイを折っちゃったのはすごく後悔していますね。縦長サイズのまま収納できるプラスチックのケースがあるので。それに入れておけばキレイに保存できるんですけど、それも今は貴重で数がそろわないんです。

あと、たくさんの短冊CDを収納するのに、ちょうど合うサイズのケースもなくて、ずっと探してるし。3千枚ある短冊CDの収納法には、今も悩まされています」

こういった悩みも含めた、コレクターならではの「気付いちゃった、ワ〜イワイ♪」な、“短冊CDあるある”について、デッカチャンにさらに聞いた。

「中古の短冊CDだと、『レンタル落ちは、シールがあまり貼ってないものがうれしい』とか、『ジャニーズファンものは保存状態がよい』というのはあるあるですね。あと、『ソニーの短冊CDは、2枚入っていることがある』っていうあるあるがあって、次に出る曲のティザー盤みたいなのが入ってることがあるんです。『8cmCD用のアダプタが買えない』もあるあるですね。僕は千葉に行った時、たまたま寄ったCDショップで見つけて、まとめ買いしました」

近年は以前のように短冊CDが中古で出まわることも少なくなり、以前のように安価でごっそりと購入することもできなくなったが、デッカチャンはまだ見ぬお宝を求め続ける。

「プレミアとまではいかないですけど、定価くらいで売っている短冊CDが時々あって。そういうのは『定価で買えるんだ、ラッキー!』と思って即買いしちゃいますね。レコードみたいに再ブームがきて、最新の8cmCDの再生機が発売してくれるとうれしいんですけど。短冊CDって限られた時期しか発売されてなかったので。再発とかしても、結局、喜ぶのは僕ら世代だけなんですよね」

わずか15年ほどしか販売されなかった短冊CDだが、オレたち世代にはど真ん中だったし、たくさんの思い出をくれた。

「あの頃の曲を聴くとすごく懐かしいし。DJで曲をかけたり、短冊CDの話題で盛り上がったり、同世代の人と共有できるとすごくうれしい。僕ら世代しか、ど真ん中で体験していないという儚さも含めて、やっぱり短冊CDが好きですね」

※…俳優の時任三郎が牛若丸三郎名義でリリースしたシングル「勇気のしるし~リゲインのテーマ~」。曲の長さは約3分。

デッカチャンの8cmCDコレクション

1.SHAZNAは見つける度にお持ち帰り

「Melty Love」をキッカケに、SHAZNAのCDはなんでも見つける度、買うようにしています。どれもジャケットが秀逸なんですよね。「Melty Love」は部屋を探せば、10枚以上あるはずです(笑)。

2.短冊ならではのアートワーク

短冊の縦長のアートワークってTikTokとかの現代っぽいデザインを先取りしていたと思うんです。縦の使い方でいちばん正しいのが、小田和正の「Oh! Yeah!」と、Mr.Childrenの「innocent world」ですね 。

横の使い方でいちばん正しいのが、氷室京介の「KISS ME」。あとhideの板チョコデザインの「ピンク スパイダー」もお気に入りです。スピッツの「チェリー」はオシャレだし、実はこれシールになっているんですよ。BEGINは表が比嘉さんで、開くとメンバー3人並んでるんですけど。比嘉さんの右にいる上地さんがいちばん左にいて、ヘンな感じになっちゃっているのがおもしろい。

チェッカーズの「ONE NIGHT GIGOLO」は、「スマホで何人、顔のエフェクトが付くか?」を調べた時、いちばん多く付いたジャケットでした(笑)。

3.コーネリアスの センスの高さ!

コーネリアス「STAR FRUITS SURF RIDER」はアートワークもセンスいいけど、CDが2枚入っていて同時にかけると、1曲になるというDJ的発想の斬新なシングル。

4.名曲だと気付いた!

王様の「幸せなクリスマス(戦争は終わった)」の“楽しいクリスマス明けましておめでとう”って歌詞を聴いて、「あ、正月の曲でもあるんだ」って驚いたり。SOFT BALLETの「EGO DANCE」は当時は理解できなかったけど、今聴くとめちゃくちゃカッコいいです。

5.8cmCDで知った隠れた楽曲

SPEED「BODY&SOUL」のシングルにしか入ってないMIXとか、TMN「RHYTHM RED BEAT BLACK」の電気グルーヴver.、hide「TELL ME」のLUNA SEAのRYUICHIとのコラボとか、シングルのカップリングにしか入ってない貴重な曲は多いです。あと、名曲なのにアルバムに入ってなくてシングルだけに入っている真心ブラザース「いらだちの日々」とか、しばらく はこれしか音源がなかったV2「背徳の瞳~Eyes of Venus〜」とか、桜井和寿が曲を書いた藤井フミヤの「エロス」も名曲。

6.中古で買うと「あっ、いいな!」

BONNIE PINKの「Heaven’s Kitchen」は、今聴いてもめちゃくちゃイイ曲なんです。中古で買ったら、元の持ち主さんが入れていた、雑誌のインタビューの切り抜き記事が入っていて。BONNIE PINKへの愛情をすごく感じて、うれしくなりましたね。中古のCDを買うと、時々こういうサプライズがあるのも楽しいです。

7.DJイベント鉄板曲

「田園」や「大迷惑」「学園天国」は、絶対盛り上がるし、みん歌いたくなる曲ですね 。あと、テレビで聴いていた曲は知ってるんで、『僕らに愛を!』のL⇔R「KNOCKIN’ ON YOUR DOOR」、『ダウンタウンのごっつええ感じ』のすかんち「恋のマジックポーション」も盛り上がる。鉄腕ミラクルベイビーズ「TALK SHOW」も『ねるとん紅鯨団』の曲だ! ってなりますね。アニメだと、『るろうに剣心』のJUDY AND MARY「そばかす」は鉄板です。

8.ユニコーンソロとBOX買ったらプラスワン

ユニコーンのメンバーそれぞれが出したソロシングルを買って、このBOXを買うと、5枚全部が収納できる上に、別の曲が入ったシングルが1枚入っているという、珍しいアイテムです。

9.あえて8cmを狙った最近のリリース

ゴールデンボンバーの「Dance My Generation」(2013年)とサカナクションの「忘れられないの/モス」(19年)は、あえて短冊CDでリリースした、わりと近年発売された作品。アートワークにこだわりを感じます。

(出典/「昭和50年男 2023年5月号 Vol.022」)

この記事を書いた人
昭和50年男 編集部
この記事を書いた人

昭和50年男 編集部

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50(1975)年生まれの男性に向けて、「ただ懐かしむだけでなく、ノスタルジックな共感や情熱を、明日を生きる活力に変える」をテーマに、同世代ならではのアレコレを振り返ります。多彩なインタビューも掲載。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

革とデニムの境界線を越える! デニムのように見えるけど実はコレ、革なんです。

  • 2026.07.02

前号でもお伝えしたが、天神ワークスの開発していた新しい革「リジットレザー」が完成し、この度、遂にレザージャケットとなって登場した。まずはこの写真を見てほしい。これは、天神ワークス代表の髙木さんが1カ月着込んだもの。このエイジング、まさにデニムじゃね? でも、レザーらしいエイジングも見え隠れする、唯一...

時とエイジングを刻む。VAGUE WATCH&Co. × CONSIGLIERE THE 1ST SPECIAL WATCH

  • 2026.07.02

時計は時間を刻むもの。本来の目的はそれで十分だが、「エイジングするものに囲まれて暮らしたい」という自称革ジャンの伝道師・モヒカン小川はベルトにもこだわる。そんな彼が愛用するヴァーグウォッチとシルバージュエリーブランド「コンシリエーレ」のコラボウォッチには毎日身につけた分のエイジングが刻まれている。 ...

夏のアメカジがもっと楽しくなる「HEATH」のオリジナルプリントT !!

  • 2026.06.30

横浜を拠点に“大人のアメカジ”を提案する「ヒース」。セレクトショップでありながらハイクオリティなオリジナルプロダクツに定評があり、遊び心のあるアイテムや限定モデルも多く展開している。その筆頭が7.4オンスの肉厚Tシャツシリーズだろう。 [caption id="" align="alignnone"...

上品に纏うちょうどいい季節。大人の夏にちょうどいい「ORGUEIL」のシャツ

  • 2026.06.30

気温の上昇とともに、装いは軽く簡素になる。だからこそ求めたいのは、肩肘張らない大人の品格だ。クラシックをモダンに再構築したORGUEILのシャツが、大人の夏にちょうどいい存在感を放ってくれるはずだ。 Shawl Collar Denim Work Shirt 1930 年代に現存したアメリカンワーク...

王道のデニムセットアップはボトムスで差をつけろ!

  • 2026.06.30

昨今のアメカジブームのなかで、注目度が高まっている“デニムオンデニム”のセットアップスタイル。王道ももちろん良いが、一歩先を行きたいアメカジラバーはボトムスで差を付けてみるのはいかがだろうか。気鋭のブランド「アンバースレッズ」が展開するデニムセットアップはそんな望みを叶えてくれるに違いない。 Amb...

Pick Up おすすめ記事

王道のデニムセットアップはボトムスで差をつけろ!

  • 2026.06.30

昨今のアメカジブームのなかで、注目度が高まっている“デニムオンデニム”のセットアップスタイル。王道ももちろん良いが、一歩先を行きたいアメカジラバーはボトムスで差を付けてみるのはいかがだろうか。気鋭のブランド「アンバースレッズ」が展開するデニムセットアップはそんな望みを叶えてくれるに違いない。 Amb...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

夏の余白に、存在感を。大人メンズの夏スタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介!

  • 2026.06.30

シンプルな装いだからこそ、アクセサリーや小物が着こなしの印象を大きく左右する夏。そんな季節にチャコールグリーンが提案するのは、物語とクラフトマンシップを宿した逸品たち。夏のスタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介する。 手仕事が生む、本物の存在感 2002年に誕生したアティースは、「REL...

「ファーストアローズ」創業30周年記念! 「JELADO」「RE-BUILT」とのコラボによる銀で彩った、贅沢なデニム。

  • 2026.06.29

日本屈指のシルバーアクセサリーブランド「ファーストアローズ」が創業30周年を記念して、これまでの集大成かつファンへの感謝の気持ちを込めて、「JELADO」と「RE-BUILT」とコラボしたスペシャルなデニムを制作。限定100本。節目の年に相応しいこだわりに満ちたデニムの詳細を大解剖! First A...

初夏は、泥と大戦で。「STUDIO D’ARTISAN」2026SSの新作を紹介!

  • 2026.07.03

選ぶのは「泥染の開襟シャツ」か、「大戦モデル」か──。この初夏、気になるのは対照的な表情を持つ二つの新作だ。そのどちらにもステュディオ・ダ・ルチザンならではの、丁寧な作りと遊び心が息づいている。 奄美大島の伝統技法が生む、泥染ならではの深い表情に注目 奄美大島に古くから伝わる泥染は、テーチ木(シャリ...