CLUB Lightningには書いてないこと、「言わせていただきます!」

ここ数年、誌面と同様に力を入れているCLUB-Lightningのアイテム開発。実は販売に至るまでに、実はさまざまな思いや紆余曲折があるんです。販売ページには書かれていない裏話や個人的な感想、開発への思いを「言わせてもらいます!」。

編集部が全員欲しがった“茶の茶芯”がついに登場

「俺は茶色のバッグが好きだ。ただ落ち着いた茶色を持つだけじゃ物足りない。だったら茶色でも茶芯を楽しめる革を作ればいいんじゃないか。そこで池田工芸と考えたのが、この“茶の茶芯”なんだ。一般的な黒茶芯は、黒い表面が擦れると中の茶色が現れる。でもこいつは、黒に近いほど深い茶色の奥に、少し明るい別の茶色を隠している。使うほど角や縁に下の色がじわじわ顔を出し、同じ茶色の中に濃淡が生まれていく。派手に色が切り替わるんじゃなく、茶色のグラデーションで育つのが渋いだろ?

そのホースハイドを、ヴィンテージのヘルメットバッグを小ぶりにした『ミニメットバッグ』へ。スマホや財布、メガネなんかを入れるのにちょうどよく、手持ちとショルダーの2WAYで使える。しかも真鍮の金具まで、革と一緒に表情が変わっていく。買った瞬間が完成じゃない。使って、擦って、自分だけの茶色に育てる。革好きなら、たまんないだろ?」(モヒカン小川)

「茶の茶芯」の革ジャンエイジングサンプル。深い茶色の表面が擦れると、奥に隠れた明るい茶色が現れ、派手すぎない濃淡と奥行きが増していく。このような色落ちが楽しめるミニメットバッグ。84,700円

尾州の技術で蘇る1920年代のネイティブ柄

「ネイティブ柄のヴィンテージブランケットって、文句なしに格好いい。でも、あの強い柄をコートで着るとなると、二の足を踏む人もいると思う。だったらいつもの格好に挿せるバッグにすればいい。そんな発想から生まれたのが、このボディバッグなんだよね。

ベースになったのは、ジェラードが所有する1920年代のヴィンテージブランケット。『セーラムコート』用に再現した生地を、TKガーメントサプライと一緒に普段使いしやすいボディバッグへ仕立てた。黒地にグリーンやレッド、オレンジが走るネイティブ柄は、小さくてもしっかり存在感がある。

しかも生地は、尾州で作った両面起毛のジャガード。メリノウールを使い、柔らかさだけでなく、昔のブランケットらしいハリや力強さまで表現している。ダブルジップで荷物を取り出しやすく、ストラップの長さも調整できる。デニムや革ジャン、ミリタリーウエアに斜め掛けすれば、それだけで格好が決まる。派手な柄は着るよりも、これくらいの面積で背負うのがちょうどいい」(松島親方)

1920年代のヴィンテージブランケットを再現した、両面起毛ジャガードのボディバッグ。ウール92%・ナイロン8%の尾州製生地を使い、ダブルジップと調整式ストラップを備える。38,500円

(出典/「Lightning 2026年10月号 Vol.390」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

本格派でコスパも優れる「Amber Threads」のライトアウターで秋を始めよう!

  • 2026.10.05

古着店「DOSTYLE」を運営する「ドラマ」が手がける気鋭のアメカジブランド「Amber Threads」。“トレンドとヴィンテージを融合したアメカジスタイル”を掲げる同ブランドはバリエーション豊かなライトアウターを展開する。ヴィンテージをベースとした本格派でありながらコストパフォーマンスにも優れる...

無垢の金属、輝く伝統。純金や純プラチナを使った「市松」の究極の逸品

  • 2026.09.25

純金や純プラチナなど、純度100%の軟らかい金属をアクセサリーにするためには非常に高い技術が必要だ。それを可能にするのが「市松」。約30年にわたって培った“叩く”技術が可能にする唯一無二のリングの輝きに迫る。 熟練の技なくしては完成しない究極の逸品 原材料高騰の影響もあって、希少性が高まっている純金...

Pick Up おすすめ記事

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

「FIRST ARROW’s」秋の銀祭り。

  • 2026.10.10

ようやく暑さも和らいでオシャレが楽しめる秋の到来とともに、ファーストアローズから届いたこの秋にオススメのアイテムがコチラ。稲妻を模した「ライトニング」シリーズから定番品まで、お気に入りのアイテムとともに更なるスタイルアップを目指せ! Pendant メインとなるモチーフのチョイスはもちろん、単品なの...

今季ワードローブに加えたいアイテムを厳選紹介! 「EIGHT-G」で秋支度。

  • 2026.10.04

秋の装いが楽しくなる季節。ミリタリーやワークといったアメリカ由来の実用服をベースに、素材やディテールへこだわりを詰め込んだエイトジーの新作から今季のワードローブに加えたいアイテムをピックアップ。 (右)ジャケット110,000円(TMJ2615)、シャツ23,100円(8LS-81)、ジーンズ24,...