馬一頭分の革を使った、超ド級の50Lサイズ

今回目指したのは、バッグそのものを育てる楽しさを存分に味わえる大容量モデル。モチーフとなったのは、米軍のダッフルバッグ。縦長のシンプルなフォルムをベースにしながら、約50Lという大容量に仕上げた。
一泊二日の旅行はもちろん、着替えや靴など荷物が増えるシーンでも頼れるサイズ感。それでいて縦長なので、背負った際には身体に沿いやすく、巨大な容量を確保しながら持ち運びやすさも考えられている。
そして、このサイズをホースハイドで作るには大量の革が必要になる。池田工芸では約400デシという大判の革を用意し、その中から傷やシワなどを見極めながらパーツを切り出していく。結果、このバッグひとつを作るために使われるのは、実に馬一頭分。革を贅沢に使うからこそ生まれる迫力である。
黒の下から赤が現れる。「赤茶芯」を巨大な面積で育てる

使われているのは、Lightning Leather Loverシリーズでもおなじみの「赤茶芯」ホースハイド。
一見すると黒いレザーだが、その下には赤茶色の芯が隠れている。使い込んで表面が擦れることで少しずつ赤茶が現れ、黒一色だったバッグに濃淡が生まれていく。財布や小さなバッグでも楽しめる茶芯のエイジングを、今回は約50Lの巨大なバッグで味わえるというわけだ。
面積が大きいぶん、背負ったときに身体と擦れる場所、床に置いたときに当たる場所、手で触れる場所など、それぞれ異なる変化が現れる。最初は同じ黒でも、使い続けた先の姿は持ち主次第。大きなキャンバスに自分だけの赤茶芯を描いていくような感覚で楽しめる。
ダッフルにもリュックにも。旅の相棒として使い倒したい


巨大なバッグだからこそ、持ち方にもひと工夫。背面にはショルダーストラップを備え、リュックとして背負えるほか、ハンドルを使ってダッフルバッグのように持つこともできる。
開口部は大きく開くため、衣類や靴などかさばる荷物の出し入れもしやすい。サイドには縦方向のファスナーポケットを設け、小物などメイン収納とは分けておきたいものを入れられる。
さらに開口部はスナップボタンでも固定可能。ストラップにはナスカンやDリングを備えるなど、巨大なレザーバッグを実際に使い倒すためのディテールも盛り込まれている。旅行やアウトドアへ持ち出し、傷がつくことすらエイジングとして楽しむ。きれいなまま保管するより、どんどん使いたくなるバッグだ。


クロコ一筋80余年。池田工芸が仕立てる巨大バッグ

これほど大きなホースハイドバッグを形にするのは、東京・下町の老舗工房「池田工芸」。クロコダイルを中心とした高級皮革を長年扱い、大判の革を見極めながら裁断し、美しく仕立てる技術を培ってきた工房だ。
巨大な革ほど、どの部分をどのパーツに使うかで仕上がりが変わる。革の表情を見ながら裁断し、大きなパーツを組み上げてバッグとして成立させるには、素材を扱い慣れた職人の技術が欠かせない。
巨大で、豪快。でも作りは繊細。馬一頭分のホースハイドを使い、池田工芸の職人技で仕立てた赤茶芯ダッフルリュック。旅を重ねるほど黒の下から赤茶が現れ、持ち主だけの表情へと変わっていく。革を「育てる」という楽しみを、これ以上ないほど大きなスケールで味わえるバッグだ。
池田工芸×Lightning 赤茶芯ダッフルリュック
池田工芸×Lightningによる、約50Lの大容量ダッフルリュック。馬一頭分のホースハイドを贅沢に使用し、黒から赤茶へと変化していくエイジングを楽しめる。サイズは高さ約60cm、幅約28cm、奥行き約28cm。
価格:120,400円(税込)
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