次に来る古着はコレ! 新鮮でいて懐かしい「ネルシャツ」をピックアップ

古着ブームは留まることを知らず、ヴィンテージは枯渇、値段高騰も甚だしい。そんな世間でスポットライトを浴び始めたのが、これからヴィンテージになりうる1970年代以降の「ネクストヴィンテージ」。ここでは、そんな古着たちを深掘りする。第15回目はスタイル別にネルシャツを深掘りしていく。

スタイル別に見る、フランネルシャツ

昔からフランネルシャツはワークやアウトドアの定番アイテム。特にヴィンテージに見られるのは、スタンダードな襟にラウンドの裾、胸左右のパッチポケットが主流で、違いといえばフラップが付くか否か程度だ。しかし、ファッションアイテムとして生産される近年モノとなれば、そのスタイルの数も一気に増える。時代や用途に縛られない懐の深さこそ、今なお愛され続ける理由。新鮮でいて少し懐かしい、ラインナップを楽しんでほしい。

ウエスタン

70s〜80sにかけて、主要ブランドから多くリリースされたウエスタンスタイル。スタンダードなモデルに使われるヘビーネル生地で作られたモノも多く、昨今のネルシャツ人気で枯渇する前に必ずゲットしておいて欲しい。ウエスタンシャツの特徴であるフロント前開きや袖先のスナップボタン仕様により、開閉が簡単で軽く羽織ったり脱いだりしやすく、使い勝手も良い。チェック柄以外にストライプ柄なども存在し、違った印象を与えてくれるため、珍しい柄を探すのもおすすめだ。

4,900円(デザートスノー ガーデン店Tel.03-5761-6390)

8,580円(ピグスティa⇌zストア渋谷店 Tel.03-6427-3392)

ボタンダウン

80%コットンに20%レーヨンを混紡した、ざっくりとしたヘヴィーネル地とボタンダウンスタイルが意外にも好相性。サイズ表記よりもかなり大きく感じる、90sならではのビッグシルエットである。14,080円(iti vintage clothing & humor 電話番号非掲載)

正方形でネイビーに白文字で大きくブランド名が入るタグはオールドGAP。ファッションとして作られたプルオーバー仕様のバンドカラーで、ブラック×ホワイトのチェック柄が印象的な1着。11,000円(ステップアヘッド原宿2 Tel.03-6427-5150)

フェイクレイヤード

80s後期〜90s初期のストリートファッションを象徴する1着。ネルシャツの襟部分にフード部分を縫い付けた、重ね着しているようなデザインだ。当時はショーツや太いシルエットのパンツと合わせて着られていた。時代性がかなり限定されるため、古着市場でもあまり見かけないレアアイテムだ。9,900円(テイク吉祥寺 電話番号非掲載)

ライナー付き

キルティングライナーが付き、アウター的要素も備えるネルシャツ。そのためボタンはすべてスナップ仕様で、丈は長め、裾はスクエアカットとなる。ファイブブラザーズのアメリカ製は人気も高い。16,500円(オキドキ Tel.03-6407-8525)

アノラック

腹部にカンガルーポケットを備え、ボディとフードをネルシャツ生地で構成した、ハーフスナップ仕様のアノラック型ネルシャツ。袖口と裾にはニットリブを組み合わせる。90s初期のアメリカ製である。11,000円(オキドキ Tel.03-6407-8525)

オープンカラー

ありそうで意外とないのがオープンカラー仕様。100年近く作られ続けてきた数多くのネルシャツの中で、オープンカラーの比率は0.1%以下だと推測できるほどに少ない。見つかるのは40s後期〜60sのオープンカラーシャツが流行していた時代に作られたモノが存在する程度だ。そんな希少性ゆえ、見つけたら即ゲットして欲しい。完全なボックスシャツ型のモノもあれば、両胸ポケットにラウンドというネルシャツの定番スタイルで、襟だけがオープンカラーになるタイプも存在する。

38,500円(サントラップTel.03-5378-3260)

16,280円(メチャ Tel.03-5929-8993)

(出典/「Lightning 2026年2月号 Vol.382」)

この記事を書いた人
原田学
この記事を書いた人

原田学

断然古着主義

1972年京都府生まれ。『2nd』『Lightning』『CLUTCH』 を支えるスタイリスト。『2nd』での連載は通算200回を超え、現代の古着市場のリアルな声を反映したスタイリングには定評がある。ヴィンテージやアンティークへの深い知識を持ち、素材や背景を理解したコーディネートにファンも多い。自らの“好き“を詰め込んだ私的アーカイブ『the SUKIMONO BOOK』は、ファッション業界内でも愛読者の多い。
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