日本人としての美意識を自分の靴に

2007年に設立し、20年の節目を迎えようとしているROLLING DUB TRIO。ディレクターの徳永氏にとって日本製は身近で当たり前だった。
「最初はイギリスやアメリカの靴文化への憧れからスタートして、そこを目標にものづくりをしていました。でも、続けていくうちに、自分は日本人で、日本ならではの美意識やものづくりの文化があるんだと気づいていきました。日本は革靴の歴史や大量生産という面では弱い部分もありますが、少量生産やハンドメイドになると、職人の技術は世界でも高い。だからこそ、今は『日本らしく』というより、自分自身の感覚を大切にしています。どれだけ美しくても、履けない靴を作っても仕方がない。靴は使ってもらってこそ意味がある。そこは、自分のデザイン哲学としてずっと大切にしています」
その言葉どおり、同ブランドの靴は見た目の美しさだけでなく、実際に足を入れたときの感覚や、長く履き続けられるつくりを重視している。伝統への敬意を持ちながらも、過去の再現にとどまらず、現代の生活に自然と馴染む靴を目指しているのだ。



ヴィンテージや時には子供靴から着想を得る一方、日本の風土や文化を掘り下げた文献にも目を向け、デザインへと昇華している。そこには、ものづくりに対する日本人ならではの美意識が一貫して息づいている。

Director/徳永勝也さん|独学で靴づくりを学んだディレクターの徳永氏。機能性と美しさ、堅牢性を兼ね備えた靴づくりを追求し、素材選びから製法までこだわった独自の世界観を築いている。
[ROLLING DUB TRIO] ROOTS 8.5

自社工場「THE BOOTS FACTORY TOKYO」で1足ずつハンドメイドされる、ステッチダウン製法のROOTS。日本人の足に合わせて調整したマンソンラストに、オリジナルのコルクラバーソールを採用。イタリア産馬原皮を使った特別なホースバットレザーが魅力の8.5インチ編み上げモデル。¥132,000_
[ROLLING DUB TRIO] SKRIK(Black Esprit de Chrome)

ムンクの名画「叫び」に由来する名を持つファーマーブーツ。丸みを帯びた木型とウエスタンワークブーツの曲線的なフォルムを融合。フランス原皮のキップをクロム鞣しした「ESPRIT de CHROME」は、肉厚でもちもちとした質感に加え、左右差の少ないシワと茶芯が特徴の美しい革だ。¥92,400_
[KATSUYA TOKUNAGA] Boys

KATSUYA TOKUNAGAネームで展開。1800年代を思わせる佇まいながら、ややぽってりとしたフォルムなのはヴィンテージの子供靴がベースだから。サイドにファスナーを装備し、脱ぎ履きしやすくモダナイズされている。¥198,000_
[ROLLING DUB TRIO] IN’EI LOAFER

谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を着想源に生まれたIN’EI LOAFER。オランダ産カーフを日本で仕上げたボックスカーフは、吸い込まれるような透明感のある黒と、きめ細かな美しい肌面が魅力。無駄を削ぎ落としたコインローファーに、改良を加えたマンソンラストを採用している。¥79,200_
[ROLLING DUB TRIO -LUGGAGE LABEL] BOX TOTE BAG -LEATHER-

ROLLING DUB TRIOのレザートート。密な繊維組織と滑らかな肌目を持つイタリア産ホースハイドを使用し、素材の魅力を生かしたシンプルなバッグ。軽やかで使いやすく、スナップで口元を閉じれば薄くコンパクトにもなる。¥71,500_(Leather Charm ¥4,400_)
[ROLLING DUB TRIO -LUGGAGE LABEL] CHAKI BAG

茶道具を包む仕覆に着想を得たスモールサイズの2WAYレザーバッグ。ワックスを染み込ませた神戸牛革は、モチモチとした質感と美しいドレープが魅力。使い込むほど艶やシワが生まれ、深みのある黒へと変化していく。¥44,000_(Leather Charm ¥4,400_)
【問い合わせ】
THE BOOTS SHOP
Tel.03-6802-8083
http://craftbank.net
Photo/Masahiro Nagata 永田雅裕 Text/Tamaki Itakura 板倉環
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