種類、形の違いから雑学まで、知っておきたい帽子の基本【ニットキャップ編】

何気なく被っている帽子の部位も、1つひとつに名前があり、意味がある。基本を知れば、装いの完成度は一段と上がる。まずは帽子の定番、ニットキャップの基本をおさらい。

ニットキャップの部位の名称

ニットキャップの種類

ボブルハット

ワッチキャップをベースに、頭頂部につく梵天が特徴的なニットキャップ。4400円/インフィールダーデザイン(タマニワTEL03-6427-7685)

ワッチキャップ

折り返しがある、ニット帽の中でも最もベーシックな形。4400円/インフィールダーデザイン(タマニワTEL03-6427-7685)

ビーニー

デザインはワッチキャップと似ているが、全体的な深さがあり、なにより額の折り返しがないのが特徴だ。

ガイドニットキャップ

寒冷地での使用を想定した、耳あて付きの実用的なニットキャップ。4400円/インフィールダーデザイン(タマニワTEL03-6427-7685)

編み方の種類

大きく分けてふたつ、主流の「横編み」と特殊な機械を用いる「ホールガーメント」、その違いを紹介していく。

横編み

衣類のほとんどに用いられている編み方。伸縮性があり、パーツごとに立体的な形を編めるのが特徴。ホールガーメントと違い継ぎ目が存在する。

ホールガーメント

生地の縫い合わせではなく、最初から立体的に編み上げる技術。どこを触っても引っ掛かりがなく、完成時は継ぎ目がないのが特徴。

主なニット帽の編み地

ケーブル編み

天竺編み

リブ編み

ニットキャップは、他の帽子に比べディテールが少ない分、編み方による印象の違いが顕著。表面にV字が連続して並び、横の伸縮性が高い天竺編み。縦方向の畝が特徴で、クラシックな印象のリブ編み。立体感があり、保温性が高いケーブル編み。編み方の違いを理解すれば、よりニット帽選びが楽しくなる、

【ニットキャップ雑学】梵天はミリタリー由来?

頭頂部のポンポン「梵天(ぼんてん)」の可愛い印象が先行して、最近は手が伸びないという人もいるかもしれない。だが実はこの「梵天」、ミリタリー由来の機能的な装飾だと言われている。諸説あるものの、船乗りが狭い船内で頭をぶつけた際の保護目的で普及したのが始まりとされ、やがて部隊や所属を見分けるための識別としても用いられるようになったという。色や形を変えることで所属を区別できる実用的な要素として定着し、やがてファッションとしても広まったと言われる。

(出典/「2nd 2026年1月号 Vol.216」)

この記事を書いた人
なまため
この記事を書いた人

なまため

I LOVE クラシックアウトドア

1996年生まれ、編集部に入る前は植木屋という異色の経歴を持ち、小さめの重機なら運転可。植物を学ぶために上京したはずが、田舎には無かった古着にハマる。アメカジ、トラッド様々なスタイルを経てアウトドア古着に落ち着いた。腰痛持ちということもあり革靴は苦手、持っている靴の9割がスニーカーという断然スニーカー派。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

本格派でコスパも優れる「Amber Threads」のライトアウターで秋を始めよう!

  • 2026.10.05

古着店「DOSTYLE」を運営する「ドラマ」が手がける気鋭のアメカジブランド「Amber Threads」。“トレンドとヴィンテージを融合したアメカジスタイル”を掲げる同ブランドはバリエーション豊かなライトアウターを展開する。ヴィンテージをベースとした本格派でありながらコストパフォーマンスにも優れる...

歴史に残る空軍服を、いま再び。機能美が息づく「中田商店」のモーガンメンフィスベル

  • 2026.10.02

メンフィス・ベル号の機長、ロバート・K・モーガン氏との交流から始まったモーガンメンフィスベルは第二次世界大戦期の空を支えたフライトウエアを現代に蘇らせる中田商店のオリジナルブランド。極限の環境で求められた機能と、色褪せない完成されたデザインが魅力の航空服を紹介する。 R.A.F. Irvin She...

Pick Up おすすめ記事

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

時間を重ねて、ヴィンテージになる。「RAGGY CLOTHING」の何年先も、格好いいと思える服

  • 2026.10.02

時代が変わっても、色褪せない格好よさがある。「ラギークロージング」が大切にするのは、流行に左右されない普遍的さ。アメリカンカジュアルの王道を、いまの時代に自然に着られる1着へと仕立てる。 旧きよき服を現代の日常に アメリカンカジュアルの王道を見つめながら、現代の日常に馴染む服を作る「ラギークロージン...

全16色! 10年以上のロングセラーを誇る「HEATH」の名作ネルシャツが超人気なワケ

  • 2026.09.30

秋冬のアメカジ服の定番、ネルシャツ。横浜のセレクトショップHEATHが手がけるオリジナルブランドBLUE PORTのネルシャツが10年以上のロングセラーを誇るとのことで、その人気の秘密に迫る。 【理由①】優れたコストパフォーマンス ディテールやシルエットにもこだわった高いクオリティに対して、なんと税...

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...