品のある抜け感がイイ! 今旬「フレンチトラッド」スタイルって?

今季おさえるべきファッションスタイルの中でも、初夏にぜひおすすめしたいのが「フレンチトラッド」スタイル。アイビーとも、英国トラッドとも異なるエスプリ感が漂うが、そもそも具体的にフレンチトラッドってどんなもの? 近くて遠いそのスタイルの本質をデザイナー大貫達雅正さんに伺った。

キーワードは「エスプリ感」と「ゲンズブール」。

「いまのファッションシーンにも反映できるフレンチトラッドを考えたところ、最も重要なキーワードが『エスプリ感』。そのエスプリ感を効かせたフレンチトラッドの体現者が、歌手の『ゲンズブール』です。英国のトラッドスタイルやアメリカのアイビースタイルにはない、色気だったり上品さだったりするのがここで言う、エスプリ感。スーツでもちょっと着くずし、シャツのボタンを開けて、ノータイだったり緩めにタイをしたりするゲンズブールの着こなしがまさにそれです」と、大貫さん。

フレンチトラッドを象徴する素材、柄、色とは?

【素材=フレンチリネン】

「素材は、その名の通りフレンチリネン。柔らかくて上質なのが特徴で、リゾート感も醸し出せる。だからセットアップで着こなせば、きちんとしているけど、リラックス感のあるラフなスタイルに見えます」

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▲フランス北部で栽培された亜麻から作られる最上級のリネン素材。着るほどに柔らかく肌に馴染む。

【柄=マリンボーダー】

「柄は、やはりマリンボーダーです。ピカソがセントジェームスのボーダーシャツを着ていたことはあまりにも有名ですし、シャネルがマリンルックを発表した時にも軍モノのボーダーを取り入れたことからも、フレンチファッションには欠かせませんね」

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▲ネイビー×ホワイトの配色がマリンボーダーの基本。ピカソやシャネルも愛した柄。

【色=深みのある青】

「色は、深みのある凛とした青がここでいうフレンチブルーです。それはゲンズブールが着こなしていたデニムの青にも共通しています」

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▲凛とした表情が独特の青を創出する、フレンチブルーをまとったアイテムたち。

『タックイン』こそフレンチトラッドらしい着こなし。

「着こなしにおいてのフレンチトラッドらしさという点で、一番わかりやすいのがタックイン。腰まわりはキチンと見せながらも胸元はラフにする。これが当時のフレンチスタイルの基本」

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▲’60年代フランスの定番スタイル。品がありながらもどこか抜け感のあるタックインスタイルの着こなし例。

小物使いも欠かせない!

【タイ】

「タイというとかしこまった印象がありますが、クラバットというタイの起源とされる首周りに巻いていたスカーフ状のものはフランス発祥。なので、英国やアメリカ、イタリアと少し趣きの異なるフランスブランドのタイをおすすめします」

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▲かしこまらずに緩く巻きたいのが、フランスブランドの『タイ』

【ヴィンテージメガネ】

「同様にフランスブランドのヴィンテージメガネもフレンチトラッドを語るのに挙げたいアイテム。メガネは1950年代~60年代のモデルなのですが、フレームの上部がスクエアにカットされているのが特徴です」

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▲スクエアになったリムやブリッジが特徴。すべてフランスのジュラ地方で作られたもの。

マリンボーダーにタックイン。そして素材使いやディテールなどからもフランスブランドならではの趣きが漂ってくる。フレンチトラッドとは、品がありながらもどこか抜け感のあるスタイルなのだ。本格的な夏を迎える前の初夏の装いに、ぜひフレンチトラッドスタイルを取り入れて、エレガントな大人のおしゃれを楽しんでみては?

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2nd 編集部
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