日本茜で染めたと聞けば袖を通さずにはいられない!

2nd編集部が気になるアイテムを紹介する連載企画。今回は「東京藝術大学の藝祭へ足を運ぶのが、毎年この時期の楽しみのひとつ。作品の根底にある、伝統を大切にしながら新しい表現へつなげる姿勢は、今回紹介した一着にも通じています」と語るジョージがお届け。

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デンハム

染めものや伝統工芸に目がない僕は、服を見ると、つい「何を使い、どう染めたのか」を確かめてしまいます。均一ではない色の揺らぎや、完成までに費やされた時間まで感じられるところに惹かれるんですよね。そんな僕が今回真っ先に目を留めたのが、「デンハム」の日本発コレクション“a IN U(エー イン ユー)”の[CRAFT ZIP UP HOODY]。

これは日本の伝統文化や技法を、「デンハム」のフィルターを通して静かに表現する特別なラインです。日本を旅する中で触れた文化から着想を得た今季は、“NATURAL DYEING”をテーマに掲げています。この鮮やかでいて穏やかな赤は、日本古来の天然染料、日本茜によるもの。秋の夕焼けを思わせる深みがあり、いつものジップパーカとはひと味違う存在感を放ちます。

天然染料ゆえに色の出方はそれぞれ微妙に異なり、その個体差まで含めて手仕事の証。どれも同じではないところに、自分だけの1着を選ぶ楽しさがあります。草木を育てる農家、染めを担う職人、服を仕立てる作り手が協働し、染色後は10日間かけて自然乾燥。手間を惜しまない工程を知ると、1着の色がいっそう愛おしく見えてきます。着込むほどに、この赤がどう育っていくのか。染めもの好きとしては、その先まで見届けたくなってしまいます。5万7200円(デンハム・ジャパン TEL03-3496-1086)

(出典/「2nd 2026年11月号 Vol.220」)

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ジョージ
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ジョージ

風合い至上主義

1997年生まれ。学生時代、アウトドア好きが高じてテックウェアに興味を持ち、次第にワークやミリタリーといった起源のある服へ傾倒。経年変化を楽しめるデニムや、長く付き合える天然素材の魅力に惹かれている。民藝品好きで、旅先では器を探すのが恒例。休日はULギアを身にまとい山へ。日本のいいものを、風合いとともに伝えたい。
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