鍛造を極めた市松の技巧。どんなスタイルにも合わせやすい定番アクセサリー7選

市松の創業は1997年。湘南に工房を構え、ひとりの職人が約30年ものあいだ技法を変えることなく続けてきたオーダーアクセサリーブランドである。そんな市松に宿る職人技、その美しさをとくとご覧あれ。

職人の手仕事が宿す唯一無二の表情を楽しむ

アメカジに合うアクセサリーと言えば「インディアンジュエリー」という人も多いだろう。しかし、あえて別の選択肢をとるならば、満を持して市松をおすすめしたい。

市松は1997年に創業したオーダーアクセサリーブランド。型に流し込んで成形するのではなく、一本の地金を叩くことによって地道にリングやバングルの形を作っていく。もちろん手間や時間がかかるが、その一点にしかない表情が楽しめるうえ、表情の微差から職人の手作業を感じ取ることができる。

さらに市松の場合は「鎚目(表面の凹凸)」を金槌で叩き入れながら仕上げていくため、より“一点モノ”感は強い。29年の時を経て技術は深化し、当初は扱うことのできなかった技法や素材が増えたものの、作り方を変えることなく“叩く”ことにこだわり続けてきた市松。いかに精巧な彫金が施されているか」ではなく、この世にふたつとない表情の機微や、職人の手仕事を味わうアクセサリーの楽しみ方も、大変にオツなものである。

レザーやデニム同様に、美しい経年変化を遂げた道具たち。成形のための木槌が金属の表面をマットに仕上げるために使われるなど、長い時を経て深化してきた
湘南にある工房で黙々と製作に励む、職人の坂入大士さん。約30年間にわたって、作り続けてきた市松のアクセサリーは数十万点にも及ぶ

どのモデルもはじめは1本の地金から。火を入れて柔らかくしたのち、まずは木槌で大まかな形を作る。両端の隙間をロウ付けするなどの細かい作業を経て、いよいよ金槌の工程へ。最終的に指定のオーダーサイズになるよう叩いていくが、そこで金属の表面に表れるのが鎚目と呼ばれる凹凸の模様。工房にはトントントンとリズミカルな打音が響き渡る。最後にバフがけや刻印を施して完成

どんなスタイルにも合わせやすい定番7選

K14×SILVER スパイラルバングル

創業当初から製作しているフラッグシップ。14金とシルバーを溶接したのちに形成。一辺倒になりがちなスタイルにも、文字通り“ひねり”を効かせてくれる。209,000円〜

K24 3.6㎜ ストレートリング

柔らかいため加工が難しいとされている純度100%のゴールドを使ったリング。29年の歴史で蓄積された職人の技術があるからこそ完成する名品。352,000円〜

K14×SILVER 2tone 8㎜ リング

スパイラルバングル同様、14金とシルバーの異素材を溶接によって繋ぎ合わせたリング。溶接とひと口に言っても、それぞれに融点が異なるため難度は高い。143,000円〜

K18 グリーンゴールド 3.6㎜ ストレートリング

2000年にリリースされた市松の18金は、独自のレシピで表現されたカラバリを揃える。ブラック、シャンパン、グリーン、イエロー、ピンクの5種を展開。242,000円〜

SILVER 12㎜ バングル

ブランドならではの凹凸模様、通称“鎚目(づちめ)”の魅力が、12㎜の幅のなかで贅沢に表現されたロングセラーモデル。市松初心者にもおすすめ。66,000円

SILVER 楕円形ネックレス

市松の“鎚目”は、ネックレスにおいても健在。唯一無二の職人技が詰まっていながら、主張はそこまで激しくなく、首元にほどよいアクセントを加える。55,000円

SILVER 2連リング

市松の“鎚目”を存分に堪能できるシンプルな2連リング。2つ重ね付けすることによってグンと玄人見えするため、アクセサリーデビュー作としても最適だ。49,500円

【問い合わせ】ベルーリア鎌倉@belluria神奈川県鎌倉市長谷2-20-32TEL0467-22-256612:00〜18:00 不定休(要予約)@ichimatsu_accessory

この記事を書いた人
パピー高野
この記事を書いた人

パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

Pick Up おすすめ記事

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...