だがしかし、やはり心惹かれるのは往年の佇まいを色濃く残すクルマたち。手間はかかっても旧車の持つ魅力は計り知れない。1990年代の外国車ブームで人気を博したアメリカ車だが、欧州車や日本車にはない魅力にとらわれる人は多く、今もなお根強い人気を誇っている。
そんなアメリカ車だが、どんな歴史があり、どんなメーカーからどんな車種が出ているか、せっかく乗るなら知っておきたいところ。これから購入を考えている人も、押さえておきたいアメリカ車の魅力と知識を紹介しよう。
1.BIG3に見る、アメリカンモータリゼーションの歴史。
国土が広く自動車が移動手段としていちはやく大衆に普及したアメリカでは、戦中戦後の好景気にも支えられ、独自の発展を遂げる。華やかに、そしてパワフルに、自動車は富めるアメリカを支え続けたのだ。
そもそもガソリン自動車の歴史は、1886年にドイツ人カールベンツのベンツ・パテント・モートルヴァーゲンが特許を取得したことに始まる。アメリカではデュリエ兄弟が作り出した” ホースレス・キャリッジ(馬無し馬車)” を1894年に発表。その後オールズモビルやウィントン、パッカードといった自動車が登場し、19世紀末のアメリカは、急速に自動車産業が発達していく。
20世紀初頭になると、フォードやキャディラック、ピアスアロー、ビュイックなど自動車メーカーがさらに増え、まさに群雄割拠の時代へと突入する。そんな中、均衡を破ったのが、ヘンリーフォード率いるフォード・モーターカンパニーだ。
1908年登場のモデルT製造にベルトコンベアによる製造ラインと流れ作業を導入し、生産スピードの飛躍的向上とコストダウンを果たす。それまで高価で富裕層の乗り物だった自動車を大衆でも買える手軽な商品へと変えることに成功したのだ。
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こうして自動車大国へと突き進むアメリカだったが、自動車文化が大きく熟成期へと転換していくのが、1930年代と云われている。それはプレス技術の向上と、大量生産体制の敷設に成功した企業に弱小のメーカーは買収され、いわゆるビッグ3と呼ばれるメーカーが自動車生産のシェアを独占するようになってきたからだ。
そんな’30年代の初頭、フォードは’32年にサイドバルブ式V8エンジンを搭載したFORD V8を発売。同時に発売した直列4気筒エンジン搭載のモデルBと比べてたった10ドルしか値段が高くないとあって、モデルBの倍以上が売れたと云われている。
またボディバリエーションも豊富で、フォードは瞬く間にこれまで購買層とは思われていなかった平均所得の中間層をユーザーに取り込むことに成功したのだ。
一方GMはシボレーからキャディラックまで自社内に豊富なブランドを持ち、それぞれの所得層にあったブランド展開。また現在のオートローンをいち早く自社内で行うなど、消費者のニーズに応える戦略で人気を博していた。クライスラーは、4輪油圧ブレーキやパワーステアリングなどを他2社に比べていち早く導入し、技術面でフォードやGMをリードしていた。
’30年代後半、第二次世界大戦が勃発し、軍備拡大が優先されるようになると、乗用車の新規開発は中止され、車両の販売も制限される。ビッグ3も例外に漏れず、軍用車などの製造をすることとなるが、いずれのメーカーも戦争中の軍事車両製造で業績を伸ばし、さらに戦後は帰還兵による特需もあり、’40年代後半にビッグ3を中心に売り上げを伸ばしている。
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戦後の好景気によって、アメリカ車はグレードも増え、ますます装備が豪華になっていく。’50年代に入るとさらに車体もデザイナーによる流麗でゴージャスなデザインを次々と発表。オートマチックやパワーステアリング、クルーズコントロールといった贅沢装備も’50年代に大きく進化を遂げている。
’50年代の後半にはビッグ3の主だったクルマにV8エンジンが搭載され、「アメリカ車=パワフルなV8を搭載したクルマ」というのが一般的になっていく。すると今度はエンジンのハイパワー化を各メーカーが競い合うようになる。ドラッグレースが盛んに行われるようになったのもこのころ。
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現代でマッスルカーと呼ばれるパワフルなクルマが登場するのも’60年代に入ってからの特徴。排気量はどんどん拡大し、あらゆる車種でハイパワー版エンジンがオプションで選択できるようになる。このパワー競争は、’70年代のオイルショックまで続くこととなる。
戦後の好景気に支えられ、自動車の進化はアメリカを中心に前に進む時代が長らく続いたが、ベトナム戦争やオイルショックによる国内の疲弊、日本やヨーロッパ製の自動車の台頭によって、’70年代の後半になると世界の自動車の勢力図は大きく変わっていくことになる。そして、2008年のリーマン・ショックをきっかけに、GM、クライスラーは経営破綻し、業務統合やブランドの集約などさらにビッグ3を取り巻く環境は変化。2016年にフォードは日本から撤退した。
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2.クラシックカー(旧車)に見る、ボディデザインの変遷。
技術の発達やトレンド、そしてその時代の世相を反映し、アメリカ車のデザインはめまぐるしく変化してきた。そんな時代とともに変遷してきたボディデザインを、最も変化大きかった1930年代から50年代まで時代ごとに追ってみよう!
【1920年代】馬車の名残が残る四角いボディ。
平面の鉄板を組み合わせて作る立方体がベースとなるスクエアなボディが1920年代の特徴。というよりは馬車時代のボディからほとんど進化はしていないといったほうが正しいだろう。屋根は木の柱に革などを使ったルーフでこれは1930年代初頭まで続く。
【1930年代】プレス技術の発達でボディが丸みを帯びていく。シェビーが鉄の屋根を開発。
自動車のボディは、1930年代に入るとプレス技術の発達に伴って、それまでの四角い馬車から美しい曲線で構成されたものへと進化を遂げていく。まずはフェンダーのラインが美しい曲線を用いた複雑な形状になると、続けてボディそのものも徐々に丸みを帯びた形状になっていく。
そんな中でも最もエポックメイキングな出来事だったのが、1934年に登場したクライスラーのエアフローの登場だろう。本格的なエアロダイナミクスは確立されていなかったものの、丸みを帯びた流線型のボディに誰もがスピード感を感じたに違いない。
さらにこの時代は構造的にも大きな進化を遂げる。1935年、シボレーはそれまでのルーフが木枠とキャンバスだったのに対して、業界初の一体型スティールルーフ、“チューレトップ” をシボレー全車に採用。一体型のルーフ構造はこれまで以上に丸みを帯びたボディデザインを進化させるきっかけとなったのだ。
【1940年代】鼻高の顔が’40sの特徴。
1940年代後半になると、戦後の好景気によって、ボディデザインはますます凝ったものになっていく。さらにそれまで基本の車体にフェンダーが備わるスタイルだったボディが、ストリームドデザインと呼ばれる、フェンダーが一体化した全く新しいボディデザインへとシフトしていくこととなる。
ビッグ3でいち早くこのボディスタイルを実現したのがフォードだ。フォード、マーキュリー、リンカーンの各モデルは1949年のモデルチェンジから一斉にフェンダー一体のシンプルなボディを採用。今となっては当たり前のシンプルなボディは当時としては画期的な進化だったのだ。特に’49年、’50年、’51年のフォードはシューボックスと呼ばれ、今でも人気のある年式となっている。
【1950年代前半】ボディとフェンダーの一体化で、今のクルマの形になった。
フェンダー一体のストリームドデザインのボディが一般的になると、ボディデザインの自由度が増し、各車の個性が際立つようになってくる。折しも時代は好景気まっただ中。まばゆいばかりのクロームを多用した装飾や、伸びやかなボディデザインは1950年代に大きく進化することとなる。
【1950年代後半】’60sに近づくにつれ、スペーシーなデザインに。
飛行機のデザインからヒントを得たと云われているテールフィンは毎年のように大きくなり、’59年のキャディラックやインパラなどでピークを迎える。
’50年代のデザインが飛行機から影響を受けているのに対し、’60年代に入ると、マーキュリー計画などに始まる宇宙開発の影響を受けることとなる。尖ったテールフィンや派手な装飾に変わって、ロケットに影響を受けた流れるようなデザインが取り入れられていく。またピラーが細くなり、屋根の厚みも薄くなり、スクエアでシャープなボディラインも’60年代の特徴だ。
こうして技術の進化や時代背景、そしてトレンドなどの影響を受け、アメリカ車のデザインはめまぐるしく変化し、そして世界中の自動車業界に影響を与えながら進化を続けてきた。特定の年式や車名のファンが多いのも毎年のようにモデルチェンジを続けてきたアメリカ車の特徴といってもいいだろう。
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3.現在、アメリカ車はどんな種類が人気なのか?
ここまでアメリカ車の歴史を追ってきたが、現在のアメリカ車はどんなものが主流なのだろうか?英国の調査会社「JATOダイナミクス」によれば、2019年アメリカ市場の新車販売台数は1710万台。そのうち最も多い46.5%を占めているのが「SUV(MPV含む)」だ。
一方、乗用車(セダン、クーペ、コンバーチブルなど)の販売台数は縮小傾向にあり、全体の29.4%に留まっている。そして残りの21.1%がバンやトラック(ピックアップトラックなど)が占め、SUV以上の伸びを見せており(前年より6.2%増)、アメリカ市場において欠かせない車種であることは明白だ。
では具体的にどんなクルマが売れているのか、2019年の販売台数見ていこう。
【1位】Fシリーズ(フォード)約90万台
2019年も全米における販売台数でナンバー1を守ったフォードだが、SUV部門でも乗用車部門でもTOYOTAに水をあけられている。それでも1位を死守したのはこの「Fシリーズ」の貢献するところが大きい。
【2位】ラム ピックアップ(ラム)約63万台
2009年にダッジから切り離す形で誕生したラム・トラックス。近年のシェア拡大は目覚ましく、前年比で0.60%ポイント増の、最もマーケットシェアを広げたメーカーである。その原動力となったのが「ラム ピックアップ」で、2019年初めてシボレーのシルバラードを販売台数で抜いた。
【3位】シルバラード(シボレー/GM)約57万台
そして、こちらがシボレーが誇るフルサイズピックアップトラック「シルバラード」。1999年にC/Kシリーズの後継として登場した、シボレーで最も売れている車である。
と、ここでお気づきだろう。この順位は決して「ピックアップトラック」のランキングではなく、乗用車もSUVも含めた全米における販売台数ランキングなのだが、上位3台はすべて「ピックアップトラック」なのである。この後は、トヨタのコンパクトSUV「RAV4」、ホンダ「CR-V」、シボレー「エクイノックス」とSUVがズラッと続き、7位にやっと乗用車のトヨタ「カムリ」がランクイン。
このように、ランキングからも、アメリカ市場では圧倒的に「ピックアップトラック」「SUV」が人気ということがよくわかる。
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4.アメリカ車の主要メーカーと日本で人気の車種ランキング。
アメリカ車の主要メーカーといえば、経営不振や再編などを経てもなお、ビッグスリーがほぼすべてを占めている。加えて、近年日本でも耳にすることが多くなった電気自動車の「テスラ」が注目を集める存在である。
さて、アメリカでの現在の人気車種を紹介してきたところで、日本においてアメリカ車がムーブメントとなった90年代から現在まで、どんな車種が人気を集めてきたのか? 新車旧車を問わず愛好家の多い3車種を、厳選して紹介しよう。
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【人気車種①】「FORD(フォード)」のブロンコ|フォード
まず紹介したいのがこちら! 2020年に復活したフォードの「ブロンコ」だ。本来悪路を駆け抜けるために生まれた四輪駆動車をおしゃれに街で乗る、という文化を作ったクルマのひとつであり、フォード初のSUVとして1965年に誕生。特にアメリカ車好きには、1966年から1977年までに生産された初代モデル「アーリーブロンコ」が人気となっている。
ちなみに、Lightning本誌でおしゃれな人のSNAPを慣行すると愛車がアーリーブロンコというケースが非常に多く、誌面に非常に多く登場しているクルマだ。
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【人気車種②】「JEEP(ジープ)」のラングラー|クライスラー
軍用車からスタートしたジープだが、現在「チェロキー」「レネゲード」「コンパス」などさまざまなブランドを販売している。なかでも2007年に登場し、2017年まで販売された3代目JK型によって多くのユーザーを取り込んだのが圧倒的な人気を誇る「Wrangler(ラングラー)」だ。
新車でいえばラングラーが人気だが、ジープは旧車好きが多い車種のひとつだろう。軍用車である初代JEEPウィリスMBを街で乗り回すツワモノから、3代目JK型をカスタムして楽しむユーザーまで、ミリタリー好きやアウトドア好きから愛されている。2000年代初めまで「三菱・ジープ」として販売されていたこともあって、日本人にもなじみ深いアメリカ車である。
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【人気車種③】「CHEVROLET(シボレー)」のシェビーバン|GM
最後に紹介するのは、バン。日本で圧倒的な人気を誇るバンといえば「フォルクスワーゲン」、日本車なら「ハイエース」だろう。日本の道路事情を考えれば、アメリカ車のしかもフルサイズバンをいう選択はなかなか選ばないのは当然。だが、ファッション業界や事業を行っており自ら運搬するオーナー、そしてサーファーやアウトドア好きなど、荷物をたくさん運ぶ環境にあるユーザーに支持されているのが「CHEVY VAN(シェビーバン)」だ。
VW(フォルクスワーゲン)タイプ2同様に、リアエンジン構造のシボレーコルベアバンが’65年に生産を終了したことを受け、’64年に登場したのがGシリーズと呼ばれるキャブオーバースタイルのバンだ。「CHEVY VAN(シェビーバン)」という愛称で親しまれたキュートなバンは、その後幾度ものモデルチェンジを経てフルサイズバンのエクスプレスと名称を変えつつ、現在まで生産を継続している唯一のアメリカンフルサイズバンだ。
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5.アメリカ車を代表するスポーツカーにはどんなものがある?
スポーツカーといえば、ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニなどヨーロッパ車のイメージが強いが、もちろんアメリカ車にもスポーツカーというジャンルはある。一般的に「マッスルカー」と呼ばれ、特徴としてはV8エンジンを搭載していることがあげられる。排ガス規制前の1960~70年代のハイパフォーマンスカーのみを指す場合もあるが、ここではV8エンジンを搭載した、主なアメリカ車のスーパーカーを紹介する。
1.「FORD(フォード)」のマスタング|フォード
1964年のニューヨーク万博で若者をターゲットとして発表されたフォード・マスタング。スポーティな外観と高い性能を持つミドルクラスクーペのマスタングは、ポニーカーと呼ばれ大きなムーブメントを生み出した。
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2.「Chevrolet(シボレー)」のコルベット|GM
現行のC8はOHV方式のLT2型6・2リッターV8搭載。最高速度は194MPH(約312㎞/h)という驚異的なスペックを誇る。マッスルカーの枠を超えて、世界的なスーパーカーとして認知されている。
▼コルベットの歴代モデルは下記記事でチェック!
3.「Chevrolet(シボレー)」のカマロ|GM
1964年に登場し大ヒットしたマスタングに対抗して誕生したのがカマロだ。ハイパワーエンジンをオプションで搭載できるようにするなど、若者のニーズを的確に捉えることで、デビュー当初から人気のモデルとなった。
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4.「DODGE(ダッジ)」のチャレンジャー|クライスラー
2009年に主力車種「ラム」を切り離したため、現在は乗用車のみを販売しているダッジが有するマッスルカーがこちらのクーペタイプの「Challenger(チャレンジャー)」とセダンタイプの「Charger(チャージャー)」になる。1970年にマスタングに対抗して投入され、2度の休止を経て、現在まで続くロングセラーだ。
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6.中古でアメリカ車を手に入れる! おすすめのショップを紹介!
リーマンショック後の経営再編などで日本市場から撤退してしまったメーカー、ブランドが多いアメリカ車。新車で手に入れるなら正規ディーラーのほか並行輸入ということになる。加えて中古車という選択があるわけだが、やはり信頼のおける店で手に入れないと後々大変な目にあうことも……。そこで、各分野で業界で一目置かれているショップを紹介! ますが訪れてみて相談するところからスタートしてみてはいかがだろうか?
1.日本におけるアメリカ車のパイオニア「ROD MOTORS(ロッドモータース)」|神奈川・横浜
横浜の「ROD MOTORS」といえば、アメリカ車乗りなら誰でもその名前を聞いたことがあるであろう老舗ショップ。日本のアメリカ車文化の牽引役として40年余り。実はサンフランシスコでスタートしたという歴史があり、代表の葛木誠さん、息子の良さんのふたりはドラッグレースで快挙を成し遂げるなど、名実ともにアメリカ車文化においてレジェンドとして知られる。コルベットを中心にアメリカ車全般を得意とし、著名人の顧客も多い。
【DATA】
ロッドモータース
横浜市都筑区高山18-8
TEL045-942-2229
http://www.rodmotors.co.jp
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2.フルサイズバンを探すなら「DEEZ CREW(ディーズクルー)」|神奈川・横浜
日本におけるフルサイズバンの伝道師ともいえる店が横浜・港北ニュータウンにあるこちら。まさに「大きな」買い物であるフルサイズバンについて、30年に渡る知識と確かな技術を持つ同社には全国からユーザーが集まってくる。常時ダッジ・ラムバン、フォード・エコノライン、シボレー・シェビーバンなど10台以上のバンが並び、併設されたファクトリーでは、整備やカスタマイズなどが行われている。
【DATA】
DEEZ CREW
横浜市都筑区平台1-25
TEL045-942-2355
http://www.deezcrew.com
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3.クラシックカーからホットロッドまで旧車好きの楽園「J-MOTORS(Jモーターズ)」|神奈川・市ヶ尾
ヴィンテージ・アメリカンカーがメインのスペシャルショップだが、欧州車から国産旧車まで、車種や年式を問わずお客さんのニーズに対応。東名の横浜青葉インターから近いので、クルマでのアクセスも便利。フォードのモデルTやモデルAを間近に見ることのできる貴重なショップだ。さまざまなジャンルと年式のクルマに精通しているので、欲しい一台が見つかるはず。
【DATA】
J-MOTORS
神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町745
TEL045-979-3901
https://j-motors.org/
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4.カーゴフェイスにカスタムされたアストロを探すなら「ブラストトレーディング」|福岡・小郡
福岡の中心地より高速で30分ほどにある小郡市にある「ブラストトレーディング」。アメリカ車だけでなく現地の輸入雑貨も展開するため地方からアメリカ好きの集まる繁盛店だ。広々としたファクトリーにはバンだけでなくマッスルカーや旧いピックアップも並ぶ。車種・形状に関係なく様々なアメリカ車が入庫していて、近県からのアメリカ車乗りが訪れる。
特に旬なのが、高年式ながら比較的価格もこなれているアストロに商用車のグリルを装着した通称「カーゴフェイス」仕様。詳しくは下記記事をチェックしてみてほしい。
【DATA】
Brast Trading
福岡県小郡市小郡909
TEL0942-23-8630
http://blasttrading.net
5.高年式のアメリカンバン専門店を探すなら「EX-WORKS(エクスワークス)」|埼玉・東浦和
外環自動車道の川口西インターから程近くにある「エクスワークス」。以前はダッジ・ラムバン専門だったが、現在はフォードE150も展開し、フォードやダッジを中心とした高年式のアメリカンバン専門店としてバン好きを支えている。’97年のオープン以来、20年以上バンを専門に扱ってきたため、経験値も高く信頼も厚い。同店は常時20台以上の在庫車両を確保しているため敷地内には大型のバンが所狭しと並ぶ。
【DATA】
EX-WORKS
埼玉県さいたま市緑区東浦和1-11-9
TEL048-810-1444
https://www.ex-works.co.jp
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6.アメリカ車はもちろん世界のスーパーカーが充実!「M-Spec(エムスペック)」|神奈川・港北
都筑のM-SPECではアメリカ車に限らず、オーナー自身が乗りたいと思う世界のスポーツカー、スーパーカーを扱っている。それぞれのジャンルの専門の整備工場と提携し、キッチリと整備された車両を販売してくれる。
【DATA】
M-Spec
神奈川県横浜市都筑区見花山1-27
TEL045-315-9033
http://www.m-spec.jp/
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7.アメリカ車好きなら知らない者はいない「RISING SUN(ライジングサン)」|静岡・静岡
アメリカ車、特にシボレーカマロとフォードマスタングのラインナップは目を見張るものがあり、確かな技術力により往年の名車が現在でも現役で楽しめる。はるばる遠方から訪れる者も多い、「アメリカ車といえば」な存在だ。
【DATA】
RISING SUN
静岡県静岡市駿河区用宗1-35-1
TEL054-257-8460
http://www.risingsun-hr.com
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8.アーリーブロンコを探すなら「Garage弦巻(ガレージつるまき)」|東京・世田谷
アーリーブロンコを中心に丸目時代の4×4を取り扱う「ガレージ弦巻」と「ブロンコランチ」の両ショップ。いずれも世田谷区の住宅街の真ん中にある異色のショップだ。
すでに生産から何十年も経過しているため、基本的には自社内でレストアされた車両を販売。ブロンコはアメリカにも専門ショップが多く、純正パーツはもちろん、社外のパーツも豊富に揃うため、クロームパーツもちろん、レンズやゴム類にいたるまでほとんどが新品という状態にすることができるのだ。
【DATA】
Garage弦巻
東京都世田谷区弦巻3-30-7
TEL03-3425-7313
http://garage-tsurumaki.com/
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9.他人と被らない特別なジープが手に入る!「TIGER AUTO(タイガーオート)」|埼玉・所沢
1980年にアメリカンモータースと販売契約を結んでからずっとジープに携わってきた「タイガーオート」。現在は所沢にジープディーラー「ジープ所沢」も経営するほど、深くジープと関わっている。
同店の特徴として最も有名なのがタイガーパッケージ。他人の被らないジープが乗りたければこれで間違いなし! 本格的なオフロードコースを走破する仕様も用意しているので、オンロードからオフロードまであらゆるニーズに応えてくれる。
【DATA】
タイガーオート
埼玉県鶴ヶ島市三ツ木新田9-1
TEL049-286-6644
https://www.tigerauto.com
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7.アメリカ車で忘れてならないホットロッドの世界。
第二次世界大戦以前のスポーツカーといえば、ヨーロッパではイタリア、ドイツ、英国など、すでに市販車として登場していた。しかしアメリカでは’54年にシボレー・コルベットが生産を開始するまでスポーツカーは市販されていなかったのだ。
’30年代からカリフォルニアのドライレイクではスピードトライアルが盛んに行われていて、このレースに出場していたのは基本的にお金がない若いガレージビルダーたち。それだけに安価で手に入る旧い中古車をベースに、エンジンをホップアップ(いわゆるチューニング)したり、フェンダーなどの不要なパーツや装飾品を取り外してボディを軽量化し、スピードを競い合った。
これが戦後のカリフォルニアを中心に盛んになっていったホットロッドのルーツであり、端的に言えば、大衆車を改造して速くしたのがホットロッドであり、これこそが戦前にアメリカ人が生み出したスポーツカー・カルチャーというわけだ。
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いかがでしたでしょうか? 近年燃費もよくなってきていて、コンパクトなモデルも出てきているアメリカ車。だがしかし、V8エンジンやフルサイズなど、スケールの大きさも外せないアメリカ車の魅力。名車の系譜をたどってみれば、その時代背景を反映されたデザインや仕様になっていたりと面白い。一度乗れば離れがたいアメリカ車、夢でなく現実で乗ってみてはいかがだろうか?
(出典/「Lightning 2017年7月号 Vol.279」「Lightning 2020年2月号 Vol.310」「Lightning 2020年8月号 Vol.316」)
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