ヘビーデューティど真ん中! レトロなデイパックに注目。

1977年に発売された『ヘビーデューティの本』という名著をご存知だろうか。当時数々の雑誌で、イラスト・ルポ(自ら現地に赴いて取材した内容をイラストを用いながら報告すること)を描いていた小林泰彦さんが手掛けた1冊で、いまだファッション好きにとってのバイブルとなっている。ヘビーデューティとは、「耐久性が高く実用的であること」を意味し、当時のアメリカで生まれたアウトドアウエアの、日本における急速な普及にも大いに貢献した。そんな小林泰彦さんは、かつて「スポーツシャック」というブランドも手掛けていたのだが、このたび同ブランドが小林さん自らの手によって復活。“ヘビーデューティー”の生みの親が、究極のヘビーデューティをテーマにデイパックを作ったのである。制作を手がけたのは「アーツ&クラフツ」「スタンダードサプライ」の藤本孝夫さん。小林泰彦さんが緻密に描き起こしたイラストを、忠実に再現している。素材から縫製まで、すべて日本製で、末長く愛用できる超名品に仕上がっている。そのこだわりのディテールを見ていこう。

【こだわり①】丁寧な縫製と、2種類のレザー

ベルトやストラップには「栃木レザー」製タンニンなめしの牛革、ボトムには柔らかくタフな国産グローブレザーと、2種類のレザーを使用。すでにクラシックな雰囲気十分のレザーがどのように経年していくかが楽しみだ。また、縫製難度が非常に高いキャンバス×レザーという組み合わせの本商品だが、「アーツ&クラフツ」「スタンダードサプライ」のノウハウや技術が遺憾無く発揮され、見惚れるほどに美しい縫製が施されている。特にカーブ部分や肩のベルト付近は熟練の職人が丁寧にミシン掛けしている。

【こだわり②】キャンバスは滋賀県産の「高島帆布」

高密度に織り上げた滋賀県産の高島帆布は、コットン地にパラフィン加工を施すことで撥水性と独自のハリコシを獲得。使い込むと柔らかく馴染んでいき、レザー同様の経年変化が楽しめる。

【こだわり③】ショルダー裏には厚地のフェルトを採用

アウトドアに精通している小林泰彦さんだからこそ、使い心地にも一層のこだわりがある。そのひとつがショルダー裏のフェルト。その厚みがポイントで、多少重量のある荷物を入れても、さほど重さを感じない。

【こだわり④】まさに究極のヘビーデューティ! 普遍的なクラシックデザイン

トラッドでアメリカンでアウトドアなカルチャーに精通している小林泰彦さんが設計しているということもあり、デザインはあくまで伝統的。写真のパピー高野のような、クラシックアウトドアなスタイリングとの相性は言わずもがな。このようにトラッドやアイビーの雰囲気を醸し出してくれるデイパックは、意外と探しても見つからない。

SPORT SHACK ヘビトラデイパック

¥44,000 (税込)
カラー/ベージュ、 オレンジ
サイズ/幅280mm×高さ450mm× 厚さ15cm
素材/
ボディ部分 滋賀県産コットン
ストラップ 栃木レザー製牛革
ボトム 国産牛革グローブレザー

購入はこちらから!

小林泰彦さんってどんな人?

1934年東京都日本橋米澤町生まれ。1959年に『ヒッチコックマガジン』でアートディレクター兼イラストレーターとしてデビュー以来、『男の服飾』『平凡パンチ』『POPEYE』『Made in U.S.A. Catalog』『山と渓谷』など多くの雑誌において、イラストや原稿執筆、グラフィックデザイン、写真撮影など幅広い分野で活躍しました。特に1977年に発行された『ヘビーデューティーの本』は、アイビー・トラッド好きにとってのバイブル。魅力的なタッチのイラストを使ったスタイリングの解説によって、多くの人が「ヘビーデューティー」という概念を知り、その魅力に衝撃を受けました。そんな小林泰彦さんが手がけていた〈SPORT SHACK〉は、1977年に設立されたアウトドアウエアブランド。当時の雑誌などでは、「小林泰彦の作った服」として、大々的に紹介されていました。

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

これまでで一番“アイビー”なクラークス誕生! 2026年春夏の新作にペニーローファーやボートシュー ズも登場

  • 2026.04.27

「クラークス」が2026年春夏の新作として発表した「デザートアイビーコレクション」。ブランドのアイコンである[デザートブーツ]や[ワラビー]、[デザートトレック]はアイビーらしい配色に落とし込まれ、アイビーの定番靴であるペニーローファーやボートシューズも顔ぶれに加わる。英国、アメリカ、日本。各国のカ...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

100本限定生産の「エイトG」大戦モデルは、春にぴったりの履き心地とメリハリのエイジング

  • 2026.04.02

無骨なまでに肉厚なデニムで知られるエイトG。その中でも比較的穿きやすく、この時期にぴったりの一本が、第二次世界大戦期のディテールを落とし込んだ大戦モデルだ。特濃インディゴで染め上げた糸ならではの、メリハリの効いたエイジングは、自分だけの一本になること間違いなしだ! ワイドシルエットが生む、クラシカル...

これまでで一番“アイビー”なクラークス誕生! 2026年春夏の新作にペニーローファーやボートシュー ズも登場

  • 2026.04.27

「クラークス」が2026年春夏の新作として発表した「デザートアイビーコレクション」。ブランドのアイコンである[デザートブーツ]や[ワラビー]、[デザートトレック]はアイビーらしい配色に落とし込まれ、アイビーの定番靴であるペニーローファーやボートシューズも顔ぶれに加わる。英国、アメリカ、日本。各国のカ...