創業90年を迎えた「チヨダ」。日本を代表する靴専門店チェーンの歩みを振り返る

株式会社チヨダは、創業90周年を迎えた。1936年(昭和11年)、東京・高円寺の「チヨダ靴店」から歩みを始めた同社は、現在、東京靴流通センターやシュープラザなど全国に約860店舗を展開する企業へと成長している。次の100周年へ向け、靴専門店としてお客様の声をカタチにする様々な取り組みを展開している。

90年の歩みを振り返る

チヨダの歩みは、1936年に創業者・舟橋義雄が高円寺で開いた「チヨダ靴店」から始まった。そして大学在学中に家業を継いだ舟橋政男(現・名誉会長)が、経験のない中で独学にて陳列や販売、在庫管理などの実務をこなし、試行錯誤を繰り返すうちに商売の奥深さや面白さに気づく。高円寺だけでは終わらせないという決意のもと、中野、三軒茶屋、吉祥寺へと出店を重ねていった。そして1970年代からは、駅前や商店街以外の立地展開としてロードサイド店舗の拡大を本格化させ、全国規模のチェーン展開を実現した。

1980年代半ばには、収益が上がらない一部店舗の活用策として、玩具専門店「ハローマック」への業態転換に挑戦。最盛期には全国472店舗を展開するブランドへと成長させた。続く1990年代には、スポーツスニーカーやウェアを中心とした郊外型ショップのフットアップを本格出店するなど、時代のニーズに合わせてアパレルを含む異業種への多角的な展開を進めた。その後、事業環境の変化に伴い玩具やアパレル事業からの撤退を決断するが、その際には「従業員を守る」という姿勢を貫き、約9年をかけて全従業員を靴事業や本社機能へ配置転換。誰一人としてリストラを出さずに事業を終えたこの取り組みは、チヨダの理念を象徴するエピソードとなっている。

こうした試行錯誤の末、同社は改めて原点を見つめ直し、最も社会に貢献できるのは「靴」であるという確信に至った。そして専門店ならではの品質と信頼を届ける道を選んだ。

現在、チヨダ、東京靴流通センター、シュープラザなど全国に約860店舗を構える靴専門店チェーンへと成長している。また、実店舗の全国展開に加え、公式オンラインショップ「kutsu.com」をはじめとした様々なECモールへの展開を強化。店舗とオンラインショップを連携させることで、お客様のライフスタイルに合わせた自由な靴選びを可能にし、オンラインの「利便性」と店舗ならではの「フィッティングできる安心感」を両立させ、より良い購買体験を提供している。

「価値ある商品を手に取りやすい価格で提供したい」という想いは、時代が変わっても変わらない同社の信念だ。今後もお客様に寄り添い、地域一番店を目指して、愛される店舗づくりを進めていくだろう。

お客様の声から生まれたプライベートブランド

チヨダは、お客様の声と多様なライフスタイルに寄り添い、機能性・履き心地・デザインを追求したプライベートブランドを展開している。より快適で豊かな“歩く体験”を届けるため、一人ひとりのニーズに応える商品開発に取り組んでいる。

【HYDRO-TECH】
軽量設計・防水性・防滑性など、多種多様なニーズに応える高機能シューズブランド。ユーザーのライフスタイルに寄り添い、ビジネスシーンからカジュアルスタイル、ウォーキングまで、あらゆる用途に対応したシリーズを展開している。常に進化を続けることで、より快適で自信を持てる歩行をサポートする。

【bio fitter】
子供から大人まで、老若男女を問わず「すべての人に優れた靴を届けたい」という願いを込めた「からだ想い」のシューズブランド。ブランド名の「バイオフィッター」は「bio=生命」と「fitter=フィットするもの」に由来する。スポーツ医学の観点から「歩く」を科学した数々のスペックや機能で家族の健康をサポートする靴を、誰でも気軽に購入できる驚きの低価格で提供している。

【CEDAR CREST】
1925年、アメリカ・テネシー州で誕生したブランドで、昨年100周年を迎えた。「セダークレスト」の名は米国スモーキーマウンテンに生息する杉に由来する。ワークブーツから始まったブランドの歴史は、荒野から町へとフィールドを広げ、現在はワークブーツのみならずビジネスシューズやスニーカーなど、履きやすさを追求した様々なスタイルのトレンドシューズを発信している。イチオシは「手を使わずに立ったままスパっと履ける」スパットシューズだ。

【fuwaraku】
「フワッと」「ラクな」はきごこちで、働く女性を応援するブランド。ベーシックな黒パンプスは、サイズ・幅・ヒール高・つま先形状から、自分にぴったりの1足を選ぶことができる。黒パンプスのほか、ブーツやスニーカー、カジュアルシューズなど、あらゆる用途に対応したシリーズを展開。毎日続く「フワッと」「ラクな」はきごこちという願いを込め、定番品として長く愛され続けている。

<Chiyoda 会社概要>

■社名:株式会社チヨダ(東証プライム 証券コード:8185)
■本社:東京都杉並区荻窪4丁目30番16号 藤澤ビルディング5階
■代表者:代表取締役社長 町野 雅俊
■設立:1948年(創業1936年)
■決算期:2月末
■従業員数:1,065名(単体)
■資本金:68億9,321万円
■売上:800億円(単体)
■子会社:チヨダ物産株式会社、トモエ商事株式会社
■店舗数:873店舗(単体)
(2025年2月末現在)
https://www.chiyodagrp.co.jp/

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ネイティブアメリカンの美しき手仕事。伝統を守りながらもモダンな表現を得意とする現代作家を紹介!

  • 2026.10.08

ネイティブアメリカンのヴィンテージや工芸品を通して、彼らのカルチャーを伝えるCORNERS。今回は伝統的な手法を守りながらも、モダンな表現を得意とする現代作家をピックアップ。もの作りが乏しくなった今の米国だからこそ、余計に強く輝いているのだ。 Pamela Brown 1868年から続くナバホ族の織...

バガブージャケット、40年目の原点回帰。現代に蘇った名作ジャケットの魅力とは?

  • 2026.10.20

1986年に誕生した〈コロンビア〉の名作「バガブージャケット」が、今年で40周年を迎えた。その機能とデザインは、フィールドだけでなく街へも広がっていった。40周年となる2026年、その原点を振り返りながら、現代に蘇った[バガブージャケット]を見ていこう。 Bugaboo II 1986 Interc...

「Wrangler(ラングラー)」の名作、スタッズを纏う。レザーラバー垂涎スウェードモデルも登場!

  • 2026.10.19

ワークウエアとしての機能だけでなく、ファッション的視点を取り入れることで独自の立ち位置を築いてきた3大ブランドのひとつでありデニム界の異端児・Wrangler。そんな彼らの受け継がれし不朽の名作に“スタッズ”が施された特別モデルが登場した。 “スタッズ”で作るネオ・ウエスタンスタイル ラングラーとい...

毎日のそばに、エル・エル・ビーン。秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツ

  • 2026.10.16

毎日の服に、特別な理由はいらない。気兼ねなく着られて、どんな装いにも自然となじむ。そんな日々のワードローブを支えてくれるのが、エル・エル・ビーンだ。今回は秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツを着て街へ出た。 100年を超えて今日もいつもの日常着 朝、玄関を出るときに手が伸びて、休日にもつ...

FINE CREEKを世界でいちばん熱く語る男。

  • 2026.10.07

この男恐るべし、である。北海道・帯広にあるセレクトショップ、...Dannyオーナー、河合裕介さん。彼のセレクトスタイルは一貫している。自分の愛せるものしか、ショップに置かないのだ。「売れるモノ」をセレクトするのではなく、「自分の売りたいモノ」のみを並べる。この時代にあって、その姿勢はまさに「愚直」...

Pick Up おすすめ記事

今季の「Lee」はブランケット付きジャケットに注目せよ!

  • 2026.10.19

シグニチャーモデル「101」が101周年を迎えるなど、アメカジ好きに多くの話題を提供してくれるLee。そんなアメリカンデニムを代表する同ブランドの注目の新作は、ブランケットを携えたワークジャケットだ。普遍的なデザインと保温性に優れるという機能を備えるこの秋冬の相棒となる逸品を紹介する。 Leeのシグ...

バガブージャケット、40年目の原点回帰。現代に蘇った名作ジャケットの魅力とは?

  • 2026.10.20

1986年に誕生した〈コロンビア〉の名作「バガブージャケット」が、今年で40周年を迎えた。その機能とデザインは、フィールドだけでなく街へも広がっていった。40周年となる2026年、その原点を振り返りながら、現代に蘇った[バガブージャケット]を見ていこう。 Bugaboo II 1986 Interc...

毎日のそばに、エル・エル・ビーン。秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツ

  • 2026.10.16

毎日の服に、特別な理由はいらない。気兼ねなく着られて、どんな装いにも自然となじむ。そんな日々のワードローブを支えてくれるのが、エル・エル・ビーンだ。今回は秋の定番、フィールド・コートとフランネル・シャツを着て街へ出た。 100年を超えて今日もいつもの日常着 朝、玄関を出るときに手が伸びて、休日にもつ...

55周年を迎えた「MOTO」。周年を祝うスペシャルなレザー&シルバープロダクツを紹介

  • 2026.10.11

レザーやシルバーを駆使した製品を手がけるMOTO。1971年の創業より半世紀を超えて55年。ここでは、周年を祝うスペシャルプロダクツを紹介する。MOTOや本池秀夫さんが纏う唯一無二の世界観にも注目だ。(写真は「本池美術館」の隣にあるアトリエにて。周年限定のライダースジャケットにコンチョを装着する本池...

ネイティブアメリカンの美しき手仕事。伝統を守りながらもモダンな表現を得意とする現代作家を紹介!

  • 2026.10.08

ネイティブアメリカンのヴィンテージや工芸品を通して、彼らのカルチャーを伝えるCORNERS。今回は伝統的な手法を守りながらも、モダンな表現を得意とする現代作家をピックアップ。もの作りが乏しくなった今の米国だからこそ、余計に強く輝いているのだ。 Pamela Brown 1868年から続くナバホ族の織...