世田谷発ブーツブランド「CLINCH」による、世代と国を超える特別な2つのブーツ誕生

世田谷にある工房で旧きよき時代の手法である”ハンドソーンウェルテッド製法”を駆使し、屈強で、手仕事による美しさも兼ね添えたブーツを作るCLINCH。その人気は日本を飛び越え、世界中の幅広い層からも指示されている。今回は、日本の若き世代を牽引する彫師の山田蓮さんと、LAを拠点とするクリエイターであるジェイコブとのコラボモデルについて迫りたい。

自分のベストなブーツを追求した別注です。

彫師・LEN YAMADA|1995年生まれ。20歳の時に彫師を志し、その後にTATTOOSTUDIO YAMADAを立ち上げる。現在は彫師としての活動を軸に、アパレルなども展開。Instagram@len.5

今もっとも勢いのある彫師であり、ファッションや愛車など、そのライフスタイルも注目される山田さん。CLINCHとの出会いはお客さんとして通っていたそう。

「自分の足に一番合うというシンプルな理由でお願いしました。特にカウボーイブーツを気に入っていて、従来のウエスタンにはない刺繍をやったらおもしろいではないかと。今回のテーマは海賊たちが使っていた“カトラス”をテーマに刺繍デザインを考案。自分にはわからないウエスタンの文化やアーカイブを代表の松浦さんにご教授いただきながら、1年くらいかけて、ようやく完成しました」

TATOO STUDIO YAMADA × CLINCH COWBOY BOOTS “CUTLASS”

定番であるカウボーイブーツは、ハンドステッチのシンプルなパターンであるが、当別注は山田さんが考案したアートワークをコンピューター刺繍で表現。彫師らしい際の攻め方や世界観が光る。ベージュは10足、ブラックは20足の限定販売。各¥297,000

偶然から始まった日米のコラボレーション。

MULTDISCLINARY CREATERJAKOB/HETZER|アメリカ・デトロイト生まれ。現在はロサンゼルスに拠点を置く。自身のブランドのディレクションからコンサルタントまで幅広く活躍。Instagram@jakobhetzer

ジェイコブ・ヘッツァーは自身の名を冠したブランドのデザインからアートブックのディレクションまで様々な分野で活躍するマルチクリエイター。そんな彼がCLINCHのディレクターである松浦さんを偶然、羽田空港で見かけ、密かに写真を撮った。それがフランスのメディアに掲載されたことをきっかけに親交が始まったというからおもしろい

「彼の存在は知っていたし、ブーツを愛用していたため、世界でも屈指の品質を持っていると体感していました。松浦さんと話している時に、2人とも旧きよき時代にあったレースドシャフトブーツというカテゴリーに興味を持っていることがわかった。それを私がミニマルに再構築し、松浦さんが当時を凌駕する品質で作り込んだコラボ作。共作を行う時は、互いの良さが混ざらないと意味がないと思っている。だからこのブーツは作る意味が大いにありました」

JAKOB HETZER × CLINCH PATROL BOOTS

プルオンとレースアップの良いところ取りとなったレースドシャフトブーツは、1940年代に米軍などに支給されていたものがベース。よりミニマルなデザインに変更し、アッパーには上品なカーフをプラス。モデル名はパトロールブーツと名付けられた。¥253,000

アメリカの自由な発想と日本の職人気質が融合。

このブーツを作るためにジェイコブが来日し、松浦さんのアトリエでミーティングを行った。彼のイメージを聞き、松浦さんは手描きでデザイン画を製作し、製品化した。

【DATA】
Brass shoe co.
info@brass-tokyo.co.jp
www.brass-tokyo.co.jp

(出典/「CLUTCH Magazine 2026年2月号 Vol.102」)

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