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キヤノンにない24mm相当F1.4をEOS R10につけて街を歩く【SIGMA 15mm F1.4 DC | Contemporary】

RFマウントを持つAPS-CのEOS Rシリーズで使える、シグマの単焦点レンズ、SIGMA 15mm F1.4 DC | Contemporary(9万3500円)をお借りして試した。このレンズは16mm F1.4 DC DN | Contemporaryの後継機種で、コンパクトで明るくシャープな描画が特徴。キヤノンのラインナップにはない部分を埋める一本だ。

SIGMA 15mm F1.4 DC | Contemporary
https://www.sigma-global.com/jp/lenses/c026_15_14/

明るい広角側単焦点という、キヤノンのレンズにはない選択肢

EOS Rシリーズには、35mmフルサイズセンサーを持ったモデルと、APS-Cセンサーを持ったモデルの2ラインがある。EOS R7を筆頭に、R10、R50、R100などのモデルはコンパクトで、リーズナブルなのが魅力。しかし、望遠側はフルサイズのレンズも普通に使えるとして、広角側に明るいレンズが用意されない。ワイドで明るい単焦点レンズがあれば、身近な日常を切り取るお散歩カメラに最適だなと思う。

そんな、キヤノンのRFレンズの穴を埋めるレンズが、続々とシグマから登場している。中でもこのSIGMA 15mm F1.4 DCは、同社最新のレンズ構成となっており、非常に魅力的な一本だ。ちなみに、15mmという表記だが、APS-Cで使うと24mm相当。

キヤノンのAPS-C用レンズで、この画角をカバーするのはRF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STMと、RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZだけだが、どちらもズームレンズで、このレンズのF1.4という明るさをカバーするレンズは存在しない。というか、まったく異なるレンズだ。

近所を散歩しながら撮ってみたが、普段R10で使っているRF-Sズームとは明らかに印象が違うほどシャープで、歪みも感じさせない。こういう描写は実にシグマのレンズらしくて嬉しくなる。価格帯が違うので、比べるのは酷だが、これはキヤノンのRF-Sズームレンズでは撮れない。

(15mm F1.4 DC | Contemporary 026、焦点距離15mm、F4、1/60、ISO500、EV±0、カメラ: EOS R10)

キヤノンはどうしてAPS-Cクラスにフィットする明るい単焦点レンズを出してくれないのかとは思うが、確かに数は売れるわけではないだろうから、そこはシグマなど社外メーカーに任せようということなのかもしれない。たしかに、14万3000円のボディに合わせて9万3500円のレンズを買う人がどれだけいるかというとなかなか難しい問題だ。また、シグマなら同じレンズ構成でソニーのEマウントや、フジのXマウント用も作れるが、キヤノンだとそうはいかない……ということなのかもしれない。

(15mm F1.4 DC | Contemporary 026、焦点距離15mm、F1.4、1/100、ISO320、EV±0、カメラ: EOS R10)

黒が締まっていて、解像感が高くシャープな写りはシグマならでは。ニュートラルな発色で、渋い感じの写りになる。好みはあるかもしれないが、建築物などを撮影すると、非常にカッコよくなる。

そして、F1.4の絞りを活かして、開放で撮ると柔らかなボケが楽しめる(ちなみに、F値は1.4のままだが、クロップするのでボケ量は24mmのF2.2相当になる)。暗い部分が締まって見えるので、華やかというのとはちょっと違うが、これも現在のキヤノン純正RF-Sレンズではなかなか撮れない写真だ。

(15mm F1.4 DC | Contemporary 026、焦点距離15mm、F1.4、1/4000、ISO250、EV±0、カメラ: EOS R10)

とにかく、シャープな感じの写りになるので、これまでR10を使ってきた身からすると面食らうほど。24mm相当という画角も、散歩しながらのスナップにちょうどいい。

(15mm F1.4 DC | Contemporary 026、焦点距離15mm、F1.4、1/2500、ISO250、EV±0、カメラ: EOS R10)

また、今回は公開できるような作例が撮れなかったが、24mmという画角は家族写真など、2〜3人の全身が入るようなスナップにもちょうどいい。背面モニターを前に向けて手を伸ばせば、自撮りにも使えるぐらいの画角だ。そういう使い方も面白い。

(15mm F1.4 DC | Contemporary 026、焦点距離15mm、F1.4、1/320、ISO100、EV±0、カメラ: EOS R10)

何気ない日常が印象的な作品になる。そういう使い方に、一番向いてるレンズかもしれない。

本体と組み合わせると軽くてコンパクト

しっかりした金属ボディなので、単体重量は約240gと見かけより重いが、それでもR10と組み合わせて約669gという軽さ。コンパクトだし気軽に持ち歩ける。たとえば、EOS R6 Mark IIとRF24mm F1.8 MACRO IS STMを組み合わせると約969gと1kg近くなることを考えるとかなり身軽だ。

R10を持っていると、これに合わせたレンズを買い揃えるより、本体をフルサイズにするべきなんじゃないかと迷うかもしれないが、コンパクトさを生かすならこういう組み合わせもありだと思う。12mm、16mm、23mm、30mm、56mmとラインナップされるF1.4のバリエーションモデルから、好みの画角を見つけたい。

(村上タクタ)

 

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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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