今回紹介するアイテムは名作ミリタリーウエアをソースに持つアイテムの数々。街着としてミックスして楽しみたい人にもぜひ押さえておいてほしい定番ブランドの名作プロダクトばかりだ。復刻やリプロダクトではない古着やヴィンテージ、系譜などについては、関連記事もチェックしてみてね。
【ミリタリージャケット・コート編】
一般的にミリタリージャケットの2大ジャンルとしてあげられるのは「フライトジャケット」と「フィールドジャケット」。そのほか「デッキジャケット」などがある。
「フライトジャケット」はパイロットの着用を想定して開発されたもので、活動環境(気温)に合わせさまざまなタイプがある。一方「フィールドジャケット」は地上での活動を想定しており、タウンユースで着回しもできると人気の【M-65】が代表的なところ。
▼押さえておくきたいミリタリージャケットの定番はこちらの記事をチェックしよう!
1.「バズリクソンズ」のフライトジャケット【L-2B】。
ライトゾーン用フライトジャケットの決定版、【L-2B】。ミルスペックの完成度において他の追随を許さないバズリクソンズによる本モデルは、忠実に再現されたタグや【L-2】シリーズの特徴でもある三角フラップなど完璧な復刻を果たしている。適度な保温性があり、【MA-1】よりも薄手で軽いので、いかにもなミリタリーデザインを冬以外でも身に着けられる。こぎれいなコーディネイトに効かせたい。
▼【L-2】シリーズについて詳しく知りたい方はこちら!
2.「アルファインダストリーズ」のフライトジャケット【MA-1】。
ミリタリーウエアと言えばこれ、という人も多いのでは。【MA-1】は、’50 年代初頭に登場したフライトジャケット。人の命を守る役割があるフライトジャケットには、その時代の最先端の素材が使用される。レザー、コットンに続きナイロン素材を採用した【MA-1】は、過去のトライアンドエラーを踏まえ、機能的に研ぎ澄まされており、一切の無駄を排除したシンプルなデザインとして表れている。
▼【MA-1】について詳しく知りたい方はこちら!
3.「アヴィレックス」のフライトジャケット【B-3】。
1930年頃、当時空調機器が十分に備わっていなかった米陸軍航空隊の爆撃機搭乗者向けにつくられたジャケット。羊の毛皮を加工したものを使用しているので、その保温性や耐寒性は抜群。首元のチンストラップで襟を留めることで、より保温性を高めることも。これさえあれば、見た目の男らしさはもちろん、冬の寒さに震えがとまらない、なんてみっともないこともなくなるだろう。
▼【B-3】について詳しく知りたい方はこちら!
4.「ザ・リアルマッコイズ」のフライトジャケット【A-2】。
同ブランドスタートのきっかけとなった、フライトジャケットの代表格は、アメリカ陸軍航空隊が着用していた【A-2】だ。こだわりの詰まったディテールを備え、縫製や仕様はそのままにサイジングを修正、より着易くバランスの良い仕上がりに。現代的にリデザインされていると同時に、確かな【A-2】らしさも感じることも出来る究極の一着。品よきダークブラウンはシティユースでの着合わせに悩む心配もご無用。
▼【A-2】について詳しく知りたい方はこちら!
5.「ザ・リアルマッコイズ」のフィールドジャケット【M-65】。
ファッションとしてのミリタリーアイテムで最もメジャーな存在であろう【M-65】。フィールドジャケットの名作は街スタイルにおける絶対的エースだ。ハリのあるコットン100%のボディは、春、秋はもちろん、冬のメインアウターとしてレイヤードにも対応できる。肉厚なワイヤー型アルミジッパーやエポレットなど、それ以降に消えてしまう数々のディテールが人気の第2世代を再現。指定色である「OG107」までも、デッドストックを徹底的に模している。
▼【M-65】について詳しく知りたい方はこちら!
6.「ザ・リアルマッコイズ」のモッズコート【M-51】。
イギリスのユースカルチャーに大きな影響を与えた米軍のミリタリーウエア。’50 年代後半から若者の間で流行したカルチャー「モッズ」のシンボルとなったことから通称“モッズコート”と呼ばれる【M-51】はその筆頭格だ。生地に用いた厚手のサテン特有のハリと光沢感が上質感を醸し、フィッシュテールと呼ばれる特徴的な裾を折りたためば後丈の調節が可能。インナーを調整することで長いシーズン着用できる。
▼【M-51】について詳しく知りたい方はこちら!
7.「ビヨンド・クロージング」のコールドジャケット【A-7】。
兵士からの支持も絶大だという米軍納入メーカー、ビヨンド クロージングが生み出した、ミルスペックに匹敵する設計で生産されたコールドジャケット。最近の米軍ウエアに取り入れられているレイヤードシステムの最終防寒「LEVEL 7」と同様のスペックを持ち、胸や腕のポケット、脇下のベンチレーションや裾サイドに設けられたジッパーなど機能面も充実。現代ミリタリーの最新技術の結晶といえる。
▼【A-7】と同様のスペックを持つ「LEVEL7」についてはこちらもチェック!
8.「ギーク」のミリタリーコート【M-47】。
ミリタリーパーカーで最も有名なモッズコートの前身、【M-47】。それを基にしたコートは、胸部のハンドウォーマー、フラップ付きの腰ポケット、ウエストベルトなど、印象的なディテールを備えた、ファッション性の高いアイテム。ボディには天然色素と化学染料のブレンドで染めたナイロン素材を使用しており、独特な風合いとナチュラルなシワ感が楽しめる。ライナーは脱着式で単体でも着用可能。
9.「フィデリティ」のピーコート。
米軍納入経験のある老舗、フィデリティ。ブランドアイコンであるメイドインU.S.A. のピーコートは、ミルスペックまではいかないが、甲板で海兵たちを寒さから守った肉厚なメルトンウールに現代的なアップデートを加え、厚みと重さが抑えられタウンユースにもバッチリ。羽織ればミリタリーアイテムであることを忘れてしまうほどにスタイリッシュで品のある、永遠の定番コートだ。
▼ピーコートや【M-65】などを代表とする「USネイビー」のジャケットについてこちらもチェック!
10.「アナトミカ」の夏用フライトジャケット。
1950 年代に実際に米海軍に支給されていた夏用のフライトジャケットをモチーフにつくられたジャケット。操縦士のためにデザインされたものなので軽量で動きやすく、収納性も高いため、小物は全部ポケットに入れて持ち運ぶ、なんてことも。素材にはメッシュに近いアーミークロスを使用しており、夏でも比較的涼しく着ることができる。品のいいミリタリースタイルにぜひ取り入れたい。
11.「アクアスキュータム」のトレンチコート。
第一次世界大戦時、英国陸軍が着用していたモデルが起源とされるトレンチコート。チンストラップや右肩の当て布はその名残り。極限の環境下において、各国が凌ぎを削ったスペックを搭載し、機能美として完成されたデザイン性を持ち合わせる。軍に納入経験があり、トレンチの最高峰として君臨するアクアスキュータムの大定番は、羽織ればどんなコーディネイトもサマになる渾身の一着だ。
▼英国ミリタリーも押さえておこう!
12.「ジョン・グラッコー」のオイルドジャケット“アースラーコート”。
第二次大戦時、英国海軍の潜水艦艦長ジョージ・フィリップスが現場のニーズに合わせて作った、潜水艦「アースラ号」から名付けられたアースラーコート。ジョン・グラッコーがポケットのプリーツやエルボーパッチなど随所にデザイン性を加えた。ライニングを取り外した一枚仕立てで、コットン100%のツイル生地にしっかりしみ込んだオイルが雨をはじき、独特の経年変化を生む。
13.「アークエアー」のカモ柄ブルゾン。
軍や特殊部隊に納入していた実績は折紙付き、すべての工程をイギリスで行いメイドインU.K. にこだわるアークエアー。英国軍で使用されていたジャケットをデザインソースに、さすがはミルスペックといった機能素材を採用。軍で実際に使われていた3 種類のカモ柄がふんだんに詰め込まれたデザインで、前後左右で表情が異なるにぎやかなパターンがひと味違った主役級のインパクトを与える。
▼迷彩は迷彩でもウッドランド迷彩にも注目!
▼デッキジャケットについてはこちらをチェック!
【ミリタリーパンツ編】
カジュアルファッションになくてはならないチノパンやカーゴパンツも、元は軍パン。特に人気の定番といえば「M-65フィールドカーゴパンツ」がよく知られたところだろう。丈夫で汚れても目立たない、そしてどんなファッションにも合わせやすいカラーとデザインは、コーディネイトに欠かせない。
14.「バリーブリッケン」のミリタリーチノパン。
日本別注モデル[ミリタリー]。’60年代後半に生産されたモデルを’80年代に限定復刻し、更にアレンジを加え再び復刻。ミリタリーチノと呼ばれる高い品質の縫製を用い、内股には補強布、ポケットの上下にカンヌキが施され、洗うたび風合いを増す10オンスのチノクロスを採用したメイドインU.S.A.。こだわりの詰まった上質なミリタリーパンツはどんなコーディネートもさりげなく格上げしてくれる。
15.「プロッパー」の6ポケットカーゴパンツ。
1967年、ベトナム戦争の最中に創業した「プロッパー」は、アメリカにおいて絶大な信頼を得ている実力派。軍のみならず、警察機関へのウエアの納入実績もある。もちろんカーゴパンツ(またの名を6ポケット)自体もミリタリーにルーツをもっており、両ももにあしらわれたポケットが特徴。そのボリューミーなサイズ感はいかにもミリタリ―然とした様相で、いまのトレンドにもマッチする。
16.「ガンホー」のファティーグパンツ(ベイカーパンツ)。
「ガンホー」は、テキサス発の質実剛健なミリタリーブランド。ファティーグパンツは別名ベイカーパンツとも呼ばれ、前後についたパッチポケットが特徴的だ。ポケットのボリューム感がいかにもミリタリーな雰囲気ではあるが、カーゴパンツほどクセが強くなく、すっきりとした印象。「ミリタリーアイテムを取り入れたいけど、あくまでキレイめにまとめたい」という場合にはうってつけだ。
17.「ライブロ」のオーバーオール。
1927年にリバプールで誕生し、第二次世界大戦時から、’60 年代まで多様なワークウエアを生産していたライブロ。一度消滅したものの、ナイジェル・ケーボンの手によって現代に復刻。米海軍のオーバーパンツを元に作られたオーバーオールは、メタルボタンとファイヤーマンクリップがポイントで、両サイドと背面に大容量ポケット付き。ナイジェル・ケーボン自身も頻繁に着用している。
18.「ニート」のグルカパンツ。
山岳民族であるグルカ兵が熱い気候の山で着用していたグルカパンツ。プリーツディテールや持ち出し式の幅広ベルト、ゆったりとしたシルエットなど、いまの気分にばっちりフィットするデザインが施されている。パンツ専業ブランド、「ニート」による無造作にペンキを振りかけたポップなカラーリングもポイント。タックインして穿くことで、ウエスト周りのディテールをアクセントに効かせたい。
【ブーツ&シューズ編】
もともとブーツや革靴はワーカーや軍靴として発展したこともあり、そのルーツを持つシューメーカーは現在も多く残っている。革靴ラバーに愛され続けている「オールデン」や、デザートブーツがすっかりカジュアルファッションの定番となっている「クラークス」などもミリタリーシューズを手掛けていたことで知られる。そんな、メンズファッションの定番となっているミリタリーブーツ&シューズを見ていこう。
▼ミリタリーラストについてはこちらの記事をチェック!
19.「オールデン」のオックスフォードシューズ。
ミリタリーラストと呼ばれる、第二次世界大戦時に開発された軍用靴のラストを採用したモデル。そんなラストの特徴である、ポッテリとしたトゥは、ドレッシーなスタイルにはもちろん、カジュアルな着こなしにも、違和感なくマッチ。さらに、土踏まず部分をほどよくホールドしてくれる履き心地のよさも魅力。多民族国家の米軍をサポートしているからこそ、機能性の高さも折り紙付きだ。
▼「オールデン」について詳しく知りたい方はこちら!
20.「クラークス」のデザートブーツ。
数多くの名作靴を世に送り出したイギリス生まれのシューメーカー、クラークスの中でも特に名高いデザートブーツ。第二次大戦中、陸軍に従軍していたクラーク家4 代目が、ゴム底のミリタリーシューズをヒントにスウェードアッパーとクレープソールを組み合わせたのが始まり。その履き心地の良さから大ヒットを記録した。スウェード素材で仕立てられたブーツは、秋冬コーデの強い味方。
21.「サンダース」のミリタリーシューズ“ブロードアロー”。
サンダース、ミリタリーコレクションの筆頭格。英国軍支給品に付けられている陸海空軍がひとつになって敵を討つという意思が込められたブロードアローのアイコンが、アッパーに刺しゅうされている。牛革のポリッシュドレザーは、光沢感を持ち、汚れに強いミリタリーシューズに欠かせない仕上がり。伝統のグッドイヤー製法による強固な作りも特徴。クラシックなミリタリーデザインが随所に施され、様々なスタイルに対応できるオールマイティな一足だ。
22.「リプロダクションオブファウンド」のトレーニングシューズ“フレンチトレーナー”。
’90 年代、フランス軍でトレーニングシューズとして採用された、もうお目にかかることも珍しい通称“フレンチトレーナー”。バランスのとれた配色パターンが印象的なこのモデルをベースに、軍用シューズを生産していた工場に依頼し、現代的に再現した。厚みのあるソールはミリタリーものならではの機能性と履き心地を、アウトソールはラバーとポリウレタンの2層構造で歩きやすさを担保。
23.「ジャーマントレーナー」のトレーニングシューズ。
1970 ~ ’90 年代の前半にかけて、ドイツ軍のトレーニングシューズとして履かれていたジャーマントレーナー。そのデザインを再現してモダナイズした一足は、薄いガムソールやスウェードを部分使いした独特なデザインをもつ。実用性を追求したミリタリーならではの意匠でありながらも、現代に通じるヨーロピアンなセンスに満ちた、武骨一辺倒ではない、現代を代表するユーロミリタリーのアイコンだ。
24.「ダナー」のフルボア。
アウトドアブーツの定番ブランド、ダナー。海兵隊をイメージしたコヨーテカラーのモデルは、実際の仕様と同様に通気性を重視しており、夏でも履きやすい。ビブラム社製のソールだからグリップ力はお墨付きで、アウトドアシーンでの活躍も間違いなし。最高品質のアウトドアブランドが、ミリタリーを意識してつくったシューズというだけで、スペックの高さは保証されているようなものだ。
▼ミリタリー仕様のダナーはこちらの記事もチェック!
25.「ホワイツブーツ」のMPサービスシューズ。
ブーツブランドの大御所ホワイツによる、重厚感とクラシカルなディテールを備えた一足。男らしい色気のあるフォルムに加えて、どこか品のよさすら漂わせる唯一無二のオーラを纏う。デニムなどと合わせて王道のアメカジファッションを楽しむもよし、上品さを生かしてドレッシーなスタイルに合わせるもよし。幅広いコーディネイトに合わせたい。ガシガシ履き倒して経年変化を楽しむべし!
▼「ホワイツブーツ」について詳しく知りたい方はこちら!
【ミリタリーバッグ編】
ミリタリーバッグといえば「バックパック」。大容量かつ軽量、そして高い耐久性から、タウンユースでも人気だ。女性からの支持も厚く、ミリタリーファッションの枠を飛び越えてスタンダード化していると言ってもいいだろう。特にここ数年人気を集めているのが「ミステリーランチ」。ミルスペックのバックパックが幅広く展開されている。
26.「ミステリーランチ」のバックパック【1 デイ アサルト】。
MYSTERY RANCH/1DAY ASSAULT/¥57,240/エイアンドエフ 03-3209-7575
そのスペックから、究極のバックパックとして多くの人々に愛用されているミステリーランチ。それもそのはず、米軍の特殊部隊にも採用されているプロ公認のクオリティだ。【1 デイ アサルト】は、デイリーユースに特化したモデルで、まさに街のミリタリースタイルにもってこい。内部にはノートPCスリーブも。ミリタリーを地で行く武骨なデザインは、男心をくすぐること間違いなし。
▼「ミステリーランチ」について詳しく知りたい方はこちら!
27.「ミス」のデイパック。
シンプルで使い勝手のいいカバンづくりに定評のあるMIS。2014年に米国で誕生した比較的新参のブランドだが、そのクオリティは確か。米国の軍用基準に対応した指定工場にて生産を行っており、バックルから、ファスナーにいたるまですべてのパーツがミルスペックに対応。そのデザインもいかにもミリタリーらしいものが多い。こちらは落ち着いたトーンのカモ柄で、街使いしやすい。
28.「ポーター」のヘルメットバッグ。
1983年に発表されて以来、ポーターの代名詞として人気を博してきた「タンカー」シリーズより、大容量のヘルメットバッグ。採用している米空軍の[MA-1]を基に開発したオリジナル生地はとても軽く、ボンディング素材の柔らかさと裏面のレスキューオレンジが魅力。また、当時では珍しかったアルミファスナーや、ジッパーなどの金具類は経年変化が表れるよう、あえて塗装が剥がれる徹底したこだわりが施されている。[ W48×H52㎝]
29.「バックジャック」のデイパック。
ベルリンの壁崩壊後、ドイツでは定着していなかったメッセンジャーサービスを立ち上げたピーター・ブランズバーグによるバッグブランド、バックジャック。特殊部隊など軍の仕事も受け、プロのメッセンジャーのためだけでなくさまざまなプロのツール(バッグ)を設計、高い評価を受けている。シンプルだからこそ、こだわりを詰め込んだデイパックは、高い強度を誇る軽量ナイロンを使用。臆することなくどんどん荷物を詰め込める。
30.「グレゴリー」のスピアシリーズ。
かつてグレゴリーが米軍特殊部隊用に開発した、「スピアモジュラパックシステム」をベースとしたシリーズ。3way で使用でき、ビジネスも普段使いも抜かりない。採用しているマテリアルの多くがミルスペックの基準を満たし、製法、デザイン、耐久性など細部にいたるまで、米軍特殊部隊に正式採用されたスピアパックの設計コンセプトが受け継がれている。[W33×H45× D20㎝]
【その他編】
シャツからアクセサリー小物まで、定番のミリタリーアイテムを一挙紹介!
31.「レミ レリーフ」のミリタリーシャツ。
生地のユーズド加工に定評のあるジャパンブランド、レミ レリーフが作り出したミリタリーシャツ。縫製のパッカリング、アタリ、かすれなどさすがの加工術が施され、シンプルなデザインに映えるちょうどいい味わいの深さがこなれた雰囲気を演出する。襟についたブランドアイコンであるフラワーモチーフのスタッズがアクセント。一枚でも、羽織ってもOKな、シーズンレスに着回しが利く一着。
32.「コロナ」のシャツジャケット。
“シャツ以上アウター未満”というテーマで提案しているシャツジャケットシリーズのニューモデルは、フィッシングジャケットやハンティングジャケットのディテールをファティーグシャツに組み込んでデザイン。コットン100%のタイプライタークロスは薄手ながらハリがあり、サラっとしたドライタッチな肌触り。季節の変わり目の羽織としても重宝する、使いまわしの効く万能アイテムだ。
33.「オアスロウ」のミリタリーシャツ。
旧い時代のスタンダードウエアをモダナイズし送り届ける、「オアスロウ」のミリタリーシャツ。スラブ感の強いオリジナルのバックサテン素材は、厚手ながらも柔らかな生地感で、着用するほどにアジが生まれる。また、袖のスリットは大きめに作られており、気温に合わせて腕まくりするなど、着こなしにアクセントを付けやすく、シャツジャケットとして3シーズン活躍してくれる。
34.「フランネル」のバスクシャツ。
もとは船乗りたちが着ていたウエアだけあって、丈夫なニット生地、濡れても簡単に着脱可能な“ボートネック”と呼ばれる広い襟、作業の邪魔にならない短めの袖など、そのシンプルさとは裏腹な機能性を備える。その利便性は、フランス海軍の制服にも採用されるほど。トラッドなスタイルをカジュアルダウンさせるにもぴったりの夏の定番、バスクシャツ。一枚持っておいて損はない。
35.「フェローズ」のミリタリースクールリング。
’90 年代初頭のアメカジブームの頃から第一線で活躍しつづけ、アメカジ界の中心的存在として知られるフェローズによるミリタリースクールリング。コレクターもいるヴィンテージの卒業記念リングをモデルに、シルバー925 を使用し、ボリューム感のあるイーグルなどをモチーフとしたデザインが目を惹く。軽やかなコーディネイトに男の武骨さをアクセントとして効かせたい。
36.「レイバン」のティアドロップサングラス。
アメリカ陸軍航空隊のパイロットであるジョン・マクレディ中尉の依頼により、飛行中の太陽光線による疲労や体調不良を防止するため開発されたのがはじまり。レイバングリーンと言われるこのレンズは、色濃度が一定のため対象物を自然な色調に保つのが特徴で、視認性や快適性も高い。それがいまやサングラスの定番となっているのだから、究極の機能美を達成したアイテムと言えよう。単なるお洒落アイテムではないのだ。
37.「ローレル」のバスクベレー。
1840 年に創業した仏ブランド、ロレールのバスクベレー。もとは日よけとして農民によって用いられていた。第二次世界大戦のころ、ミリタリーバレー(バスクベレーとデザインが異なる)として軍隊に導入され、所属部隊を明確にする用途で使用された。その小洒落た雰囲気は、品のよさを演出するにはぴったり。ウールならではの通気性や抗菌性で、実は通年で使用できる優れものなのだ。
【番外編】ミリタリーガチ勢! サバゲファッションってどんな服?
ここまでミリタリーファッションの定番をご紹介してきたが、本格ミリタリーファッションを紹介せずには終われない! ということで、ガチ勢の代表格であるサバイバルゲーム、通称:サバゲを趣味とするメンズのファッションを紹介しよう。それが、こちら!
映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』で一躍脚光を浴びることとなった世界に点在する米国CIA基地のセキュリティを担当するGRS。COVO田形さんがイメージしたのは、米海軍特殊部隊SEALsのチーム3(中東地域担当)を退役後、元SEALs隊員によって創設されたPMC(民間軍事会社)、BLACK WATER USAを経てGRS隊員となったオペレーターだ。
装備自体は最新のものをセレクトしながらも、やや前時代的な銃器と、GRSのような民間色の強い組織にありがちな無国籍迷彩を組み合わることで、’90年代から戦闘に参加しているベテランオペレーター「っぽさ」を表現している。「想像でつくったプロフィールをパッチや小物などの細かなアイテムに投影しリアリティを付与するのが楽しいんです」とのこと。これぞミリタリー。詳しくサバゲについて知りたい方は下記の記事もご覧ください。
ミリタリーウエアを買うなら専門店?
ミリタリーウエア、小物など買いそろえたい! と思ったときに、どこへ行けばいいのか……ミリタリーショップは入りにくい? など初心者は心配になるところ。そこでおすすめしたいのが専門店ではないけれどミリタリーに定評のあるショップだ。上の写真は中目黒の「ハレル」の店内。これなら初心者でも入りやすい。
▼そんな入りやすいおすすめショップはこちら。
そして、ミリタリーファッションを楽しみたいのなら、初心者でもヘビーユーザーでも訪れたいのがやはり聖地「中田商店」。お手頃価格から本格派までなんでも揃うと言っても過言ではないミリタリーの殿堂だ。どんな商品が手に入るかは下記の記事をチェックしてみてほしい。
▼こちらのショップもおすすめ!
ミリタリーミックスにも大活躍な名作アイテムの数々、いかがでしたでしょうか? カモ柄のイメージが強かった人も、意外とカジュアルファッションのベーシックなアイテムが多いと感じたのではないでしょうか。フライトジャケットは真冬の頼もしいアウターとして、フィールドジャケットは春先など1枚羽織って、軍靴は1年を通して活躍してくれること間違いなし。ここで紹介したアイテムを押さえておけば、おしゃれに着こなせること請け合いです!
▼せっかくならミリタリーウォッチも手に入れよう!
▼これを機会に戦争映画も見てみない?
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「Lightning Vol.298」「Lightning別冊 街のミリタリースタイル」)
Photo/K.Suzuki 鈴木克典 Styling/Codan コダン Text/S.Takano 髙野周平 A.Iwashita 岩下あゆ
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