フォーカスモード(ANC)時に動作しているマイク
OpenFit Proはマイクを3つ備えていて、上の図のような配置になっている。
ノイズキャンセリングのために使用されるメインのマイクは、外側のメッシュ部分にあるフィードフォワードマイク1(FF1)。それを補助するのが小さな穴として存在するフィードフォワードマイク2(FF2)。そして、耳の内部の音を取るためのマイクがフィードバックマイク(FB)。
この3つ、左右合わせて6つのマイクが状況に応じて連動して働く仕組みになっている。
通常、音楽を聴いている時には、FF1とFBが連動し、最適なノイズ低減効果を発揮する。
風がある場合には、FF1+FF2+FBが連動し、風切り音とノイズ低減を両立する。
通話時に動作しているマイク
通話時には動作フローは変わる。
無風、または微風時には、FF1とFF2が同時に動作し音声(人の声)を集音する。これは筆者の想像だが、2つのマイクの微妙な時差を使って口元の方向から聞えてくる音を集音しているはずである。だから、通話の時に、周囲の人の声ではなく、装着している話者の声を優先して集音できるわけだ。
風速が3〜5m(ちょっと強めの風)の場合は、FB(耳側に向いており風の影響を受けにくい)が起動し、マイクの切り替え過渡段階として3つのマイクが同時に動作する。チップ内のアルゴリズムが最適な通話品質を判断する仕組みになっているという。
そして、風速が5mを超えるとFBマイクだけで集音する。つまり外部の風切り音の影響を受けないようにするというわけである。
その他にもセンサーがいっぱい。それを統合して音を調節する
この他にも、光センサーが装着しているかどうかを感知したり(外すと音楽が停止するのはそのため)、左右それぞれに6軸ジャイロが内蔵されており、頭部の動きを検知してDolby Atmosを動作させたりする。
スマホからBluetoothで来る音楽データに対して、これらのセンサーやマイクから得られた情報を掛け合わせて、リアルタイムで音楽や音声を我々の耳に届けているのである。
最新のイヤフォンの進化は、これらセンサーやマイクと、独自チップセット内での高速な処理によって実現しているのだ。
それをニッケルチタン合金製イヤーフックで繋ぎ、独自のUltra-Soft Silicone 2.0で包み、IP55の防水性能までも実現している。小さいけれど、その技術の集積度合いには驚かされるばかりだ。
(村上タクタ)
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