夏の主役になる、最初から完成されたTシャツ

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「この原稿を書いている今日は、別紙の撮影で山形の染糸工場へ。糸が色づく瞬間を見ていると、服作りの入口に立ち会っているようで、やっぱり染めはおもしろい!」と語る編集・ジョージがお届け!

ムージムージのオーバーサイズ クロップTシャツ AGED HEAVY

着込まれた服特有の風合いが好きなので、夏になると古着のTシャツが気になります。ただ、Tシャツの古着はサイズ選びが難しかったり、生地の傷み具合が気になったりと、意外にハードルが高いのが難点……。そんな中でこの一枚と出逢っちゃいました。

パッと見は何年も着込まれたヴィンテージそのもの。日焼けしまくったようなフェード感や、リアルな小穴、ペンキが飛んだ痕跡までありますが、実はコレ、新品なんです。ビックリの仕上がりですよね。これらの加工は職人の手によって一点一点施されているそうで、均一ではない自然な表情に納得しました。

加工だけでなくシルエットも秀逸です。肩幅と身幅にはしっかりゆとりを持たせながら、着丈は長過ぎない絶妙なバランス。今っぽいリラックス感がありながら、だらしなく見えないので大人でも着やすい。色落ちしたヴィンテージジーンズとも相性がよく、長年着込んだような雰囲気が楽しめます。

さらに、自社工場での一貫した生産体制や、作り手や環境への配慮を大切にしている点も好感が持てます。服は見た目だけでなく、どんな背景から生まれたのかも含めて選びたい。そんな気分にもぴったりな一枚です。

ロサンゼルス発のMOOJI MOOJIは、縫製から加工までを自社工場で手掛けるブランド。こちらは熟練職人が1点ずつダメージや退色を施したTシャツで、まるで長年着込まれた古着のような表情が魅力。米国綿のヘビーウエイト生地と現代的なシルエットも見どころだ。13,200円(フォーチュンチー ジャパンTel.03-5708-5831 www.fchee.jp)

表裏で褪色の出方を変えることで、長年の日差で焼けたかのような表情を再現。実際に着込まれた古着を思わせる自然なフェード感が見事だ。

背面側に現れるブランドタグの赤い留めステッチも見逃せない。ネックのダメージ感の中で、手作業を思わせるラフな赤がさりげないアクセントに。

小穴や擦り切れひとつ取っても抜かりなし。長年着込まれた古着のような風合いに、細部まで徹底して作り込まれた職人の仕事に思わず脱帽する。

(出典/「Lightning 2026年8月号 Vol.388」)

この記事を書いた人
ジョージ
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ジョージ

風合い至上主義

1997年生まれ。学生時代、アウトドア好きが高じてテックウェアに興味を持ち、次第にワークやミリタリーといった起源のある服へ傾倒。経年変化を楽しめるデニムや、長く付き合える天然素材の魅力に惹かれている。民藝品好きで、旅先では器を探すのが恒例。休日はULギアを身にまとい山へ。日本のいいものを、風合いとともに伝えたい。
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