服で言うところの、「レギュラー古着」的メガネ。「Vintage NHS」の524

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「先日、地元長崎の「音浴博物館」に行きました。ヴィンテージスピーカーで自由にLPを聴くことができる夢の施設。ゆえに次なる物欲の的は35万円のスピーカーへ」と語る編集・パピー高野がお届け!

Vintage NHSの524

ヴィンテージメガネと言われると、レイバンやタートオプティカル、フレームフランスを思い浮かべる人は多いと思います。ですが、レッドウィングに対するチペワ、ロレックスに対するブローバのように、メガネの世界にも王道から少し外れた魅力的なヴィンテージがたくさんあります。そのひとつがNHS。

NHSとは、ブランド名でもモデル名でもなく、英国で実施されていた国民保険サービスのこと。その一環として1940年代後半から1980年代半ばまで、メガネが無償で(もしくは格安で)配られていた時期があるんです。支給を希望する国民は、カタログを見てその中からどれがいいか選ぶシステムだったようで、なかでも一番人気だったのが“524”。非常にシンプルで作りも簡素ですが、ファッション的に見れば、「ダサくて逆にいい」という今の時流にも沿った雰囲気があって、とても輝いて見えます。

実はフレーム裏の品番から、どこの工場で作られた個体か分かるという古着好きにはたまらない要素もチラホラ。これからぜひ注目してほしいヴィンテージメガネです。まだまだ語れるんですが、文字数の限界がきたので続きはぜひYouTubeの「TV 2nd」で検索して見てみてください!

英国で実施されている国民保険制度ナショナル・ヘルス・サービス(NHS)。その一環として1940〜80年代に、視力矯正具であったメガネを無料もしくは格安で配布するというサービスがあった。いくつか選ぶことができたデザインのなかでも当時英国内で最も人気だったのが、この“524”である。49,500円(クラインアイウェアTEL03-5458-8185)

意外と薄くて軽量。税金で作っていたから節約のために生地厚はそこまで出せなかったのか? などと推測してみたりするのも楽しい。

フレーム裏に“NH J11”と掘ってあり、この“J11”の部分が製造工場を示す。たとえば“MX”とあれば、MERX(マークス)社製など。

全国民に需要があったため、レンズで4〜5種、ブリッジで3種とサイズの種類も豊富。高野着用はレンズ44㎜、ブリッジ24㎜。

(出典/「Lightning 2026年3月号 Vol.383」)

この記事を書いた人
パピー高野
この記事を書いた人

パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

記念すべき第1弾の革をモヒカン小川がプロデュース! AJLP活動報告。

  • 2026.09.01

ALL JAPAN LEATHER PRODUCT。略して「AJLP」なるビッグプロジェクトの活動報告。国産の原皮=地生(じなま)にこだわり、鞣しから縫製まですべてを日本で行う“オールジャパン”に価値を見出し、そのクオリティや魅力を伝えるべく動き出した革のプロたちのリアルドキュメンタリーである。同プ...

上海発・気鋭のアメカジブランド「REAL SIMONS」を知っているか?

  • 2026.08.30

近年アメカジが流行し、大きな発展を遂げている中国。同国で1984年に創業したレザーウエア工場の生産背景を元に2017年に始動したのが「リアル シモンズ」だ。ヴィンテージピースを現代的に再構築した高品質なプロダクトを手がける気鋭のブランドである。 元々は皆さんと同じ『Lightning』の読者だったん...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

「VINTAGE PEANUTS」が約10年ぶりに復刻! 「ウエアハウス」の新作Tシャツ一挙見せ!

  • 2026.09.08

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 装いのアクセントにユニークなTシャツを! ウエアハウ...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

上海発・気鋭のアメカジブランド「REAL SIMONS」を知っているか?

  • 2026.08.30

近年アメカジが流行し、大きな発展を遂げている中国。同国で1984年に創業したレザーウエア工場の生産背景を元に2017年に始動したのが「リアル シモンズ」だ。ヴィンテージピースを現代的に再構築した高品質なプロダクトを手がける気鋭のブランドである。 元々は皆さんと同じ『Lightning』の読者だったん...

記念すべき第1弾の革をモヒカン小川がプロデュース! AJLP活動報告。

  • 2026.09.01

ALL JAPAN LEATHER PRODUCT。略して「AJLP」なるビッグプロジェクトの活動報告。国産の原皮=地生(じなま)にこだわり、鞣しから縫製まですべてを日本で行う“オールジャパン”に価値を見出し、そのクオリティや魅力を伝えるべく動き出した革のプロたちのリアルドキュメンタリーである。同プ...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

70を超えるレザーブランドが集う! 「Leathers Day TOKYO 2026」が五反田TOCビルで9月26・27日開催!

  • 2026.08.30

雑誌『Lightning』と兄弟誌『2nd』『CLUTCH Magazine』の3誌による、レザー好きのための大規模イベント。4度目を迎える今年は、初の東京会場での開催が決定! 普段なかなか手に取って実物を見ることができないブランドや、このイベントでしか手に入らないアイテムが揃う特別な2日間。さらに...