2ページ目 - 『OLD MOUNTAIN』代表・辻ノ内氏の’46年WLとホットロッドの六輪生活をインタビュー! 

1932 FORD ROADSTER “GOLD SNAKE” Built by VALLY AUTO

横浜ホットロッドカスタムショー2025のベストホットロッドアワードに輝いた“GOLD SNAKE”。当時のスピード・イクイップメントパーツでホップアップされたフラットヘッドV8に加え、フロント16-リア17インチホイールに前後40ブレーキで足周りをアップデート。ドロップアクスルによるローダウン、ウインドシールド3インチチョップなど、気を衒うことのないトラディショナルなフォルムで、時代考証を意識しつつ、オリジナリティの強いアートワークを纏う個性的なスタイリングで完成を迎えた。

アーティストL.氏がショーネームにちなんでトランクリッドに描いた金蛇のアートワークがオリジナリティを演出。過激なメッセージが含まれるレタリングにも注目したい。

エンジンは8BAをベースにEddie Meyers製アルミヘッドを採用し、Stromberg97キャブレターをデュアルセット。希少な当時のレースパーツを用いて、ストリートのホップアップに調律される。シートはBUDDY AUTO水野氏が担当し、植物タンニンなめしのレザーを採用。長年使い込んだ質感をイメージしたエイジング加工も見所。ブラスの蛇のシフトノブはCHABOTT ENGINEERING木村氏のワンメイドで、ショーネームの由来となった。

ガレージに格納されるもう一台の愛機である1953年MERCEDES BENZ 170S。こちらはホットロッドではなく、オリジナルの基調のスタイルをキープ。

『OLD THEATER』ヴィンテージサウンドが紡ぐ、上質なくつろぎ。

出雲の地で1950年に建てられた映画館を改装し、新たに生まれた『オールドシアター』。通常はジャズ喫茶として扉を開き、不定期で大型スクリーンによる映画上映も予定されている。音響コレクターとしても知られる辻ノ内氏が徹底して選び抜いたのは、’50年代アメリカのシアターで採用されていた希少な音響。ヴィンテージサウンドが空間を満たし、居心地そのものを豊かにしてくれる。キャンプサイトで“上質な音が流れる空間”を提案してきたOLD MOUNTAINの集大成とも言える場所だ。最上級の響きが描く余白を、ぜひ体感してほしい。

オールドシアターの店内。席はすべて上質なソファを配したテーブル席で、ゆとりあるスペースを確保。バーカウンターの背後には大型スクリーンが設置されており、通常営業時はジャズ喫茶として、シアター営業時にはソファを並べ替え、劇場仕様へと姿を変える。ソファはTRACK FURNITUREとOLD MOUNTAINが手掛けたコラボレーションプロダクトで統一。ソファやテーブル、食器、グラスに至るまでここで使われるもののすべてが購入可能となっている。

エルクを象ったオブジェは、世界的なレザーアーティスト本池秀夫氏による圧巻の作品だ。革を素材に皺や筋肉の隆起までをも克明に表現し、存在そのものが空間の象徴となっている。さらに、ジャズ喫茶として営業する際には、辻ノ内氏自らが膨大なレコードコレクションから選盤。アナログの響きが空間をみたし、極上の居心地を演出してくれる。

1950年代のアメリカン・シアターをイメージソースに選び抜かれた音響は、この空間を特別な場所にする要である。スピーカーは’50s ALTEC A7。ターンテーブルはGarrard 301を二基連結させた特注仕様で、希少なヴィンテージパーツを揃えるのに実に5年を費やしたという。アンプも同じく’50sのALTECで統一されている。店内を象徴する道具のひとつが、’50年代のウォーター・ドリップ式コーヒーメーカー。じっくり10時間かけて抽出される一杯は、音と同じく丁寧な時間が生む極上の味わいだ。

『OLD MOUNTAIN』唯一のオンリーショップ

オールドシアターの二階には、OLD MOUNTAIN 初の単独フラッグシップショップが併設されている。アパレルからギアまで、ブランドの全ラインナップを揃えた唯一のショップであり、シアターやガレージと同じ空間に存在することで、OLD MOUNTAINの世界観を余すことなく体感できる。

今季のOLD MOUNTAINが打ち出すのは、各分野の精鋭との別注モデルだ。まず、CASABLANCAとのコラボレーションによるアイウェアは、ウェリントンとボストンを掛け合わせた独自のシェイプにゴールドパーツをあしらった特別な一本。続くウォッチは、バブルバックをイメージソースにしたクラシカルなデザインを、VAGUE WATCH CO.とのダブルネームで具現化したもの。そして陶器鉢は、陶芸作家・野村豪人氏に別注を依頼し、OLD MOUNTAINのオリジナルパターンを緻密に落とし込んでいる。いずれもブランドの美学を色濃く映し出すプロダクトだ。

【問い合わせ】
オールドマウンテン https://oldmountain.jp/

(出典/CLUTCH Magazine VOL.101 2025年11月号」)

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