【旅とハーレーと日々の風景】Continue to ride toward the west

旅の途中や日々の撮影、アメリカでの経験など、日常で感じたハーレーシーンを自分なりの目線で紹介したい。ロングラン、カスタム、レースなどなど盛りだくさんで走ります!

Episode 123 Continue to ride toward the west

「ケンズファクトリー」のツーリングに同行して松山まで。一泊した後に東へ戻る「アイアンハート」の原木さん、ケンズの永井さん一行と別れ、前から行きたかった「UFOライン」を走って再び松山へ戻った。ハーレーには向かないといわれた四国の峠道が強烈に楽しかったのは、タイヤをミシュラン製「コマンダー3ツーリング」に換えたことが大きいと思うが、この話はまた次回に。

その後、松山に滞在して仕事をし、「国道九四フェリー」で九州へ。3年ぶりの上陸だ。

今回の目的は「ボンネビルモーターサイクルスピードトライアルズ」でヒロ・コイソさんのチームに同行している「サードプレイス」の堤さんにカムなどのパーツ交換、それに伴うインジェクションチューニングをしてもらうこと。

カムは「T-man HRD001」を選択。「HRD」の田村さんが「T-man パフォーマンス」に別注したカムで、「ミルウオーキーエイト」107と114に合わせたもの。低回転から高回転までオールラウンドにパワーとトルクが上がるそうだ。エアクリーナーとプッシュロッドは、スクリーミンイーグル製。以前に交換したマフラーは、大人しい音のスクリーミンのスリップオン。仕事で乗ることも多いのであえての選択。

夏のボンネビル以来、日本で会うのは4年ぶりとなる堤さんに再会。翌日はサードプレイスにロードグライドを預けてほかの仕事のために堤さんの個人車両、「ローライダーSTエル・ディアブロ」を借りて1泊ツーリング。117で130HP以上のパワーを出したというSTは、ロードグライドと比べて軽量なこともあり市街地から高速、ワインディングまでどこを走っても楽しすぎた。

取材からサードプレイスに戻るとロードグライドが完成していた。試走してみると、回していないのにトルクアップしていて、以前とは段違いに加速がいい。パワーは85HPから117HPまで上がっている。チューニングとカム交換だけでここまでパワーが上がるとは思わなかった。チューニングしたSTに乗らなかったら、もっと感動があっただろう。

翌日は、午後から南に走り出す。いきなりパワーが出る感じではなくフラットな出力特性でほどほどに楽しく乗りやすい。意識せずに高速を走っていると、いままでの感覚プラス10キロ以上のスピードが出てしまう。熊本で前から行きたかった場所で撮影し一泊。そのまま鹿児島方面に向かうつもりでいたが、天気が想像以上に崩れる予報。一度、天草を回って西側の海岸沿いから福岡に戻り、本州に進路を変えることにした。

この判断が結果的によかったのは、その後、僕が整備した部分が原因のトラブルが発生した際に、サードプレイスまで何とか戻ることができたこと。仕事メインではあったが充実した旅だった。春にはまた九州を走りたいと思いながら帰路に着いた。

フォトグラファー・増井貴光|二輪メディアを中心にマルチに活躍するフォトグラファー。アメリカ・ユタ州のボンネビルで開催されるランドスピードレースに通い出して14年。2017年に写真集「bonneville」をbueno!booksより出版

High-Power Tuned El Diablo

サードプレイスで代車に出してもらったローライダーSTエル・ディアブロ。117をチューニングし130HPというハイパワー。一般道からワインディング、高速道路までどんなシチュエーションでも楽しくて速い。大人しめなカムを入れたロードグライドの前に乗らなければよかったかも。

T-Man HRD-001Allround Cam

カムシャフトはHRDがT-Manパフォーマンスに別注したボルトインタイプの001。インストールするためにプッシュロッドまわりとエアクリーナーをスクリーンミンイーグル製のパーツに交換。樹脂製のノーマルインテークマニホールドはHPI製に交換した。内径が広くなりトルクアップに貢献。

Third Place Performance

カムなどの交換からインジェクションのチューニングまでやってもらったのは福岡のカスタムショップ「サードプレイス」の代表である堤さん。ボンネビルのレースでヒロ・コイソさんのチームに一緒に行くようになって10年。ヒロも認めるチューナーで、ユニークな風貌ながら腕は確かだ。

The ROAD GLIDE with more fun

チューニングの終わったロードグライドで前から行きたかった熊本の長部田海床路へ。出遅れたせいで見たかった夕陽ギリギリに到着。ロードグライドは乗りやすくなった上にむちゃくちゃ速くて楽しい。天気や僕の整備が原因のマイナートラブルでサードプレイスに戻ったがもっと九州を走りたかった。

(出典/「CLUB HARLEY 2026年2月号」)

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ブランドとしての知名度が高く、独自のアパレルにもファンが多いハーレーダビッドソンは、バイクにあまり馴染みのない『ごく普通の人』にも大変な人気を博しています。バイクの知識がない人はもちろん、今日ハーレーのことが気になり始めた人、そしていまハーレーが好きで好きで仕方ない人たちも満足のいく情報を詰め込んだ雑誌が『クラブハーレー』です。
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